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October 07, 2008

日銀の決算を見る、資本金1億円、自己資本比率2.8%!

   今週から、いよいよ2009年2月期の食品スーパーマーケットの中間決算の公表がはじまる。現在、約50社が上場しているが、その内65%が2月期決算であり、3月期決算が15%、その他が20%という状況であるので、今後、数週間で大半の食品スーパーマーケットの中間決算が公表されることになる。今週の予定は、10/8、イオングループ(マックスバリュ各社)、10/9、セブン&アイホールディングス(ヨークベニマル)、マルエツ、東武ストア、10/10、ダイエー等が予定されており、食品スーパーマーケットだけでなく、各社小売業の中間決算も2月期が多く、まさに、今後しばらくは、中間決算ラッシュとなる。これら中間決算が公表され次第、本ブログでも速報を取り上げて行くつもりであるが、今回はめずらしい、日銀の決算を取り上げてみたい。

   ちなみに、日銀は現在ジャスダックに上場しており、10/6現在80,000円(-1,100円、 -1.35%)という厳しい状況である。ここ数ケ月、右下がりに下がっており、7月には140,000円前後で推移していたので、ほぼ半値近くまで下がっている。特に、9/10以降、ちょうどリーマンブラザーズの破綻、9/15前後から急激に株価を下げており、今回のアメリカ発の金融不安は、投資家は日銀を売りと判断しているといえよう。

   その日銀の最新の決算であるが、平成19年3月度の決算であり、これ以外にも日銀は営業毎旬報告ということで毎月10日ごとに3回、バランスシートを公表しており、直近の旬報は9/20のものである。ちょうどリーマンブラザーズ破綻のあった9/15後のはじめての旬法であり、3月度の本決算と比べ、また、それまでの推移と比べ、どのような変化があったかを見ることによって、日銀の金融政策がバランスシートから垣間見えるのではないかと思う。それにしても、日銀がどんな財務諸表であるか、利益はどのくらい上げ、利益配分はどのようになされ、その資産状況、負債内容、自己資本比率など興味深いところである。

   まず、先に、バランスシートから見てみたい。注目は資本金であり、ジャスト1億円である。日銀は資本金1億円の企業であることがわかる。これに、法定準備金約2.6兆円、特別準備金約0.1億円、当期剰余金(利益)が約6,400億円プラスされ、資本の部合計が約3.2兆円となる。一方の日銀の負債及び資本の合計(総資産)は約113.4兆円であるので、何と自己資本比率は2.8%である。ちなみに、これは2008年3月時点であるので、9/20時点の最新の数字を見ると、資本の部合計は2.6兆円、負債及び資本の合計(総資産)は約111.6兆円であるので、自己資本比率は2.3%となり、少し下がっていることが気になるところである。
   
   この数字から見ると、日銀とは総資産約110兆円、資本金1億円、自己資本比率3%弱の企業であることがわかる。資本金、自己資本比率がちょっと心配になってしまうが、意外な数字である。この総資産約110兆円は数年前と比べると下がっており、過去には150兆円を超えた年もあり、約110兆円はちょうど10年前ぐらいの水準である。また、GDP比では約20%であるが、これも数年前は30%を超えていた時もあり、ここ最近、日銀の資産規模が落ち着いてきているといえよう。
   
   では負債項目で最も大きい項目は何かと見てみると、発行銀行券であり、約76.5兆円となる。総資産の約70%であり、これが最大の負債である。これはいわゆる日銀券、日銀硬貨であり、お金のことである。その内訳であるが、1万円券が約70兆円で大半をしめ90%以上である。ついで千円券が多く、約3.5兆円、5千円券が約2.6兆円となり、二千円券はわずか約0.3兆円である。また、硬貨はさらに少なく約0.15兆円しかなく、いかに1万円券の比重が大きいかがわかる。これ以外の負債は、預金が約14.2兆円、当座預金が約14.2兆円、売現先勘定が約12.0兆円、政府預金が約3.5兆円である。
   
   これに対して、資産であるが、最大の資産項目は何といっても国債であり、約67.3兆円と総資産の約60%となる。これについで、貸出金約29.2兆円、電子貸付約29.2兆円、買現先勘定8.7兆円、外国為替約5.2兆円、外貨債権約4.9兆円となる。ちなみに現金は約0.2兆円とほんのわずかであり、これに、金地金が0.4兆円加わっても、現金関連で0.6兆円、総資産のわずか0.5%強に過ぎない。したがって、負債の大半は国債になっているといえ、日銀のバランスシートは国債に支えられた資産構造といえよう。
   
   一方、損益計算書であるが、日銀の経常収益は約1.6兆円である。最大の収益は国債の利息であり0.68兆円、ついで外国為替収益0.4兆円となる。経常経費は約0.93兆円であり、主な項目は為替差損が最も大きく、0.6兆円であり、いわゆる通常の給与等の経費は0.22兆円であり、これは経常収益比率13.75%である。したがって、差し引き、税引き前当期剰余金は約0.68兆円となり、税金を約0.04兆円払い、最終の当期剰余金は約0.64兆円となる。ちなみみに、今期の利益処分であるが、法定準備金積立金が0.03兆円、国庫納付金0.60兆円、配当資本金1億円の5%で500万円である。
   
   このように、日銀の2008年3月期のバランンスシートと損益計算書を見てみたが、9/20現在の旬報とはあまり大きな差はなく、リーマンブラザーズ破綻の直後であり、まだ、その後の一連の金融不安発生前ということもあったかと思う。ただ株価は大きく落ち込んでおり、気になるところである。それにしても、資本金が1億円であり、自己資本比率が2.8%、負債の大半は日銀券であり、資産の大半は国債という構造となっており、通常の企業経営とは異質なバランスシートといえる。また、日銀も約6,500億円の利益を上げており、このほとんどが当たり前であるが国庫に入るという構造となっている。今回はリーマンブラザーズ破綻直後であったが、現在、そして、今後の日銀の決算がどのような状況であり、どのように推移してゆくのか興味深いところである。いずれ、また、状況に応じて、本ブログでも取り上げてみたい。

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