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November 12, 2008

バロー、2009年3月期中間、11/7、増収増益、CF逆流!

   バローが2009年3月期の中間決算を11/7公表した。営業収益1,685.93億円(106.5%)、営業利益は50.28億円(106.9%:2.98%)、経常利益は52.45億円(104.6%:3.11%)、当期純利益20.41億円(93.7%:営業収益比1.21%)と増収増益となる堅調な決算結果となった。また、同時に通期予想も公表しているが、営業収益3,400.00億円(106.9%)、営業利益116.00億円(110.6%:営業収益比3.41%)、経常利益114.00億円(105.2%:営業収益比3.35%)、当期純利益42.00億円(101.5%:営業収益比1.23%)と、ほぼ同様の堅調な決算予想である。

   現在バローは、積極的な店舗展開をしており、スーパーマーケット11店舗、ホームセンター4店舗、ドラックストア18店舗、及びスポーツクラブ4店舗を今期開設し、スーパーマーケット1店舗、ドラックストア1店舗を閉鎖した。これにより、今期の店舗数は、スーパーマーケット174店舗、ホームセンター36店舗、ドラックストア157店舗、スポーツクラブ49店舗、ペットショップ17店舗、その他3店舗となり、第2四半期末のグループ店舗数は、436店舗となった。また、個別決算で見ると店舗数と売上構成比は、岐阜県86店舗(売上構成比51.3%)、愛知県40店舗(29.3)、北陸17店舗(10.5%)、その他28店舗(8.9%)となり、地元、岐阜県の売上構成比は約50%であり、ドミナトエリアを東と北へと着々と拡大している状況といえよう。

   ただ、既存店の売上は97.4%と伸び悩んでおり、この積極的な新規出店をささえる財務状況を見ると、厳しいものがある。バローの自己資本比率は31.8%(昨年32.4%)となり、食品スーパーマーケット業界の中でも低い数字である。したがって、出店余力を見ると、出店にかかわる資産、土地、建物、差入保証金の合計1,136.42億円であり、総資産1,722.97億円に占める割合は65.9%となる。全店が436店舗であるので、1店舗当たりの資産は2.60億円と極めて低くなるが、ドラックストア等資産の比較的低い業態が多いためである。したがって、出店余力である自己資本から出店にかかわる資産を引いた数字は-34.15%となり、大きくマイナスとなる厳しい状況である。新規出店の大半を負債に負うところが多い状況となっており、自己資本の充実は今後安定成長をはかる上では急務といえよう。その負債の主要項目である長短借入金の合計であるが、594.89億円となり、総資産の34.5%となり、自己資本比率31.8%と合計すると、出店にかかわる資産65.9%とバランスがとれ、現在の出店構造は50%自己資本、50%借入というバランスの財務構造となっている。

   そこで、肝心のキャッシュフローを見てみると、営業活動によるキャッシュフロー57.40億円であり、投資活動によるキャッシュフローは-110.80億円となり、フリーキャッシュフローは-53.40億円となり、大幅なマイナスである。キャッシュフローの逆流が起こっている。その要因は有形固定資産の取得が101.08億円と多額に上ったためである。したがって、財務キャッシュフローで補わざるをえない状況にあり、財務キャッシュフローを見ると17.40億円とプラスではあるが、フリーキャッシュフローを賄うまでにはプラスとならず、トータルキャッシュフロー、資金は-36.0億円となり、厳しい財務状況となっている。これは、財務キャッシュフローにおいて、長短借入金を57.44億円借入し、長期借入金を33.63億円返済し、差し引き23.81億円の増加にとどまっているためであり、キャッシュフローの範囲内では資金がうまく流れない状況であり、まずは、キャッシュフローの逆流をいち早く止めることが当面の経営課題といえよう。

   ちなみに、キャッシュフローの大本、マーチャンダイジング力の状況であるが、売上原価は76.40%であり、結果、売上総利益は23.59%である。ここから販売費及び一般管理費24.27%を引いたものが、マーチャンダイジング力であるが、結果は-0.77%となり、粗利に対して経費がやや重い状況であるといえる。これに不動産収入、物流収入等の営業収入が3.77%加わるので、結果、営業利益は3.09%となるが、今後、キャッシュフローを改善する上でも、マーチャンダイジング力、売上総利益から経費を引いた商品売買から得られる利益をいかに改善するかが重要な経営課題といえよう。ただ、原価改善に関しては、今期、バローは、新規ブランド(Vセレクト・Vクオリティ・Vオーガニック)を、この4月に立ち上げ、PB関連事業を統括する新会社「株式会社Vソリューション」を、この6月に設立するなど、PB強化の改善に入っており、今期後半は原価の改善が期待できるものといえよう。

   このように、今期、2009年3月期のバローの中間決算は増収増益の堅調な決算とはなたが、自己資本比率が31.8%と低く、キャッシュフローが逆流となっており、今後の安定的な成長を目指した新規出店を行ってゆくには、厳しい財務状況にあるといえよう。今後、PB強化による原価改善がどこまで進むかが、キャッシュフローを改善し、負債を削減し、自己資本比率を引き上げ、出店余力をもたらす鍵といえる。今後のバローの原価改善、そして、キャッシュフローがどのように改善されるかに注目したい。

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November 12, 2008 in 経済・政治・国際 |

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