日経MJで、第41回、小売業07年度ランキングを公表!
日経MJ、6/25号で小売業07年度ランキング、第41回が公表された。この調査は毎年この時期に公表されるが、全小売業の売上ランキングベスト500社の売上高、経常利益、当期利益の金額と昨対がアンケート調査により集計され、公表される。そのベスト100社を見てみると、食品スーパーマーケットは約30社強がランクインしており、しかも、増収増益が大半であり、好調な数字となっている。売上規模では上位を独占しているGMS、百貨店は減収、減益が目立ち、厳しい結果であった。また、ヤマダ電機をはじめ、専門店は好調であり、小売業界も今期は明暗がわかれる結果となった。
小売業界No.1はセブン&アイホールディングスであり、5兆7,523億円(107.8%)、経常利益2,782.62億円(98.7%)であった。No.2のイオンが5兆1,673億円(107.1%)、経常利益1,663.26億円(88.3%)であるので、トップ2が増収減益となる厳しい数字であった。No.3がヤマダ電機であるが、1兆7,678億円(122.5%)、経常利益816.52億円(113.8%)であるので、小売業は依然として、2強が独走しており、売上においても、経常利益においても断トツの数字である。
ただ、No.3のヤマダ電機が増収増益の好決算であり、専門店の強さが明確になった結果であるといえよう。家電については、No.12にヨドバシカメラが7,121.87億円(110.2%)、経常利益400.99億円(105.2%)、No.13にケーズホールデディングス5,677.76億円(131.7%)、経常利益164.09億円(118.0%)、そして、No.14にビックカメラ5,422.94億円(112.9%)、経常利益174.48億円(137.1%)といずれも増収増益の好決算であり、ヤマダ電機の一人勝ちでではなく、すべての家電が良いという結果となった。
このような中で食品スーパーマーケット業界でNo.1となったのはNo.19に入ったイズミであり、4,706.98億円(105.3%)、経常利益247.63億円(102.6%)であった。No.2は、No.20となったライフコーポレーションであり、4,396.06億円(105.0%)、経常利益97.43億円(117.9%)、そして、No.3が平和堂であり、全体ではNo.21であるが、4,209.97億円(102.0%)、経常利益139.51億円(103.5%)であった。以上が、食品スーパーマーケット業界で年商4,000億円を超えた企業であり、いずれも増収増益と好決算であった。小売業でベスト10に入るにはやはり、年商1兆円が基準といえ、食品スーパーマーケット業界もこれからM&Aが加速されると、近々に1兆円企業が誕生してもおかしくはないといえよう。現在は、まず、5,000億円がひとつの山といえ、イズミが早ければ来年、年商5,000億円を超える可能性が高くなったといえよう。
この3社についで、年商3,000億円を超えた食品スーパーマーケットを見てみたい。No.26に入ったイズミヤであり、3,810.66億円(100.6%)、経常利益55.51億円(83.0%)、No.29のマルエツ3,355.43億円(102.6%)、経常利益69.31億円(124.7%)、No.30のヨークベニマル3,301.45億円(105.2%)、経常利益125.25億円(111.2%)、No.31のフジ3,214.18億円(98.3%)、経常利益45.96億円(95.3%)、No.33のバロー3,180.26億円(110.4%)、経常利益108.35億円(108.7%)、No.35の東急ストア3,102.53億円(101.2%)、経常利益56.38億円(95.0%)の6社である。いずれも、各地区の雄であり、地域の食生活をしっかりささえている食品スーパーマーケットであるといえる。
これについで、年商2,000億円以上の食品スーパーマーケットを見てみると以下となる。No.43のベイシア2,566.75億円(106.3%)、経常利益93.14億円(106.2%)、No.44のオークワ2,513.51億円(102.9%)、経常利益80.84億円(112.6%)、No.46のアークス2,414.55億円(105.1%)、経常利益88.82億円(109.5%)、No.48のいなげや2,271.75億円(103.2%)、経常利益42.18億円(106.3%)、No.49のサミット2,259.45億円(105.0%)、経常利益52.33億円(110.8%)、No.51の万代2,190.16億円、経常利益63.27億円、No.56のカスミ2,028.29億円(107.3%)、経常利益67.32億円(116.7%)、No.57のヤオコー2,022.53億円(107.4%)、経常利益78.03億円(112.3%)であり、全部で8社である。この8社はすべてが増収増益であり、食品スーパーマーケットの好調さを表しているといえよう。
また、ベスト100位に入った食品スーパーマーケットの売上のみを見てみると、ヤオコーと同じNo.57にマックスバリュ西日本1,959.38億円(106.8%)、No.59にマルナカ1,931.04億円(101.3%)、No.69にオーケー1,682.60億円(115.7%)、No.70にサンリブ1,680.90億円(98.7%)、No.75にトライアルカンパニー1,514.29億円(115.6%)、No.77にCFSコーポレーション1,456.31億円(102.4%)、同じく、ユーストア1,453.82億円(97.8%)、No.83にタイヨー1,305.65億円(99.4%)、No.84にサンエー1,276.24億円(105.0%)、No.85に三陽マルナカ1,271.67億円(103.3%)、No.88にエコス1,230.15億円(104.5%)、No.89に九九プラス1,229.97億円(98.8%)、No.91にオリンピック1,177.47億円(99.4%)、No.92にマックスバリュ東海1,161.61億円(108.8%)、No.96にヤマナカ1120.48億円(101.6%)、そして、No.97に原信ナルスホールディングス1,115.37億円(106.9%)と全部で16社である。
このように食品スーパーマーケットはベスト100位以内に全部で33社が入った。全体として見れば、小売業で1兆円を達成すれば、ベスト10であり、5,000億円でベスト20、2,000億円でベスト50、そして、1,000億円でちょうどベスト100という構造となっているといえる。その中で、食品スーパーマーケットも5,000億円まではほぼ到達したといえ、いよいよ年商1兆円、ベスト10入りを目指す時が近づいてきたように感じる。現在、経営環境が激変する中で、今後どのような経営戦略を打ち出すか、これら優良食品スーパーマーケットの動向に注目したい。
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