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July 06, 2008

食品スーパーマーケット株価情報、7/4、動き急!

   食品スーパーマーケット業界の2009年度、第1四半期の決算の公表が始まったが、今回の決算は、値上げ問題の影響がどの程度業績に影響を与えるかが問われる決算となっており、その意味で、株価にもダイレクトに反映される重要な決算といえよう。そこで、この時点で現在の食品スーパーマーケットの株価がどのような状況であるかを見てみたい。まず、株価の短期、中期、長期的な傾向を示す5日、25日、13週、26週移動平均乖離率をもとに見てみたい。

   特に、25週に注目してみると、10%以上、上昇傾向にある食品スーパーマーケットが7社ある。CFS704円(-1.54%、11.64%、18.04%、25.89%)、ヤオコー3,550円(5.78%、11.91%、15.22%、18.96%)、イオン北海道345円(-0.57%、-1.14%、1.47%、16.55%)、  大黒天物産762円(0.39%、5.10%、2.83%、15.45%)、丸久1,009円(0%、0%、17.87%、12.86%)、カスミ659円(-1.49%、-2.51%、3.94%、12.45%)、マルエツ925円(1.20%、8.69%、10.64%、11.58%)である。この内、ヤオコー、大黒天物産、マルエツの3社はすべてのトレンドがプラスとなっており、いま最も投資家から注目度が高い3社といえよう。

   実際、ヤオコーのチャートを見ると、4月以降きれいに右上がりのトレンドとなっており、2,700円前後の株価が7/4現在3,550円(+270円、+8.23%)となり、約1,000円近い株価の上昇であり、加熱ぎみである。特に、7/4はここ数ケ月では異常な売買高となり、6万株の大商いとなった。ヤオコーへの投資家の注目がここ最近顕著であるといえよう。ヤオコーの発行済株式数は約2,000万株であるので、6万株は0.3%となり、大量買い付けとはいえないが、大商いであるといえ、今後の株価の動向に注目といえよう。

   大黒天物産については、短期トレンドは少し低い数字であるが、長期トレンドでは15.45%と大きく上昇しており、実際のチャートでも、4月から5月中旬までは500円前後の株価が右上がりに急角度で上昇し、一時は850円を超えた。ただ、その後は株価が失速し、6月前半には650円前後まで下がった。そして、株価は再び持ち直し、7/4現在762円 +5円、+0.66%)である。そして、マルエツであるが、この数ケ月、激しい株価の動きを示している。4月頃は940円前後の株価であったが、その後、株価が下がりはじめ、5月中旬頃には一時700円近くまで株価が下がった。しかし、その後、反転、一転して株価は上昇に転じ、右上がりの上昇トレンドに乗り、7/4現在、925円(+5円、+0.54%)となり、7/3に公表された第1四半期決算も絶好調であり、今後の株価が注目といえよう。

   これに対し、株価が長期トレンドでマイナスになった食品スーパーマーケットを見てみたい。特に26週移動平均が5%以上マイナスになった食品スーパーマーケットは5社である。Olympic530円(-2.03%、-5.01%、-10.62%、-11.81%)、バロー981円(-0.20%、-3.91%、-8.65%、-8.57%)、ヤマナカ950円(0%、-1.45%、-2.96%、-7.94%)、マックスバリュ東北725円(-2.29%、-1.89%、0.13%、-5.35%)、マルヨシセンター320円(0%、0%、-4.58%、-5.16%)であるが、この中で、10%以上26週移動平均がマイナスとなったOlympicのチャートを見てみると、4月までは株価は乱高下し、680円前後まで株価が上昇していたが、5月に入ると、右下がりに株価は急降下し、7/4現在530円(-5円、-0.93%)という厳しい状況である。バローも5月中旬までは株価は乱高下しながらも上昇しており、一時は1,200円を超える株価となったが、その後、一転、5月中旬になると株価が下がり始め、7/4現在、981円 (+2円、+0.20%)と厳しい株価が続いている。

   また、ここ最近の株価が長期ではなく、短期、すなわち5日移動平均乖離率が上昇している食品スーパーマーケットを見てみると、ヤオコー3,550円(5.78%、 11.91%、15.22%、18.96%)、ベルク1,089円(5.31%、4.01%、8.57%、0%)、タイヨー 1,190円(5.12%、6.82%、8.28%、6.25%)、エコス720円(3.29%、3.29%、2.41%、1.83%)、ライフコーポレーション1,594円(3.17%、4.86%、3.91%、4.25%)の5社が3%以上上昇した。

   さらに、1%まで水準を下げてみると、イズミ1,690円(2.36%、-0.17%、-0.87%、5.29%)、関西スーパー789円(2.33%、4.08%、3.81%、4.50%)、ヤマザワ1,487円(2.26%、3.91%、1.36%、2.05%)、アークス1,448円(2.11%、1.61%、2.40%、6.47%)、マルヤ180円(1.69%、2.85%、2.85%、-2.70%)、オオゼキ 3,050円(1.32%、2.17%、5.60%、6.30%)、マルエツ925円(1.20%、8.69%、10.64%、11.58%)、相鉄ローゼン448円(1.12%、0.90%、0.22%、1.12%)、ドミー 550円(1.10%、4.36%、7.00%、-0.72%)、東武ストア371円(1.08%、1.64%、1.64%、1.92%)の10社である。

   このように、ここへ来て、本決算が終了し、新年度の第1四半期決算の公表がはじまりつつある現在、食品スーパーマーケットの株価がアクティブに動き始めたといえる。特に、値上げ問題真っただ中の消費環境の中での食品スーパーマーケットの業績が問われる決算となっており、すでに好調な決算が公開されたマルエツ等の動きが良いのが特徴である。来週以降、第1四半期決算が続々と公開されてくると思うが、それに伴い株価が大きく変動する可能性が高く、ここしばらくは食品スーパーマーケットの株価に注目といえよう。

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