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April 13, 2009

オオゼキ、2009年2月期決算、20期連続増収増益!

   オオゼキが4/8、2009年2月期の本決算を公表した。売上高667.79億円(102.7 %)、営業利益51.79億円(104.0%:売上対比7.7%)、経常利益53.20億円(105.0%:売上対比7.9%)、当期純利益31.35億円(106.7%:売上対比4.7%)となり、20期連続の増収増益の好決算となった。オオゼキはここ数年、出店余力は十分な財務状況でありながら、新規出店がなく、売上は既存店のみの数字であるが、それでも102.7%と既存店としては堅調な伸び率であり、改めて既存店の競争力の強さが鮮明になったといえよう。

   オオゼキの店舗の競争力は平均売場面積が175.5坪と小型店でありながら、青果と日配を集客の柱として、圧倒的な客数を吸引し、驚異的な売上を達成するところにある。青果の売上構成比は21.9%であり、日配は19.2%であり、この2部門が売上構成比No.1、No.2の部門であり、合計41.1%の売上構成比となる。しかも、この部門は食品スーパーマーケットの商品の中では最もPI値の高い部門であり、顧客の支持の高い商品にパワーをかけ、集客をはかっており、理にかなったマーチャンダイジングであるといえる。

   また、従業員の約70%弱が正社員であり、一般的な食品スーパーマーケットとは正反対の正社員比率である。その理由は、「「個店主義」、「地域密着主義」の実現の手段として、店舗運営に関する主な権限を各店舗に委譲し、各店舗は、それぞれのお客様の個別ニーズに対応したきめ細かな品揃え・価格設定・サービスを提供しており、これが当社の差別化要素であり競合優位性のひとつであると認識」と、オオゼキがコメントしているように、個店主義、地域密着主義を徹底するには、正社員にゆだねることが必要であるという経営判断があるからである。

   したがって、今期、1店舗平均23.0億円の売上を上げ、しかも、年間坪売上はとうとう1,300万円を超えるという、食品スーパーマーケットではありえない、上場食品スーパーマーケットではもちろん日本一といって良い、坪売上を達成している。これだけ、坪売上があれば、相対的に固定費が下がり、正社員比率が約70%でも経費比率を下げることが可能であるといえる。実際、今期の経費比率は、18.1%(昨年18.2%)であり、この経費比率の低さは、まさに、この驚異的な坪売上に負うところが大きいといえよう。

   結果、正社員比率が約70%であるにも関わらず、経費比率が18.1%となり、マーチャンダイジング力は今期の粗利、すなわち、売上総利益が24.9%(昨年24.8%)であるので、6.8%(昨年6.6%)となり、この数字もきわめて高い収益率である。これに、不動産収入等の営業収入が1.0%(昨年1.0%)のり、結果、営業利益は7.8%(昨年7.7%)と、この数字も食品スーパーマーケットとしては、極めて高い数字である。


   今期、オオゼキの営業数値は新店こそなく、売上は伸び悩んだといえるが、既存店が驚異的な坪売上を達成し、結果、利益改善が進み、増収増益の好決算をもたらしたといえる。高い坪売上が食品スーパーマーケットにとっていかに利益に直結するかをオオゼキが実証しているといえ、改めて、坪売上を食品スーパーマーケットの経営戦略の一つに加えるべきであろう。

   一方、オオゼキの財務状況であるが、ここ数年、新店がなかったため、多額の資産が必要な資金調達の必要性がなく、利益を財務改善と今後の新規出店のための内部留保に充ててきた結果、自己資本比率は何と77.3%(昨年77.7%)と80%弱まで上昇している。長短借入金もすでに全額返済しており、無借金経営であり、超健全な財務内容である。

   オオゼキの現在の出店にかかわる資産をもとに出店余力を算出してみると、土地、建物、長期差入保証金の合計は161.79億円であり、総資産327.28億円の49.4%である。現在、店舗数は東京都25店舗、神奈川県4店舗の計29店舗であるので、1店舗当たり5.5億円と通常の食品スーパーマーケットよりは、小型店舗であるにもかかわらず、高い数字である。これは、首都圏の住宅立地に多く出店しているためと思われるが、それでも、差し引き、出店余力は27.9%と自己資本で十分に新規出店が可能である。仮に今期の営業キャッシュフロ-の39.27億円を全額新規出店に回せば、7店舗は新規出店が自己資本のキャッシュフローの範囲内で可能といえる。

   これを受けて、来期の通期予想であるが、来期は久しぶりの新店2店舗が予定されているが、これらを組み込み、売上高693.77億円(103.9%)、営業利益53.91億円(104.1%:売上対比7.7%)、 経常利益54.94億円(103.3%:売上対比7.9%)、当期純利益32.03億円(102.2%:売上対比4.6%)と増収増益予想である。

   このように、オオゼキの2009年2月期の決算は新店がなかったにも関わらず、既存店のみで102.7%の売上を達成し、利益はそれ以上に伸ばし、増収増益と好調な決算となった。しかも、坪売上が昨年よりもさらに上がり、1,300万円を超えるという驚異的な数字を達成した。財務内容も超安定しており、あとは、いつ、本格的な新規出店を再開するかだけが、最大の経営課題となったといえよう。この4月にははじめて千葉県に新規出店が決まっているが、その後、オオゼキがどのような出店戦略を打ち出すかに注目したい。

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April 13, 2009 in 経済・政治・国際 |

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