CHANGE.GOVスタート、オバマ次期米大統領、HP!
オバマ次期アメリカ大統領が新たなホームページをスタートさせた。CHANGE.GOV(http://change.gov/)であり、まさに彼のスローガン、ChangeをそのままURLにしたものであり、当面、大統領就任の2009年1月20日までの政権移行状況をつぶさに公表し、アメリカ国民と一体となった政治を作り上げて行くという目的である。ホームページのトップの写真がオバマ次期大統領とバイデン次期副大統領のツーショットの写真であるが、そこをクリックすると、Change has come to Americaというタイトルとともに、YouTubeの画面になり、あの歴史に残るシカゴでの勝利宣言映像が映しだされる。
その映像の下に、解説とキーワードが掲載されているが、これを見て気付いたが、オバマ次期大統領自ら、このシカゴでの勝利宣言の中で、ChangeとChanceという言葉を見事に対比して、韻を踏むように使っており、改めてよくできたスピーチだと思った。その演説であるが、「This victory alone is not the change we seek. It is only the chance for us to make that change.」というくだりである。最近、ChangeとChanceはgとcの一字違いであり、様々な機会によく世間でつかわれているが、当のオバマ次期大統領も意識して使っていたことが、このホームページで改めて確認できた。しかも、この2つの関係をオバマ次期大統領は、勝利したことがchangeではなく、この勝利がchangeするためのchanceなんだといっており、この2つの関係が良く分かった。
よく世間で使われているchangeとchanceの関係は、changeはchanceなんだという使い方がほとんどであるが、オバマ次期大統領は上記に示したシカゴでの勝利宣言のスピーチで、changeをするchanceをもらったといっており、changeに重きが置かれ、そこに、オバマ次期大統領の強い意志が感じられる。このCHANGE.GOVのホームページもまさに、changeを自ら貫徹させるための意思表示でもあり、そのchangeをアメリカ国民と共有しようという意図であると思われ、本当に、オバマ次期大統領は、強い決意と意思をもってアメリカをChangeしてゆくのではと思う。恐らく、このCHANGE.GOVでその状況が刻々と実績とともに伝えられてゆくのでないかと思う。
11/10の日経ネットでこのCHANGE.GOVのホームページのことを解説しているが、その中に、聞きなれない人事のことが出ている。CTOである。CTOとは米政権初の最高技術責任者のことで、この責任者を任命することが、オバマ次期大統領の公約のひとつであるという。この記事によれば、CTOの役割は、次の5つを目指したものになるという。①オープンなインターネットと多様なメディアの経路を通じ、米国民の間の完全で自由な情報流通を確立する。②透明でつながった民主主義を創造する。③近代的な通信基盤の構築を促進する。④技術とイノベーションを活用し、米国の重要な課題を解決する。そして、⑤米国の競争力を改善する。ということであるという。しかも、その基盤がIT、ネットであるといい、まさに、オバマ次期大統領は今回の選挙選でもいち早くITを取り入れ、武器にし、実績に結び付けたが、今度は、そのノウハウをアメリカ合衆国全体に適用しようということであろう。
日経の記事の中では、経済顧問にGoogleのCEO、エリック・シュミット氏も含まれているといい、CTOに選ばれるかどうかはわからないが、Googleが本格的にオバマ政権を支えることは間違いないようである。実際、このCHANGE.GOVのホームページのソースを見てみると、Google Analytics(グーグル・アナリティックス)が使われており、アクセスログ解析はgoogleで行われおり、また、映像にはYouTubeが多様され、オバマ次期大統領とGoogleとの関係は深いといえる。Googleが総力をあげて取り組めば、先の5つのテーマもITを通じて現実味をおびてくるといえ、まさに、changeが起こるのではないかと予感させる。
さて、CHANGE.GOVの現在の状況であるが、newsroom(ニュースルーム)、blog(ブログ)、learn(学ぶ)、agenda(議題)が主な項目であり、これ以外にも投稿が可能なamerican momentや、america serves、job、aboutなどの項目がある。まだ、スタートしたばかりであり、ブログのコーナーも11/5のシカゴでの勝利宣言から始まって、これを入れて5つしか掲載されていないが、今後、人事が固まってくれば、急激に内容が充実するのではないかと思われる。
それにしても、政権移行段階でここまでその状況をオープンにし、アメリカ国民と情報を共有するだけでなく、その意見も取り入れてゆこうとする仕組みづくりにはびっくりである。これひとつとっても、これまでの次期大統領の時とは明らかなchangeが起こっており、今後、1/20に正式にオバマ次期大統領が大統領に就任した後も、changeが期待できる予感をいだかせるといえよう。
しかも、これはホームページであるがゆえに、全世界に公開されたものであり、アメリカ国民だけでなく、全世界注視のもとでchangeがなされてゆき、その状況が刻々とこのCHANGE.GOVを通じて公表されるのであるから、画期的なことであるといえよう。現在はこのホームページは英語のみであるが、今後、日本語のフォローもあればと思うが、英語の勉強を兼ねて辞書と格闘しながら追っかけて行こうと思う。このホームページの左上に今日の日付と就任式までのカウントダウンがのっているが、これから約2ケ月、このホームページがどう変化してゆくののかに注目したい。
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