西友巣鴨店、改装オープン、品揃え豊富、低価格!
以前、本ブログで取り上げた西友巣鴨店が6/25、全面改装、リニューアルオープンした。当日は新聞紙大のちらしが、各紙、かなり広域まで入り、新店オープン並みの力のいれようである。表面のキャッチフレーズは、「西友が大変だ!」であり、裏面では、「驚かせちゃってごめんなさい!価格の安さもお買物の便利さも品揃えも、こんなに大きく変わりました!」というコピーである。
実際、この日の夕方、視察してみたが、これまでの西友とは全く違い、見違えるような変身ぶりである。特に、西友巣鴨店は、改装前は品揃えも、価格もそこそこの店だったので、近隣の食品スーパーマーケット、特に、線路挟んで巣鴨駅の反対側のサミットにかなり顧客を奪われていた面が強かったといえる。これまでの最大の強みは24時間営業のみであったともいえ、西友の存在感がかなり薄かったといえる。それが、今日の売場を見る限り、価格、品揃え、そして、レイアウト、ともにサミット以上といってよい売場が出来上がっており、特に、価格面では、ちらしのコピーでも、「地域でいちばん安いお店をめざします」との宣言通りの、間違いなく、地域一番の安さであるといえよう。
改装前の西友は時々利用していたが、地下が食品売場であったので、1階、2階の衣料、住関連売場へ足を運ぶことはなかったが、今回は、改装オープンでもあり、地下の食品売場へ下りる前に、1階、そして、2階もじっくり見てみた。以前は、過去のGMSの商品分類そのままの、地下食品、1階衣料(ファッション)、2階住関連という売場づくりであったと思うが、今回の改装では、購買頻度別に商品ゾーンニングがなされているようであり、まさに、顧客視点から全館の全商品の全面見直しがなされている売場となったといえよう。
1階には婦人ファッションと化粧品、日用品、そして、医薬品が配置されており、しかも、品揃えが充実している。特に、シャンプーリンス、毛染めなどはドラックストアとひけをとらない品揃えと価格訴求であり、売場だけを見ると、西友とは思えず、ドラックストアと見違えるほどの充実ぶりである。日用品も以前は縦長のお店の中で、縦にゴンドラを配列していたが、壁面と垂直にゴンドラを切り、エンドで重点商品の価格訴求をかけ、品揃えの充実はもちろん、価格も限界まで下げており、安いといえる。
特に、びっくりしたのは、ペット売場であり、以前、猫の首輪を買いに、近隣の食品スーパーマーケット、ドラックストアへ買い回ったことがあるが、どこにもおいてなく、遠くの専門店で購入したことがあるが、西友の今日の売場には猫の首輪まで品揃えされており、しかも、ペットフードも安く、充実していたのには驚いた。思わず、ペットフードを買いこんでしまった。また、2階は家電、紳士服、子供・ベビーの売場であり、ここでも、意外に、液晶テレビ、パソコン、自転車等が安く、価格に関しては専門店と十分に対抗できる価格を打ち出していた。
そして、問題の食品であるが、以前は大枠のレイアウトのみの状況での視察だったが、今回は改装オープン初日でもあるので、すべての販売什器、販促物もそろい、内装もさすがに終わっており、改めて、西友巣鴨店の全面改装後の食品売場を視察してみた。
まず、食品スーパーマーケットの基本、青果売場は予想以上に充実していた。平台がすべて多段式に工夫されており、品揃えの充実をはかっている。しかも、果物をはじめ、野菜も価格が安い。多段式平台は都心部では極めて有効であり、坪売上を引き上げるには最適といえ、柔軟な売場づくりの工夫がみられる。西友巣鴨店は縦長の店であるので、この多段式平台をたくさん配置することは極めて重要なマーチャンダイジング政策であるといえ、青果が、これひとつをとっても、以前より充実した売場となった。
青果の平台の最後はびっくりすることにパンの売場が来ている。壁面は精肉、そして、直角にまがって、鮮魚と続くが、ちょうと精肉の正面、青果の平台の続きにパン売場である。菓子パンが精肉、壁面側、反対側が食パンであり、恐らく、この売場が菓子パンでは、日本一の金額PI値を達成するのではないかと思われる最高の場所である。菓子パンからは、すべて精肉、鮮魚と並行して内側が日配となり、漬物、直角に折れて、豆腐、こんにゃく、漬物の裏側が練製品となり、ここ周辺に洋日配も含め、冷凍食品、アイスクリーム、グロサリーの飲料も集結しており、充実した日配ゾーンが精肉と、鮮魚で囲まれて出来上がっており、ここは最高の金額PI値のゾーンとなった。そして、レジ側にいって、惣菜売場となり、冷惣菜、揚げもの、弁当、おにぎり、寿司と続く。
グロサリーは縦長のお店を活かし、壁面の精肉、鮮魚と垂直にゴンドラが切られ、青果側から酒、食品、菓子、リーチインの冷凍食品、アイスクリームと続き、最後の大日配ゾーンへと続いて行く。すべてのカテゴリーの重点商品は価格訴求がかかっており、しかも、西友得意のEDLPである。
このように、西友巣鴨店は以前の西友の面影は全くなくなったといえ、売場のあちこちに、赤い大きなPOPで「西友が大変だ!」というキャッチコピーがみられるが、このキャッチコピーに負けない、売場ができあがったといえよう。イトーヨーカ堂もザ・プライスでGMSを変身させたように、この西友巣鴨店を見る限りでは、西友も大きく変身するのではないかと大きな期待をいだかせる売場になったといえよう。今後、巣鴨商圏のお客様がどう反応するか、しばらくは戦々恐々、興味津津というところであろうか。今日の売場を見る限り、西友巣鴨店は良いスタートをきったといえよう。
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