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May 14, 2008

原信ナルスH、2008年3月期、増収減益、着々と投資!

   原信ナルスホールディングスが5/7、2008年3月期の決算を公表した。売上高は1,115.37億円(106.9%)と堅調な伸びを示したが営業利益36.29億円(95.7%:売上対比3.25%)、経常利益37.26億円(99.4%:売上対比3.34%)と減益となった。ただ、当期純利益は15.35億円(126.0%:売上対比1.37%)と大幅な増益であった。今期は原信とナルスが経営統合をして、2年目の決算となり、経営統合をさらに堅固にすべく、様々な投資に取り組んでおり、その面での経費増が営業利益、経常利益の減益につながったという。また、新潟地区は競合状況も厳しく、この値上げ環境の中でも激しい価格競争も繰り広げられており、その面での粗利が伸び悩んだことも大きかったという。

   実際、今期の営業利益の構造を見てみると、商品売買から得られる粗利である売上総利益は27.5%(昨年28.1%)となり、昨年と比べ、0.6ポイントと大きく落ち込んでおり、厳しい状況であったことがわかる。これに対し、販売費及び一般管理費については、24.2%(昨年24.5%)とむしろ、0.3ポイント削減されており、粗利ダウンをカバーすべく、経費の改善が行われており、結果、営業利益が3.3%(昨年3.6%)と0.3ポイントのダウンでとどめている。残念ながら、この経費改善が売上の伸び106.9%でカバーできず、営業利益が若干のダウンとなってしまったが、売上総利益のダウンが予想以上に経営へのインパクトが大きかったといえよう。

   ただ、最終的に当期純利益が大きくプラスになったのは、今期、この粗利ダウンへも大きな影響があったと思われる昨年7月に起きた新潟県中越沖での地震による地震保険金収入が特別利益で0.3%加算されたためである。実際、この地震により、原信ナルスホールディングスは甚大な影響を被っており、スーパーマーケット7店舗、フードサービス1店舗が一時営業ができない状況となったという。その結果、この地震による損失が2.45億円発生したが、先の特別利益に計上された地震保険収入が2.27億円入り、ほぼ相殺ができたという。原信ナルスホールディングスは約3年前にも新潟県中越沖地震でも多大な損害を被っており、今回、その貴重な体験が今回のように早い復旧に結びついたという。

   現在、原信ナルスホールディングスは、経営統合後、様々な改革に取り組んでいるという。最も大きな改革が物流センターの建設であり、今年7月に新潟県上越市に完成の予定であるという。これにより、現在の新潟県長岡市で稼働している中之島物流センターと合わせて2つの物流拠点ができあがるという。この物流センターはTC機能とDC機能を併せ持っているという。この物流センターの完成により、チェーンストアのドミナント展開が一層進むものといえ、今後は新潟県外への出店も視野に入れての展開に入るという。

   また、商品面でもこれまでAJSグループに加盟していたナルスが昨年6月に原信と同じボランタリーチェーンであるCGCへ加盟し、原信ナルスホールディングス全社をあげてのCGCブランドの展開が始まった。これに加え、原信が以前から取り組んでいた袋詰めサービスも、昨年4月からナルスでも取組みはじめたといい、接客サービスも全社をあげての体制が整ったという。ただ、今後は環境対策からレジ袋を削減し、マイバックへと全国的に移行がはじまっており、この面を含め、サッカー業務において、どのようなサービスが可能かが課題となろう。

   このように、今期は着々とナルスとの経営統合を強固なものにし、さらなる成長へ向けて経営基盤を固めつつあるが、原信ナルスホールディングスの今期の自己資本比率は43.7%(昨年42.4%)と昨年よりは、改善しているが、ナルスとの経営統合前の数字と比べると若干下がっており、気になるところである。原信ナルスホールディングスの出店にかかわる資産である土地、建物、敷金・保証金の合計は275.95億円(昨年268.45億円)と若干増加し、総資産に占める割合は56.7%と自己資本比率を15%弱上回っており、そのバランスを負債の主要項目である長短借入金等の合計139.49億円(昨年121.48億円)と総資産の28.6%でカバーしている構造であり、今後、成長路線に軌道を乗せるためには、借入金等を削減し、さらに自己資本比率の改善が経営課題といえよう。

   これを受けて、ここ最近の原信ナルスホールディングスの株価の動きであるが、この決算発表のあった5/7、年初来最高値となる1,130円をつけた。その後はこの近辺で株価はもみあっているが、一時3月中旬に900円前後の株価をつけてから、ほぼ、その後株価は上昇気味で推移しており、好調な動きといえよう。

   このように、原信ナルスホールディングスの決算が5/7に公表され、利益面ではやや厳しい数字とはなったが、次の成長へ向けての物流センターをはじめ、様々な投資を行っており、2年目となったナルスとの経営統合も着実に進んでいるといえよう。原信ナルスホールディンスが今後、いつ、新潟県外への出店がはじまるかがに注目である。

   なお、最後に、原信の創業者、原信ナルスホールディングスの代表取締役社長の原信一氏が5/5に逝去されたとのことで、謹んでご冥福をお祈りします。

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