日経MJ、新製品ランキング、10/3、飲料失速!
10/3、日経MJ、新製品週間ランキングが公表された。ここ数週間、新製品ランキングが低迷気味で推移しており、特に、今週は先週2位から浮上した飲料部門のNo.1となったキリンビバレッジ、午後の紅茶スペシャル茶葉2倍ミルクティー460mlであるが、金額PI値289円となり、かなり低い数字でのNo.1であった。No.2は先週1位の日本コカ・コーラ、ファンタふるふるシェイカーレモン190mlであるが、金額PI値は先週比129円マイナスの215円と大きくダウンした。今週、飲料部門で金額PI値200円のCランクを超えたのは、この2品のみであり、飲料部門は、特に低調な数字となった。
9/30に公表された家計調査データの数字を見ても飲料は、厳しい数字であり、前年同月比で91.9%と全部門の中で最も落ち込んだ部門であり、飲料がここへきて厳しい数字となってきたといえよう。ちなみに、家計調査データでは、ミネラルウォーター8.26円(80.0%)、乳酸菌飲料9.39円(82.0%)、果実・野菜ジュース32.23円(87.1%)、紅茶1.42円(88.0%)、ココア・ココア飲料0.55円(89.5%)、茶飲料21.52円(90.4%)などが厳しい数字である。逆にこの厳しい数字の中でも、伸びた項目は乳飲料3.97円(119.4%)、コーヒー11.23円(109.4%)、他の茶葉3.97円(103.4%)、炭酸飲料11.48円(102.6%)であり、乳飲料は良く伸びたが、他は微減であった。
ただ、飲料部門はその厳しい中でも今週初登場の新製品が5品登場しており、特に、日本コカ・コーラが4品とここ数ケ月間継続的に新製品を投入しつづけており、積極的である。日本コカ・コーラは飲料部門全20品の新製品の内、9品を占めており、厳しい飲料業界を積極的な新製品の投入で牽引しているといえよう。今後、冬場にかけて飲料部門は需要が落ち着いてくるものと思うが、ここ最近、特に、今週の低迷は気になるところである。
この厳しい飲料部門に対して、逆に、今週、注目したい部門は金額PI値はさほど高いとはいえないが、冷凍食品部門である。No.1に久しぶりに、アイスクリームではなく、冷凍食品が入った。先週2位からの上昇であり、日本水産、大きな大きな焼きおにぎり6個480gである。金額PI値は226円とCランクではあるが、冷凍食品がNo.1になるのは久しぶりといえよう。ベスト20の中でも、冷凍食品が半分の10品となり、やっと冷凍食品も中国餃子の問題を克服し、回復したといえよう。ただ、No.2からNo.5までアイスクリームであり、金額PI値はまだまだ低いのが実態といえる。
そのNo.2であるが、先週1位だったハーゲンダッツジャパン、ミニカップメープルクッキー120mlが金額PI値214円で入った。金額PI値200円を超えたのはここまでであり、以下は200円を割る金額PI値となった。No.3、No.4もハーゲンダッツジャパンであり、ミニカップカフェモカ120ml、金額PI値186円、ミニカップイングリッシュミルクティー120mlが金額PI値177円で入った。そして、No.5にはロッテアイス、雪見だいふく47ml×2が金額PI値145円で入り、以上がベスト5である。冷凍食品が復活しつつあるが、まだ、上位はアイスクリームが占めており、今後、冷凍食品がどこまで数字を伸ばしてくるかが注目である。
今週、金額PI値で見て、全部門でNo.1となったのは家庭用品部門の先週同様、マックスファクター、SK-Ⅱサインズリンクセラム30g、金額PI値859円である。先週比298円アップとなる、Aランクの500円を優に超える金額PI値となった。ただ、カバー率は16.8%とわずかであり、平均単価も13,129円と高額であり、通常の食品スーパーマーケットでは販売が難しい新製品といえよう。No.2、No.3には花王が入り、ソフィーナボーテリンクル美容液25ml、金額PI値368円、ふんわりニュービーズ大1kg、金額PI値254円が入った。No.4にはP&G、ボールド1kg、金額PI値228円が入っており、化粧品以外では、洗剤が強さを発揮したとえよう。特にボールドは今週初登場であり、カバー率も61.2%と高く、今後、注目といえよう。
これ以外の部門ではその他食品部門であるが、先週1位であった日清食品、カップヌードルシーフードカレー82gは、金額PI値が先週比209円マイナスと大幅にダウンし、316円となり、No.4へと後退した。変わって、No.1となったのはミツカン、金のつぶあらっ便利!超やわらか納豆とろっ豆45g×3個であり、金額PI値はAランクの536円であった。カバー率も78.4%と高く、先週比も17円アップであり、今後注目である。No.2もミツカン、金のつぶあらっ便利!におわなっとう45g×3個、金額PI値422円であり、先週比がマイナス38円とちょっと気になるが、どちらも8/31初登場の新製品であり、安定した高い数字をキープしており、タレの改良が消費者から受け入れられつつあるといえよう。
そして、菓子部門であるが、No.1はロッテ商事、プチブッセ<テイスティバニラ>8個であるが、先週比201円のマイナスとなり、金額PI値は276円まで下がり、気になるところである。No.2はネスレコンフェクショナリー、キットカットミニ15枚、金額261円であり、No.3は初登場、カルビー、じゃがりこグラタン58g、金額PI値233円と上位が拮抗しており、今後、上位争いに注目といえよう。
このように、今週の日経MJ新製品週間ランキングを見ると、全体的に新製品が低迷気味で推移しており、消費の減退を裏づけるような動向といえよう。特に、飲料部門は季節にもよると思われるが、ひところの勢いがピタッと止まり、低調な動きである。来週以降、このような状況を打破する冬場に向けてのパワーのある新製品の登場に期待したい。
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