日経MJ、新製品ランキング、20080606、アイス独占!
恒例の日経MJ、新製品ランキングが6/6、公表された。先週から、冷凍食品部門のアイスクリームの新製品が好調であり、今週はさらにその好調さを増している。上位を独占しただけでなく、公表されたランキング20位の内、すべてがアイスクリームとなる快挙となり、冷凍食品が1品もランキングに入らない逆に異常事態ともいえる。No.20の客単価が105円(1人当たり0.105円)であるので、今週の冷凍食品の新製品の客単価はすべて105円以下となることになり、冷凍餃子事件の時もこのようなことがなかったので、ここへきて冷凍食品の新製品が極めて厳しい状況にあるといえよう。
その冷凍食品部門No.1は、もちろん、アイスクリームであるが、先週同様、森永乳業、エスキモーPARM(パルム)チョコレートアイスクリームバー55ml×6本、客単価303円(先週比22円)であった。カバー率も84.0%と対象全45チェーン、250店舗のほとんどの店舗に入っており、高いカバー率である。アイスクリームは比較的カバー率が高い新製品が多いのが特徴である。No.2も先週同様、江崎グリコ、Newジャイアントコーン<チョコナッツ>・<クッキー&チョコ>・<クッキー&バニラ>140mlであり、客単価は277円である。3/2、初登場の新製品であるので、そろそろ13週目となり、ランキングから外れる時期となるが、初登場以来高いランクを維持しており、カバー率も91.2%と極めて強い支持を維持しつづけた新製品であり、定番となっても高い客単価が期待できよう。
No.3は森永乳業、エスキモーピノチョコアソート10ml×26粒、客単価242円、No.4は明治乳業、エッセルスーパーカップ超バニラ200ml、客単価234円、No.5はロッテアイス、HERSHEY'Sチョコレートアイスバー55ml×7本、客単価218円、そして、No.6が森永乳業、エスキモーピノ10ml×6粒、客単価218円であり、ここまでが客単価Cクラスの200円を超える新製品である。また、この6品は平均単価がそれぞれ、272円、88円、365円、88円、198円、88円と定額商品と高額商品が交互に来ており、客単価はいずれも200円強であるので、PI値が平均単価と反比例しているという特徴がある。アイスクリームはこのように、PI値が高い定額商品とPI値が低い高額商品のバランスをとった品揃えがポイントであるといえよう。
この冷凍食品部門のアイスクリームについで、今週、注目の部門は、その他食品である。まず、先週ダントツのNo.1であった日清食品、カップヌードルミルクカレー86g、が客単価341円ダウンの389円となり、No.2に後退した。389円も客単価Bクラスであり、高い数字であるが、先週は730とAクラスの客単価であったので、失速である。平均単価は120円から121円と1円アップとさほど上がったわけではないので、初回購買が一段落した状況といえ、今後、リピート購買にどれだけつながってゆくかがポイントといえよう。客単価が389円近辺で落ち着くか、それそれともさらに下がるかが、来週以降、注目といえよう。
変わって、No.1に浮上したのは、先週No.2であったダノンジャパン、「ダノンビオ」ヨーグルトプレーン・加糖85g×4個、客単価はAクラスの508円であった。ダノンビオシリーズはこれ以外にも、No.5にいちじくミックス80g×4、客単価233円、No.7にプレーン・砂糖不使用85g×4、客単価197円、No.11にブルーベリー2個+ストロベリー2個(80g×2)×2、客単価160円、No.16にキウイ2個+フルーツミックス2個(80g×2)×2、客単価148円と4品、合計5品がランクインしており、注目の新製品といえよう。今後、どこまでランキングをあげるかがポイントである。
これ以外のその他食品にも注目の新製品が目白押しであり、No.3、No.4、No.9には、敷島製パン、超熟ロール6個入り、客単価377円、スナックパンチョコ8本入り、客単価319円、スナックパン8本入、客単価172円が入った。また、No.6には、フジッコ、おまめさんきんとき145g、客単価216円が入るなど、バラエティに富んだ新製品が上位にランクインしており、その他食品部門は冷凍食品部門についで注目の部門といえよう。
この2部門以外では、飲料の値上げ商品関連である牛乳類を除くと、No.3の日本コカ・コーラ、ファンタふるふるシェイカーオレンジ190mlが4/19初登場と約2ケ月たった現在も客単価528円のAランクを維持しており、注目といえよう。また、No.10に初登場のキリンビバレッジ、潤る茶500mlペットボトル、客単価239円が入った。菓子ではNo.2にカルビー、じゃがりこバジル58gが客単価190円、No.8に森永製菓、ミルクキャラメルクッキー12枚、客単価138円でいずれも初登場でランクインしている。これ以外にも客単価は低いが初登場の新製品がいくつかランクインしており、今後、夏場に入り、菓子もアクティブな動きになりつつあるといえよう。家庭用品では大きな変動はないが、No.1はカネボウ化粧品、ブランシールスペリアホワイトニングコンクルージョン(医薬部外品)45mlが客単価628円で唯一客単価Aクラスとなった。
このように、今週の新製品ランキングは冷凍食品部門でアイスクリームが全新製品のランキングを独占するという異常事態となった。また、その他食品ではダノンビオが絶好調であり、さらに様々なバラエティの新製品がランクインしており、この2部門が特に注目といえる週となった。ここへ来て値上げ問題も一段落しつつあり、本来の新製品ランキングにもどりつつあり、来週以降もこの2部門を中心に新製品の動向に注目したい。
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