« ウォルマート、ドル高直撃、国内堅調、11月度売上! | Main | 今期、飲料厳しい数字、果実・野菜ジュース落ち込む! »

December 16, 2008

新店情報、食品スーパーマーケット、ここ最近の動き!

   食品スーパーマーケットが厳しい消費環境の中、堅実な成長を続けている。この11月、12月においても、主要食品スーパーマーケットは新規出店をしており、コンビニ以外、成長が厳しいといわれる小売業界であるが、食品スーパーマーケット業界は、堅調な新規出店を行っているといえる。そこで、ここでは、主要食品スーパーマーケットのこの11月、12月の新規出店状況を見てみたい。

   11/14、ヨークベニマル天童老野森店が山形県天童市にオープンした。これで、ヨークベニマルの店舗数は、山形県14店舗、福島県60店舗、宮城県40店舗、栃木県19店舗、茨城県22店舗の合計155店舗となった。ヨークベニマル得意のNCSでの出店である。テナントにはサンドラック、ダイソー、コインランドリー等が入っており、店舗面積は926坪、年商18億円を目指すという。ヨークベニマルは、今年に入って、2/1、福島県須賀川市に「メガステージ須賀川南店」を、3/7、栃木県鹿沼市に「ヨークベニマル鹿沼睦町店」を、4/25、福島県福島市泉に「ヨークベニマル福島泉店」を、8/1、山形県東根市に「ヨークベニマル東根店」を、9/26、福島県郡山市中ノ目に「ヨークベニマル片平店」と、6店舗目の新店であり、堅調な新店戦略である。

   また、今後、統合予定のヨークマートもここへ来て、新店を出店しており、11/13に埼玉県川口市に「ヨークマートフードセントラル ララガーデン川口店」(店舗面積600坪、年商26億円目標)を、11/28には埼玉県南埼玉郡菖蒲町に「ヨークマートフードセントラル モラージュ菖蒲店」(店舗面積629坪、年商23億円目標)と立て続けにオープンしており、セブン&アイホールディングスグループの食品スーパーマーケットはここへ来て、積極的に新店を出店している。これで、ヨークマートも埼玉県22店舗目とりなり、全部で62店舗となった。

   一方、イオングループの食品スーパーマーケット、マックスバリュであるが、マックスバリュ北海道が11/21、北海道札幌市に「マックスバリュ東札幌店」(店舗面積572坪)をオープンした。今期は3店舗目となり、この店舗で74店舗目となる店舗である。マックスバリュ東北は、ここ最近新規出店はないが、この12/12に、マックスバリュ大館西店(1999年オープン)が、「ザ ビッグ大館西店」(店舗面積794坪)と名称を変更し、フードディスカウント店として改装オープンした。現在、マックスバリュ東北はこの店舗を含め、90店舗である。マックスバリュ東海であるが、マックスバリュ東北同様、ここ最近は新規出店がない。ついで、マックスバリュ中部であるが、11/8、三重県鈴鹿市住吉町に「マックスバリュ鈴鹿住吉店」(店舗面積712坪)をオープンし、11/28には三重県多気郡明和町に「マックスバリュ金剛坂店」(店舗面積591坪)を立て続けにオープンした。これで、マックスバリュ中部は87店舗となった。そして、マックスバリュ西日本であるが、11/5、香川県観音寺市に、「マックスバリュ観音寺駅南店」(店舗面積803坪)を新規オープンした。イオンタウン観音寺ショッピングセンター店の核店舗としてのオープンであり、四国4店舗目、全体では143店舗目となる店舗である。

   また、ここ最近、食品スーパーマーケット業界では売上が絶好調、特に既存店が107.5%とずば抜けた伸びを示している大黒天物産であるが、12/9、兵庫県赤穂市にラ・ムー赤穂店、11/28、鳥取県米子市にラ・ムー米子北店をオープンし、今年度3店舗目、全体で52店舗目となった。この地区の有力食品スーパーマーケットでは、ハローズも11/23、香川県高松市にハローズ六条店をオープンし、全体では39店舗となった。特に、この地区の有力3社、マックスバリュ西日本、大黒天物産、ハローズが、三つ巴の競争を繰り広げており、いずれも、ここ最近四国への参入を果たし、中国地区だけでなく、四国でも地元の食品スーパーマーケットを含め、激しい競争を繰り広げている。その四国であるが、サンシャインチェーンが11/23、高知市稲荷町にサンシャインクラージュをオープンした。11/6には、フジが香川県高松市にヴェスタ楠上店(店舗面積572坪、年商16億円予想)をオープンした。 フジはこの店舗を含め中国地方28店舗を含め91店舗となった。

   そして、九州・沖縄地区では、サンエーが11/19、沖縄県浦添市に経塚シティーをオープンした。ここ数年、サンエーはシティータイプのSCタイプの店舗とNSCタイプの店舗の出店が主であり、V21タイプの小型店タイプに対し、中大型店を出店しており、沖縄商圏における食品のシェアを拡大している。また九州地区では、注目のトライアルカンパニーであるが、埼玉県に佐知川店(12/03) 、熊本県に八代店(11/26)、北海道道央に篠路店(10/29)、福岡県筑後地区に久留米店(10/22)、北海道道央に厚別店(10/22)、北海道道央に藤野店(10/22)、北海道道央に伏古店(10/15)、北海道道南に上磯店(10/08)、北海道道央に手稲店(09/26)、北海道道南に苫小牧店(09/24) 、北海道 道央に恵庭店(09/18)と、ここ最近、北海道のカウボーイとの業務提携後、立て続けに北海道地区での改装オープンに入っており、急激に店舗数を拡大している。

   このように、食品スーパーマーケットは比較的堅調な新規出店を続けており、消費環境は確実に厳しさが増してはいるが、成長戦略は堅調であり、今後、出店余力があり、成長戦略がとれる企業と、出店余力がなく、成長戦略がとれない企業との間に大きな格差が生まれ、来期はM&Aも含め、波乱含みな経営環境となるものと予想される。その意味で、来期は、出店余力のある食品スーパーマーケットの動向に注目といえよう。

有料版プレミアム、リニューアル、今週の内容!   お申し込みはこちら!
週間!食品スーパーマーケット最新情報、まぐまぐ!(現在1250人)  資料集
Mixi(ミクシィ)に食品スーパーマーケット最新情報のコミュニティを創設!(現在530人)

« ウォルマート、ドル高直撃、国内堅調、11月度売上! | Main | 今期、飲料厳しい数字、果実・野菜ジュース落ち込む! »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 新店情報、食品スーパーマーケット、ここ最近の動き!:

« ウォルマート、ドル高直撃、国内堅調、11月度売上! | Main | 今期、飲料厳しい数字、果実・野菜ジュース落ち込む! »