食品スーパーマーケット、今週の株価、8/29、動き急!
食品スーパーマーケットの株価がにわかに活況づいている。8/29現在の株価は、26週移動平均乖離率で見ると、小売業全400社の中でNo.1のトップとなったのは大黒天物産であり、それ以外にもベスト20にヤオコー、Olympic、オークワが入るなど、上位を食品スーパーマーケットが占めており、投資家が食品スーパーマーケットに注目しはじめているといえよう。ベスト50まで見るとマックスバリュ西日本、丸久、CFS、九九プラス、マルエツ、アークス、ライフコーポレーション、東武ストア、平和堂、カスミと続々とランクインしており、ここへ来て、業績の好調な食品スーパーマーケットの株価に、にわかに動きが見え始めたといえよう。
小売業で26週移動平均乖離率No.1の大黒天物産であるが、日本の全上場企業約4,000社の中でも8/29現在6番にランクインしており、小売業の中だけでの注目を超え、上昇企業の中でも注目度の高い企業であるといえよう。その数字であるが、-0.67%(5日)、13.50%(25日)、 34.97%(13週)、 52.46%(26週)と短期では若干マイナスとなっているが、中長期では大きく上昇傾向にあり、特に26週では52.46%とまさに急上昇である。実際チャートを見てみると、8/29現在は1,177円(-20円、-1.67%)とわずかにマイナスとなったが、7月前半は750円前後の株価であった株価であり、その後、現在まで急上昇しており、この8/25には年初来最高値となる1,205円をつけており、きれいな右上がりのグラフとなっている。ちょうど、この7月初旬の7/10に2008年5月度決算を公表しているが、大幅な増収増益の好決算となったのが大きいといえ、ここ最近の売上速報を見てもこの7月度は全体114.1%、既存店も 102.8%と好調であり、ひところの既存店が厳しかった状況を脱したといえ、さらなる成長と増益が期待できる可能性が高くなったことが大きいといえよう。
No.2のヤオコー、No.3のOlympic、No.4のオークワについても見てみたい。まずヤオコーであるが、5.58%(5日)、 7.35%(25日)、 9.56%(13週)、 18.98%(26週)とすべての移動平均がプラスとなっており、数字を見る限り、株価は好調である。ただ、チャートを見ると螺旋状に右上に上がっている構図であり、上げ下げの波が見られる。5月には3,000円前後の株価であったが、8/29現在3,780円 (-10円、-0.26%)となり、約800円近く上昇しているが、その間最大4,000円から最少3,400円前後まで株価は激しく変動しているのが特徴である。
No.3のOlympicについては3.48%(5日)、 12.52%(25日)、 18.57%(13週)、 15.37%(26週)とこれもすべての段階でプラスであり、チャートを見ると7月後半以降、ほぼ一直線に株価が急上昇しており、8/29現在683円(+21円、+3.17%)と好調な株価であり、年初来最高値をつけた1/4の701円を追い越す勢いである。しかも、ここ最近、売買高が急上昇しており、いままさに注目が集まっている株価である。Olympicも大黒天物産同様、7月以降株価が急上昇しているが、やはり、7/10に2009年2月期第1四半期の決算を公表しており、若干の減収ではあったが、利益が大幅に回復し、大幅な増益となっており、その後株価が急上昇していることからも、投資家の業績回復への期待が大きいものといえよう。
そして、No.4のオークワであるが、0.05%(5日)、 0.28%(25日)、 6.60%(13週)、 14.45%(26週)とやはり、すべてがプラスとなっており、チャートを見ても波はあるが、7月以降株価は上昇傾向で推移している。それまでは1,500円前後で推移していた株価が、8/29現在1,750円(+41円、+2.39%)と上昇しており、好調な株価で推移している。オークワも6/23に2009年2月期第1半期決算を公表しているが、やはり、増収増益の好決算であり、特に2桁となる増益がとなり、これが投資家から好感されたといえよう。
この上位4社以外でも、小売業の中でベスト50に入った食品スーパーマーケットの移動平均乖離率の状況を見てみると、マックスバリュ西日本-1.30%(5日)、1.27%(25日)、5.81%(13週)、13.52%(26週)、丸久0.20%(5日)、3.52%(25日)、5.04%(13週)、13.26%(26週)、CFS2.89%(5日)、1.80%(25日)、1.50%(13週)、11.20%(26週)、九九プラス-8.35%(5日)、-17.02%(25日)、-2.55%(13週)、10.80%(26週)、マルエツ4.41%(5日)、1.46%(25日)、5.67%(13週)、10.74%(26週)、アークス2.27%(5日)、2.34%(25日)、4.51% (13週)、8.28%(26週)、ライフコーポレーション-0.23%(5日)、0.96%(25日)、4.63%(13週)、7.32%(26週)、東武ストア0.00%(5日)、0.00%(25日)、5.03%(13週)、7.31%(26週)、平和堂2.64%(5日)、4.30%(25日)、5.12%(13週)、7.18%(26週)、そして、カスミ0.15%(5日)、0.45%(25日)、-0.45%(13週)、7.11%(26週)という状況である。
このように食品スーパーマーケット業界には現在、内食回帰という追い風が吹いており、この第1四半期決算を見ても全体的に好調な決算となり、特に利益が大きく改善した食品スーパーマーケットが多いのが特徴といえよう。投資家も、特にこのような今期業績が期待できる可能性の高い好調な食品スーパーマーケットへの投資を優先していると見え、ここへきて、食品スーパーマーケットの株価の動向には注目といえよう。
まぐまぐ、プレミアムスタート、コンサルティング、現場からのレポート執筆中!
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!スタート(現在1210人)
Mixi(ミクシィ)に食品スーパーマーケット最新情報のコミュニティを創設!(現在480人)