食品スーパーマーケット今週の株価、日経平均大暴落!
10/10、この日の日経平均株価は8,276.43円(-881.06円、-9.62%)となる暴落となり、今週の株価は下げに下げ続け、とうとう8,000円台に突入した。9月初旬までは13,000円前後で推移していた日経平均株価であるので、ここまで株価が下がるとは予想外のしかも急激な下げである。特に、9月中旬のリーマンショック以来、日経平均株価は下げに転じ、10月に入るとまっさかさまに株が転げ落ちるように急降下で下がった。チャートを見ると、すさまじい角度で加速度的に株価が下がっており、それと逆比例する形で、売買高が上昇しており、大量の売り浴びせにあっている様子がうかがえる。ちょうど、いま、「G7、公的資金注入必要との認識で合意へ、金融危機」というasahi.comの報道がなされているが、G7は公的資金投入で合意したようであり、これを受け、来週以降、市場がどのような反応になるか、予断を許さない緊迫した状況になると予測される。
このような中で、日本の食品スーパーマーケットの株価が10/10どのような騰落率にあったのかを見てみたい。まず、先に、数少ない、上昇した株価を見てみたい。この日、上場小売業約400社の中で、株価が上昇した企業は44社であり、内、食品スーパーマーケットはわずか7社である。No.1はマックスバリュ北海道であり、1,739円(6.03%)であった。小売業全体では12位であった。No.2はスーパーバリューであり、550円(1.85%)である。No.1のマックスバリュ北海道と比べると大きく伸び率が下がり、1%台となるが、小売業界では26位である。以下、No.3はダイイチ458円(1.77%)、No.4はヤオコー3,240円(1.56%)、No.5は相鉄ローゼン400円(1.52%)、No.6は天満屋ストア784円(0.51%)、そして、No.7が平和堂1,193円(0.08%)であり、以上の7社が約50社強の上場食品スーパーマーケットの中で10/10の厳しい株価の中で上昇に転じた数少ない食品スーパーマーケットである。ちょうど平和堂が小売業全体の中でも44番目となり、以下の食品スーパーマーケットはもちろん、上場小売業もすべて、10/10、0%以下の株価となった。
では、逆に、株価騰落率が低い順に食品スーパーマーケットの10/10時点の実状を見てみたい。食品スーパーマーケットNo.1はCFSであり、515円(-17.46%)である。小売業全体の中でも4番目の騰落率である。ついで、オークワ1,222円(-12.71%)であり、小売業全体では16位である。ちょうど、ひとつ前にダイエー366円(-13.06%)があり、GMS関連ではダイエーの騰落率が最も大きかった。No.3はいなげや781円(-10.22%)であり、No.4はフジ1,266円(-9.70%)となる。ちょうど、2つ前にイオンが765円(-10.00%)である。フジが小売業全体では49位である。そして、No.5が大黒天物産940円(-9.52%)である。ここでもひとつ前に7&I-HDが2,180円(-9.54%)であり、GMS関連の株も大きく落ちていることがわかる。特に、イオンと7&I-HDは10/8、10/9に中間決算の公表があったばかりであり、イオンは厳しい決算であったが、7&I-HDは好調な決算であったにもかかわらず、厳しい株価であり、改めて、この未曽有の金融不安の激しさを示しているといえよう。
以上が食品スーパーマーケットベスト5であるが、さらに10/10時点の食品スーパーマーケットの株価騰落率を追ってみると、マルエツ545円(-8.09%)、ベルク840円(-6.77%)、マルキョウ360円(-6.73%)、イオン九州1,150円(-6.5%)、Olympic566円(-6.13%)、関西スーパー749円(-6.20%)、バロー650円(-5.93%)、サンエー2,535円(-5.23%)、東武ストア306円(-4.96%)、マックスバリュ中部723円(-4.86%)である。ここまでがほぼ5%以上、10/10株価騰落率がダウンした食品スーパーマーケットである。小売業全体ではマックスバリュ中部が、ちょうど149番目である。
さらに、10/10株価騰落率が下がった食品スーパーマーケットを見てみると、イオン北海道222円(-4.72%)、エコス489円(-4.67%)、オオゼキ2,200円(-4.55%)、原信ナルスホールディングス955円(-3.63%)、アオキスーパー800円(-3.61%)、イズミヤ453円(-3.41%)、ライフコーポレーション1,500円(-3.22)、ハローズ560円(-3.11%)、イズミ1,334円(-2.91%)、PLANT201円(-2.89%)、マックスバリュ東海1,050円(-2.77%)、カスミ464円(-1.90%)、マミーマート1,120円(-1.75%)、ユニバース1,023円(-1.15%)、マルヤ99円(-1.00%)であり、以上が1.00%以上株価が下がった食品スーパーマーケットである。
そして、その他の食品スーパーマーケット、すなわち、1.00%以下、0%以上を見てみると、マックスバリュ東北499円(-0.39%)、丸久910円(-0.10%)、アークランドサカモト929円(-0.10%)と、ここまでが0.00%以上の食品スーパーマーケットの株価である。さらに、0.00%以上の残りの食品スーパーマーケットを見てみると、ドミー515円(0.00%)、マックスバリュ西日本1,205円(0.00%)、九九プラス54,500円(0.00%)である。
このように、10/10日経平均が大暴落し、日本の上場企業全体の株価が大きく下がる中、食品スーパーマーケットの上場企業約50社強の株価騰落率を見てみたが、このような厳しい経済環境の中でも7社は株価を引き上げている食品スーパーマーケットがあった。また、その他の食品スーパーマーケットの株価も10.00%以上下落した食品スーパーマーケットはわずか2社であり、経済環境が厳しい割には投資家からの評価は比較的高かったともいえよう。来週以降も当面、読めない株価が予想されるが、食品スーパーマーケットの今後の株価の動向は注意深く見守ってゆく必要があろう。
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