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June 24, 2008

売上速報、食品スーパーマーケット2008年5月、106.0%!

   食品スーパーマーケットの2008年5月度の売上速報を集計した。現在、上場している食品スーパーマーケットで月度の売上を公表している企業は25社であるが、その単純平均をとると106.0%、既存店100.2%となり、値上げ問題真っ最中の中、売上は堅調な伸びを示しているといえよう。4月度が105.9%(100.2%)、3月度が107.0%(102.2%)、2月度が107.5%(102.4%)、そして、1月度が104.8%(99.7%)、さらに、昨年5月度が106.0%(100.4%)であるので、昨年と比べても、今年に入っても堅調な伸びを維持しており、売上はこの5月度も伸び続けているといえよう。

   このような中で、No.1となったのは、先週同様、マックスバリュ北海道であり、伸び率は135.7%と高い伸び率である。ただ、既存店が97.9%と厳しい状況になり、今回の伸びは4/1にM&Aにより吸収した食品スーパーマーケット、ジョイの要因が大きいといえよう。今後、食品スーパーマーケット業界は、つい先日、合意したオークワのパレへのM&AのようにM&Aによる成長戦略が増えてくると予想され、マックスバリュ北海道はまさにその流れを受けての急成長といえよう。No.2にも、M&Aがらみで急成長中のマックスバリュ中部が124.3%で入った。既存店は100.0%と昨対ぎりぎりであるが、昨年マックスバリュ名古屋を子会社化したことが急成長につながったといえよう。

   No.3は昨年まで、ここ数年間トップを走っていた大黒天物産であり、120.1%であった。大黒天物産は怒涛の出店で急成長を遂げてきたが、ここ最近、新規出店を抑制しており、成長路線から収益重視へ政策転換をはかりつつあり、やや成長が鈍化傾向である。そのためか、既存店は102.2%と堅調な数字となった。それでも120.0%は高い成長力であり、120%を超えた成長は、この大黒天物産を含め、今月は3社であった。ただ、PI値と平均単価の動きを見ると、PI値が98.5%(既存店98.6%)と落ち込んでおり、平均単価が102.3%(既存店102.4%)と上昇しており、まさに値上げ問題が、ディスカウントストアを直撃しているといえ、今後の動向が注目される。

   No.4は、マックスバリュ東北であり、110.6%、既存店も105.5%と極めてバランスのよい成長である。今回の集計企業の中では、全体、既存店で最もバランスのよい成長を果たしている食品スーパーマーケットといえよう。特に、客数が108.6%(既存店104.8%)と伸びたことが大きかったといえる。No.5はヤオコーである。全体が109.0%、既存店も102.8%と好調であり、特に客単価の伸びが、102.4%(既存店102.6%)と堅調であり、その中身もPI値101.1%(既存店101.1%)、平均単価も101.3%(既存店101.4%)とバランスのよい数字となっており、値上げ問題の中、各社PI値が落ち気味であるが、ヤオコーはPI値も伸ばしている。No.6はハローズであり、108.1%(既存店100.4%)である。特に、全体の客数が107.9%(既存店99.6%)と新店が好調であり、既存店がやや伸び悩んでいることが気になるが、全体としては好調な売り上げである。

   No.7はマックスバリュ西日本、No.8はマルエツであるが、マックスバリュ西日本は108.1%(既存店103.4%)、マルエツは107.8%(既存店103.0%)と、どちらの食品スーパーマーケットも全体、既存店ともに好調であり、安定した成長である。ただ、マックスバリュ西日本は既存店の客数が102.8%であるのに対し、マルエツは既存店の客単価が102.3%と対象的な数字となっており、既存店活性化についても、客数を重視するか、客単価を重視するか戦略が分かれた結果となった。No.9はバローであり、106.9%(既存店99.1%)となり、やや既存店が厳しい状況である。そして、No.10がマックスバリュ東海であり、106.8%(既存店101.8%)と安定した成長である。ただ、客数、客単価ともに全体、既存店がプラスにはなっているが、PI値が96.6%(既存店96.4%)、平均単価104.1%(既存店104.7%)とPI値ダウン、平均単価アップという状況であり、もろに値上げ問題が反映された数字となっており、PI値のダウンが気になるところである。

   これに対し、この5月度、売上が伸び悩んだ食品スーパーマーケットはPLANTであり、95.7%(既存店96.4%)と厳しい結果となった。特に客数が95.0%(既存店95.7%)と下がっている。ついで、ヤマザワの96.9%(既存店95.1%)であるが、ヤマザワがここへきて、売上が伸び悩んでいる。特に、既存店が95.1%と今回集計企業の中で最も低い伸び率であり、客数、客単価ともに落ちており、気になるところである。これ以外に昨対を下回った食品スーパーマーケットはCFSコーポレーション97.1%(既存店101.7%)、いなげや98.9%(既存店99.0%)、ユニバース99.2%(既存店96.1%)であった。また、上記以外で気になる食品スーパーマーケットはオオゼキが102.0%(既存店102.0%)とここ1年以上新店がなく、伸び悩んでいることである。また、上場間もないスーパーバリュであるが、102.7%(既存店102.7%)と同様に新店がなく伸び悩んでいることである。

   このように、この5月度の食品スーパーマーケットの売上速報は全体的には順調に売上が推移しており、この値上げ問題の中でも順調に成長しているといえる。特に、イオングループのマックスバリュ各社がM&Aに積極的であり、大きく売上を伸ばしているといえよう。ただ、反面、PI値と平均単価の伸びを見た場合、平均単価が上昇して、PI値が落ち気味であることが鮮明であり、今後、PI値が下がりつづけると、客単価、客数に響き、売上ダウンとなる可能性もあり、しばらくは、PI値の推移を見守る必要があろう。来月以降も食品スーパーマーケットの売上動向には注目である。

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