食品スーパーマーケット、決算後の株価は?
ここへ来て、株価が急上昇している。日経平均の推移をみると、いよいよ、今週は1万円の大台にのるかどうかがポイントとなっており、6/5(金)の終値は、9,768.01円 (+99.05円、+1.02%)となり、あと200円強で1万円を超える。日経平均は3月中旬にV字回復基調に入っており、この1月からの推移を見ると、1月の初めは9,000円前後で推移していたが、その後、急落、3月中旬まで右下がりに急降下し、7,000円前後となった。その後、日経平均は反転、まさにV字に近い右上がりの力強い上昇基調となり、4月には年初の9,000円 前後まで回復した。その後、しばらくもみ合っていたが、5月に入り上昇を続け、6月に入り9,500円を超え、いよいよ1万円真近まで迫った。そこで、このような中で、決算発表を終えた食品スーパーマーケット業界の株価が、どのような推移をしているかを見てみたい。
まず、まさに、ここ最近、直近の動きであるが、5日移動平均で見て、No.1の食品スーパーマーケットの株価はマルエツであり、481円(5日移動平均8.01%)である。小売業全体でも9位とベスト10に入っており、この数日は、大商いとなり、株価がいっきに上昇している。マルエツはここ最近、不安定な株価の動きであり、450円弱ぐらいで推移していたが、6月に入り、急上昇している。年初来高値が1/5の571円であるので、今後、この数字にどこまで迫れるかが、ポイントであろう。
No.2はマルキョウであり、529円(5日移動平均6.65%)である。株価の推移を見ると、きれいに右上がりの上昇カーブに入っており、25日(19.95%)、13週(25.95%)、26週(32.25%)と、移動平均も中長期になるに従い上昇している。実際のチャートも3月初めには400円弱ぐらいで推移していた株価が、4月下旬ぐらいから急上昇に転じ、500円を超え、この6/5の529円はもちろん年初来最高値である。今後、注目の株価といえよう。
No.3はマルヨシセンターであり、282円(5日移動平均4.83%)である。ただ5日移動平均では高い数字であるが、25日(0.00%)、13週(0.35%)、26週(-2.08%)と、不安定な動きである。No.4はアークランドサカモトであり、903円(5日移動平均4.39%)である。チャートを見ると、4月下旬までは750円前後で推移していたが、ここ最近は900円前後まで上昇しており、やや不安定な動きではあるが、すべての移動平均がプラスであり、今後の株価が気になるところである。そして、No.5はマックスバリュ中部であり、889円(5日移動平均2.77%)である。株価はここ数ケ月ほぼ横ばいで推移しているが、6月に入って、ここ数日上昇気味で推移している。
以下、10社、ベスト15まで見てみると、No.6ドミ-520円(5日移動平均2.36%)、No.7いなげや929円(5日移動平均1.53%)、No.8ハローズ665円(5日移動平均1.37%)、No.9イズミヤ534円(5日移動平均1.32%)、No.10サンエー2,870円(5日移動平均1.30%)、No.11東武ストア309円(5日移動平均0.98%)、No.12マルヤ110円(5日移動平均0.91%)、No.13カスミ413円(5日移動平均0.73%)、No.14マックスバリュ東北605円(5日移動平均0.66%)、そして、No.15フジ1,714円(5日移動平均0.46%)である。
以上が、ベスト6からベスト15までの食品スーパーマーケットであるが、この中で、明らかに株価が右上がりで推移しているのは、ハローズとイズミヤである。ハローズは25日(7.77%)、13週(12.33%)、26週(10.09%)とすべての移動平均がプラスであり、実際チャートを見ると、4月下旬までは570円前後で株価が下がり気味で推移していたが、その後株価は上昇、ほぼ右上がりに665円まで上昇している。また、イズミヤであるが、25日(4.50%)、13週(10.10%)、26週(3.68%)と、ハローズ同様、すべての移動平均がプラスで推移している。実際のチャートも3月の中旬以降から2ケ月以上、上昇気味で推移しており、一旦は400円近辺まで下がった株価が、現在500円を優に超え、年初来最高値をつけた1/5の610円に迫る勢いである。
では、逆に、短期の5日移動平均が下がった株価を見てみたい。1位はマックスバリュ東海であり、1,124円(5日移動平均-2.26%)となった。チャートを見ると、まさに、6月に入って株価が反転しており、5月下旬までは上昇し、一時は1,200円を超えた株価が、ここ数日間大きく下げており、気になるところである。2位はタイヨー1,639円(5日移動平均-2.26%)である。タイヨーは商いが少なく、変動の激しい株価であるが、この数日間は株価を下げている状況である。3位はオークワ1,014円(5日移動平均-2.12%)であり、3/27年初来最高値1,464円をつけて以降、株価は下がり続け、商いも売り圧力が強く、厳しい株価が続いている。4位はベルク825円(5日移動平均-1.19%)である。ここ最近は上げ下げを繰り返しており、6月は下げているが、商いも小さく、急激な動きではない。そして、5位は天満屋ストアであり、814円(5日移動平均-0.85%)である。ここ数日は下げ基調であるが、この数ケ月間、ほぼ820円前後で推移しており、大きな下げではないといえよう。
このように、ここへきて、日経平均がいよいよ1万円の大台に迫りつつあり、株価は回復基調に入ったように見える。食品スーパーマーケットもいま見たように、全体的に上場気味に推移しはじめているといえ、特に、6月に入って上昇に転じた企業が多い。マルキョウ、ハローズ、イズミヤのように、中長期的にも上昇しはじめている株価も見られるようになり、ほぼ、全体の動きに連動した動きといえよう。今週、そして来週と、食品スーパーマーケットはもちろん、全体の株価がどのような推移となるか注目である。
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