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March 14, 2009

日経MJ新製品週間ランキング、3/13、異変!

   今週の日経MJ新製品週間ランキング、3/1-3/7までの1週間の食品スーパーマーケット45チェーン、250店舗の新製品のPOSデータが公開された。期間が3/1-3/7ということでもあり、3/1から、明治乳業等の乳製品の値上げにともなう商品の見直し等もあり、今週の日経MJ新製品ランキングに異変が起こっている。金額PI値500円以上のAランクの新製品が5品、しかも、1,000円の超Aランクも登場するなど、いきなり、金額PI値の水準が引きあがった。Bランクの300円以上も8品、Cランクの200円以上は12品とこれまでの新製品週間ランキングでは見られなかった高い金額PI値の新製品のオンパレードとなった。当面、この傾向は続くと思われ、新製品に活気が帯びてきたといえよう。

   まず、注目は、今週No.1のその他食品部門の明治乳業、ブルガリアヨーグルトLB81プレーン450gであり、金額PI値は何と1,322円(1人当たり1.322円)という、新製品としては驚異的な数値である。ただ、この新製品は内容量を500gから450gへと1割減らし、価格を若干下げての商品リニューアルであり、もともと食品スーパーマーケットの中でも最重点商品のひとつであるので、高い数字は当然といえば当然であるが、それでも、1,322円はカバー率も96.4%であり、極めて高いといえよう。

   乳製品関連では、飲料部門の1位、全体ではNo.4となった森永乳業、まきばの空1000mlが初登場で金額PI値606円となった。まきばの空は今週初登場でのいきなり飲料部門1位であり、カバー率はまだ21.2%と低いが、今後期待がもてる新製品といえよう。飲料部門では金額PI値は473円と、わずかに500円のAランクを下回ったが、日本ミルクコミュニティ、メグミルク牛乳1000mlが2位に入った。カバー率も86.0%であり、今後、当面、両新製品ともトップクラスを維持するのではないかと思われる。

   そして、今週、金額PI値のAランクが集中した家庭用品部門であるが、3品登場した。1位はコーセー、白澄(ラージサイズ)60ml、金額PI値748円(平均単価6,113円)、2位は今週初登場のカネボウ化粧品、ブランシールスペリアホワイトニングコンクルージョンセット45ml+0.9g+0.3ml+25ml+15ml、金額PI値616円(平均単価9,699円)、そして、3位は先週1位の資生堂、HAKUメラノフォーカスEX45g、金額PI値603円(平均単価7,303円)である。いずれも、高額商品であり、PI値は低いが、金額PI値は今週の新製品の中は、No.2、No.3、そして、No.5とトップクラスである。

   以上が、今週金額PI値Aランクの500円を超えた5品であるが、ここ数ケ月の新製品ランキングでは見られなかった高水準の数値であり、この3/1をさかいに新製品週間ランキングも様変わりした状況である。今週は、この5品についで、金額PI値300円以上のBランクの新製品も数多く登場している。

   飲料部門では、先ほどのメグミルクについで、日本コカ・コーラ、コカ・コーラゼロ1.5l、金額PI値418円、同じく、500mlペットボトル、金額PI値381円、アサヒ飲料、三ツ矢サイダー1.5l、金額PI値336円である。そして、その他食品部門では、永谷園、すし太郎黒酢入り200.6g、金額PI値465円、キューピー、深煎りごまドレッシング170ml、金額PI値387円、そして、ここから明治乳業であるが、ブリガリアヨーグルトLB81そのままで450g、金額PI値357円、北海道十勝ヨーグルト85g×4、金額PI値356円である。以上が、金額PI値Bランク、300円以上の新製品であり、全部で8品となる。

   ついで、金額PI値200円のCランクも12品あるが、その中でも特に金額PI値の高い新製品を見てみると、飲料部門ではキリンビバレッジの生茶2L、金額PI値280円、同じく500mlペットボトル、金額PI値255円、菓子部門では先週同様1位となった不二家、カントリーマアム(バニラ&いちご)22枚、金額PI値234円、冷凍食品部門では、やはり先週同様1位となったハーゲンダッツジャパン、ドルチェブルーベリーチーズケーキ105ml、金額PI値236円、その他食品部門では明治乳業、プロビオヨーグルトLG21 112g、金額PI値272円、そして、家庭用品部門では、マックスファクター、SK‐ⅡWSダーム・デフィニションUVローション30g、金額PI値288円である。

   さらに、今週はこれまであげたように金額PI値の高い新製品が数多く登場しただけではなく、今週初登場の新製品も3/1からのPOSデータであるためか、数多く登場しているのが特徴である。その数を部門ごとにあげてみると、飲料部門では9品、菓子部門では4品、冷凍食品部門では3品、その他食品部門では7品、そして、家庭用品部門では3品と合計26品も登場しており、まさに、新製品のオンパレードといえよう。

   このように、今週はPOSデータの集計期間が3/1-3/7と値上げ関連商品の値上げの時期と各社の新製品の発売タイミングとが重なったためか、金額PI値がこれまでの数字とがらっと変わり、異変が起きたといえる。また、今週初登場の新製品もラッシュとなり、新製品の入れ替えもいっきにすすみ、ランキング全体の新製品が大きく入れ替わったのが特徴である。今後、当面、この傾向は続くものと思われ、食品スーパーマーケットとしては、この数字と新製品の動向をしっかり押さえ、マーチャンダイジングの改善に取り組みたいところである。

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