日経MJ新製品週間ランキング、4/3、今週新登場続々!
恒例の日経MJ新製品週間ランキングが4/3公表された。今週は3/22から3/28のPOSデータの集計であり、春の新製品が続々と登場している。また、ここ最近、値上げ問題等もからみ、既存商品の値上げ関連商品が登場しつつあり、これまでの定番の重点商品が新製品として登場し、のきなみ上位を占めるという異常な状況も見られ、数字が大きく動いているのが現状である。
このような中で、まず、リニューアル商品も含め、今週初登場の新製品を見てみたい。まず、注目はテレビCMもはじまったサントリー、ペプシネックス500mlペットボトルである。飲料部門で初登場で3位となり、金額PI値も532円とAランクである。カバー率も81.1%と対象45チェーン250店舗をほぼカバーしての金額PI値Aランクであり、注目の新製品である。今週初登場ではないが、同じ飲料部門で5位に日本コカ・コーラ、コカ・コーラゼロ1.5Lも金額PI値479円という、ほぼAランクに近い高い数字で入っており、コカ・コーラもいよいよカロリー0の時代を迎えたといえよう。
菓子部門では、1位、2位、そして、4位に初登場の新製品が登場している。1位、2位はいずれもロッテ商事であり、Fit’s<ミックスベリー>12枚、金額PI値191円、Fit’s<シトラスミックス>12枚、金額PI値177円である。カバー率も83.9%、85.5%と、初登場であるにもかかわらず、ほぼ全店で導入されており、人気の高い新製品といえよう。4位には。不二家、ルック(31ア・ラ・モード)12粒、金額PI値157円である。また、菓子部門では、これ以外にも11位に江崎グリコ、デザートポッキー<ティラミス>3本×4袋、金額PI値126円、13位に明治製菓、謹製カール明太子味52g、金額PI値118円、そして、18位にロッテ商事、Fit’s<ペパーミント>12枚、金額PI値100円と3品新製品が登場している。
冷凍食品部門では、5位にハーゲンダッツジャパン、ミニカップバナナチョコレートクッキー120ml、金額PI値142円が入った。そろそろ気温も上昇し、アイスクリームの季節が近づきつつあり、今後、アイスクリームは注目といえよう。これ以外でも15位に森永乳業、エスキモー「MOW(モウ)クリーミーチーズ」150ml、金額PI値84円、20位にオハヨー乳業、プチパーティ10ml×18個が金額PI値72円で入り、いずれもアイスクリームが菓子部門では初登場でランクインした。
そして、その他部門であるが、17位に第一屋製パン、春らんまんポケモンシールホルダーセット2個、金額PI値166円がやはり初登場でランクインした。今週はこのように、全部で11品が初登場の新製品であり、今後、どこまでランキングをあげるかが注目である。
さて、今週のトップランキングであるが、先週同様、従来定番の重点商品であった商品が値上げ関連で新製品として浮上してきたものが多いが、No.1は金額PI値1,810円(1人当たり1.81円)と超Aランクの明治乳業、ブルガリアヨーグルトLB81プレーン450gである。先週比では金額PI値204円下がっているが、それでも1,810円は異常に高い金額PI値であり、断トツトップである。明治乳業は値上げ関連商品がオンパレードであり、このブルガリアヨーグルトを含め、その他食品全20品の内、12品も入っており、そのほとんどが値上げ関連商品である。
No.2は飲料部門の森永乳業、まきばの空であり、金額PI値1,308円と、先週比175円アップと絶好調である。ただ、カバー率が33.7%とまだまだ、導入が一部にとどまっており、今後、この導入店舗では極めて高い数字が確保されているので、いかに、未導入店での導入が広がるかがポイントであろう。No.3は金額PI値977円と、これも超Aランクとなった明治乳業、プロビオヨーグルトLG21 112gである。No.4は家庭用品部門のカネボウ化粧品、ブランシールスペリアホワイトニンングコンクルージョンセット45ml+0.9g+0.3ml+25ml+15ml、金額PI値927円、そして、もう一品、No.5であるが、飲料部門、日本ミルクコミュニティ、メグミルク牛乳1000ml、金額PI値843円、以上が金額PI値、超Aランク、1,000円前後の新製品である。
今週は、これ以外にも、金額PI値Aランクの新製品が7品あり、Aランクに近いBランク、400円以上500円以下が7品、300円以上、400円以下のAランクが7品となり、Aランクは合計25品となり、しかも、超Aランク、超Aランクに近い新製品がかつてないほどトップランクを占めるという状況である。また、そのほとんどは値上げ関連商品であり、もとは、定番での重点商品であったものが多く、この金額PI値の水準はそのまま定番の重点商品でも通用する高い水準の金額PI値である。
このように、ここ最近の新製品ランキングは、新製品と見るよりも、そのまま、現状のマーチャンダイジングの見直しに活用できる水準の金額PI値となっており、単に有望な新製品を見つけ出すだけでなく、これを機会に改めて定番の見直しをじっくり進めたいところである。来週以降もこの傾向はしばらく続くと思われるが、新製品週間ランキングを新たな角度から見直し、定番の活性化にも是非つなげたいところである。
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