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August 22, 2008

コンビニ絶好調、2008年7月度、タスポ効果鮮明!

   日本フランチャイズチェーン協会が8/20、16:00、正会員のコンビニエンスストア本部11社の7月度の売上集計を公表した。11社とは、エーエム・ピーエム・ジャパン、ココストア、サークルK サンクス、スリーエフ、セイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、デイリーヤマザキ、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、ローソンである。驚くことに、ここ最近ではありえない伸び率となった。全店ベースでは、7,455.46億円(114.0%)、既存店ベースでも111.7%と2桁の伸び率であった。この数字の中身をもう少し詳しく見てみると、客数が12億6,624.6万人(113.9%)、既存店111.8%、金額PI値588.8円(100.1%)既存店99.9%であるので、明らかに客数が2桁伸びての数字であり、金額PI値の伸びはほぼ0である。ちなみに、店舗数は41,443店舗(101.3%)であるので、1店舗当たり1日985.6人であるので、売上は約58万円となる。

   通常の小売業でいきなり、既存店の客数が110%となるケースは競合店が撤退したか、大きな幹線道路ができたか、大マンション群が出現したかなど、外部要因の変化が起きない限りありえない数字であり、しかも、今回の数字はコンビニ約4万店舗の平均であるので、明らかに異常事態、超追い風がコンビニに吹いたという数字である。協会でも、「今年は梅雨前線の活動が平年に比べ弱く、早い梅雨明けとなった。また、全国的に気温が高く、特に東・西日本では晴れて暑い日が多かった。このような天候面でのプラス要因に加え、7月1日よりtaspoカード対応成人識別たばこ自動販売機の導入地域が関東まで拡大したことが重なり、既存店ベースの来店客数は11億8,123万人(前年同月比+11.8%)と4ヶ月連続プラスとなった。・・」とコメントしているが、まさに、その通りであろう。

   特に、taspoの影響は大きいようで、まず、この数ケ月のコンビニの数字を見てみると、6月106.4%(既存店104.2%)、5月105.8%(既存店103.7%)、4月102.0%(既存店99.8%)、3月101.5%(既存店99.4%)であるので、既存店は4月まで横ばい、5月から数字が伸び始め、7月に爆発という状況である。これに対してtaspoの導入状況であるが、2/1に成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の全国申込みを開始し、3/1にパイロットエリア(宮崎県・鹿児島県)でtaspoがはじまり、5/1、第1次エリア、北海道・東北・中国・四国・九州地方(1道20県)にて稼動開始し、6/1、第2次エリア、中部・北陸・関西地方(2府13県)にて稼動開始し、そして、7/1、第3次エリア、関東地方・沖縄県(1都8県)にて稼動開始し、結果、全国47都道府県のたばこ自動販売機が「成人識別たばこ自動販売機」になった。まさにtaspoの動きと連動しており、猛暑の影響も当然あるとはいえ、それ以上に、taspo効果により、追い風が吹いたというのが正解であろう。今後、数ケ月はこの傾向が続くであろうが、その後はやや落ち着いた状況になるのではないかと思われる。

   それにしても、たばことコンビニとの密接な関係が実証されたわけであり、あれほどPOSデータを駆使して、売れ筋に商品を絞り込む単品管理を徹底しているコンビニが、たばこだけは、なぜか約100種類を品揃えしている理由の一旦がここにあったといえよう。たばこはたばこ事態で売上があがることよりも、たばこを通じて来店顧客の来店頻度を増加させ、結果、客数のアップをはかる戦略商品のひとつであるということが、まさに、taspoという一大イベントにより、実証されたといえよう。商品には商品そのものの売上をあげることが目的のものと、商品の品揃えを通じて来店客数、特に、来店頻度を引き上げる商品とがあり、その典型的な商品がたばこであるという日本全国のコンビニでの壮大な実証結果であるといえよう。今後、コンビニでも電子マネー等が導入されはじめており、このような商品がID-POS分析で次つぎに見つかる可能性があり、新たな商品戦略の幕開けともいえる象徴的な出来事であるといえる。

   さて、では、商品から見た、この7月のコンビニの状況はどうであったかであるが、同じ日本フライチャイズチェーン協会の公表資料を見ると、商品分類を日配食品、加工食品、非食品、サービスの4つに分けているが、この7月度はたばこの含まれる非食品が133.0%(構成比31.5%)とトップであり、ついで、加工食品109.9%(構成比30.8%)、サービス104.6%(構成比3.9%)、日配食品104.5%(構成比33.8%)と続き、全体では114.0%となる。これを見る限り、客数が113.9%であることを考慮すると、たばこのみの購入の方も多いと思われるが、たばこ+アルファはさらに多く、結果、たばこを購入し、加工食品(菓子、飲料等)も同時購入しているケースが高いといえ、これが全体の金額PI値100.1%という結果となったものと思われる。

   このように、コンビニは食品スーパーマーケットとは別の意味でtaspoという巨大台風がおこり、超追い風なった実態が、この7月度の数字を見ていると明らかであり、あらためて、たばこという商品のすごさを感じる結果であったといえよう。来月以降、コンビニの数字にどのような変化が現れるか興味深いところである。

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August 22, 2008 in 経済・政治・国際 |

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