新店情報、食品スーパーマーケット、ここ最近の動き!
食品スーパーマーケットが厳しい消費環境の中、堅実な成長を続けている。この11月、12月においても、主要食品スーパーマーケットは新規出店をしており、コンビニ以外、成長が厳しいといわれる小売業界であるが、食品スーパーマーケット業界は、堅調な新規出店を行っているといえる。そこで、ここでは、主要食品スーパーマーケットのこの11月、12月の新規出店状況を見てみたい。
11/14、ヨークベニマル天童老野森店が山形県天童市にオープンした。これで、ヨークベニマルの店舗数は、山形県14店舗、福島県60店舗、宮城県40店舗、栃木県19店舗、茨城県22店舗の合計155店舗となった。ヨークベニマル得意のNCSでの出店である。テナントにはサンドラック、ダイソー、コインランドリー等が入っており、店舗面積は926坪、年商18億円を目指すという。ヨークベニマルは、今年に入って、2/1、福島県須賀川市に「メガステージ須賀川南店」を、3/7、栃木県鹿沼市に「ヨークベニマル鹿沼睦町店」を、4/25、福島県福島市泉に「ヨークベニマル福島泉店」を、8/1、山形県東根市に「ヨークベニマル東根店」を、9/26、福島県郡山市中ノ目に「ヨークベニマル片平店」と、6店舗目の新店であり、堅調な新店戦略である。
また、今後、統合予定のヨークマートもここへ来て、新店を出店しており、11/13に埼玉県川口市に「ヨークマートフードセントラル ララガーデン川口店」(店舗面積600坪、年商26億円目標)を、11/28には埼玉県南埼玉郡菖蒲町に「ヨークマートフードセントラル モラージュ菖蒲店」(店舗面積629坪、年商23億円目標)と立て続けにオープンしており、セブン&アイホールディングスグループの食品スーパーマーケットはここへ来て、積極的に新店を出店している。これで、ヨークマートも埼玉県22店舗目とりなり、全部で62店舗となった。
一方、イオングループの食品スーパーマーケット、マックスバリュであるが、マックスバリュ北海道が11/21、北海道札幌市に「マックスバリュ東札幌店」(店舗面積572坪)をオープンした。今期は3店舗目となり、この店舗で74店舗目となる店舗である。マックスバリュ東北は、ここ最近新規出店はないが、この12/12に、マックスバリュ大館西店(1999年オープン)が、「ザ ビッグ大館西店」(店舗面積794坪)と名称を変更し、フードディスカウント店として改装オープンした。現在、マックスバリュ東北はこの店舗を含め、90店舗である。マックスバリュ東海であるが、マックスバリュ東北同様、ここ最近は新規出店がない。ついで、マックスバリュ中部であるが、11/8、三重県鈴鹿市住吉町に「マックスバリュ鈴鹿住吉店」(店舗面積712坪)をオープンし、11/28には三重県多気郡明和町に「マックスバリュ金剛坂店」(店舗面積591坪)を立て続けにオープンした。これで、マックスバリュ中部は87店舗となった。そして、マックスバリュ西日本であるが、11/5、香川県観音寺市に、「マックスバリュ観音寺駅南店」(店舗面積803坪)を新規オープンした。イオンタウン観音寺ショッピングセンター店の核店舗としてのオープンであり、四国4店舗目、全体では143店舗目となる店舗である。
また、ここ最近、食品スーパーマーケット業界では売上が絶好調、特に既存店が107.5%とずば抜けた伸びを示している大黒天物産であるが、12/9、兵庫県赤穂市にラ・ムー赤穂店、11/28、鳥取県米子市にラ・ムー米子北店をオープンし、今年度3店舗目、全体で52店舗目となった。この地区の有力食品スーパーマーケットでは、ハローズも11/23、香川県高松市にハローズ六条店をオープンし、全体では39店舗となった。特に、この地区の有力3社、マックスバリュ西日本、大黒天物産、ハローズが、三つ巴の競争を繰り広げており、いずれも、ここ最近四国への参入を果たし、中国地区だけでなく、四国でも地元の食品スーパーマーケットを含め、激しい競争を繰り広げている。その四国であるが、サンシャインチェーンが11/23、高知市稲荷町にサンシャインクラージュをオープンした。11/6には、フジが香川県高松市にヴェスタ楠上店(店舗面積572坪、年商16億円予想)をオープンした。 フジはこの店舗を含め中国地方28店舗を含め91店舗となった。
そして、九州・沖縄地区では、サンエーが11/19、沖縄県浦添市に経塚シティーをオープンした。ここ数年、サンエーはシティータイプのSCタイプの店舗とNSCタイプの店舗の出店が主であり、V21タイプの小型店タイプに対し、中大型店を出店しており、沖縄商圏における食品のシェアを拡大している。また九州地区では、注目のトライアルカンパニーであるが、埼玉県に佐知川店(12/03) 、熊本県に八代店(11/26)、北海道道央に篠路店(10/29)、福岡県筑後地区に久留米店(10/22)、北海道道央に厚別店(10/22)、北海道道央に藤野店(10/22)、北海道道央に伏古店(10/15)、北海道道南に上磯店(10/08)、北海道道央に手稲店(09/26)、北海道道南に苫小牧店(09/24) 、北海道 道央に恵庭店(09/18)と、ここ最近、北海道のカウボーイとの業務提携後、立て続けに北海道地区での改装オープンに入っており、急激に店舗数を拡大している。
このように、食品スーパーマーケットは比較的堅調な新規出店を続けており、消費環境は確実に厳しさが増してはいるが、成長戦略は堅調であり、今後、出店余力があり、成長戦略がとれる企業と、出店余力がなく、成長戦略がとれない企業との間に大きな格差が生まれ、来期はM&Aも含め、波乱含みな経営環境となるものと予想される。その意味で、来期は、出店余力のある食品スーパーマーケットの動向に注目といえよう。
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