株価速報2009年7/3、食品スーパーマーケット、明暗!
食品スーパーマーケット業界の決算が終了し、2009年2月期、3月期の結果が明らかになった。また、早くも、2月期決算企業は、第1四半期決算の公表が始まりつつある。そこで、ここ最近の食品スーパーマーケット業界上場企業約50社の株価の状況を見てみたい。現在、直近の株価が7/3(金)であるので、ここを起点に、ここ最近の株価の推移を示す5日移動平均の推移をみ、さらに、長期、26週移動平均についても必要に応じて参考にしたい。
まずは、日経平均であるが、7/3時点では、9,816.07円(-60.08円、-0.61%)である。6月中旬に10,000円を超えて以来、この数週間9,500円から10,000円の間を推移しており、5日移動平均は-0.59%と、やや下がり気味である。ただ、25日-0.02%、13週4.26%、26週12.87%と、中長期トレンドは上昇基調である。実際、チャートを見ても4月以降、ほぼ、右上がりで推移しており、4月の8,500円前後から、最金では10,000円近くまで上昇しており、全体としては、上昇基調であるといえよう。
このような中で、食品スーパーマーケット業界の株価であるが、5日移動平均No.1は6.47%のアークスである。7/5現在、1,480円(+102円、+7.40%)と、特に、この日10万株を超える大商いとなり、株価が急上昇した。アークスの株価は、5月中旬以降、株価が上昇に転じており、それまで1,250円前後で推移していたが、6月に入り、1,300円を超え、6月中旬には1,350円を超え、6月下旬には1,400円直前まで上昇し、7/5、いっきに1,500円弱の1,480円まで株価が急上昇した。現在、すべての移動平均がプラスとなっており、食品スーパーマーケット業界の中では、注目の株価である。ただ、7/3に公表された第1四半期決算は増収減益の結果であり、決算結果が株価に直接影響を与えたわけではなく、今後の動向が気になるところである。
No.2はアークランドサカモトであり、5日移動平均は6.03%である。実際、チャートを見ると、第1四半期決算が公表された6/22以降株価は急上昇となり、急角度の勢いで上昇し、7/5現在、1,090円(+15円、+1.39%)である。決算結果は減収とはなったが、増益となり、ここ最近の決算は増収減益が多い中、増益となったことが好感されたのかもしれない。アークランドサカモトの5日移動平均は6.03%であるが、25日19.25%、13週29.91%、26週27.03%と、中長期の方が上昇率が高く、5月までは750円前後の株価が、現在1,000円を超えてきており、今後、アークスと並び、注目の株価といえよう。
No.3は大黒天物産であり、3.94%である。アークス、アークランドサカモトと比べ、5日移動平均は小幅であるが、チャートを見ると、6月以降、株価は急上昇しており、それまでの1,500円弱の株価が、7/5現在1,820円(+10円、+0.55%)となった。移動平均も25日10.16%、13週17.57%、26週14.89%とすべてがプラスである。ちなみに、大黒天物産の直近の決算は4/8に公表した2009年5月期の第3四半期決算であるが、増収増益の好決算であり、5月の本決算もそろそろ公表されると思うが、好決算が予想され、大黒天
物産も食品スーパーマーケット業界の中では注目の株価といえよう。
No.4はオオゼキであり、5日移動平均は2.90%である。オオゼキも6月以降、株価は右上がりに推移しており、25日8.49%、13週13.30%、26週12.81%とすべての移動平均がプラスであり、特に、ここ最近の数字は大きく上昇している。7/5現在2,835円(+30円、+1.06%)と、年初来最高値を更新しており、株価に勢いがある。ここへきて、新店も順調にオープンしており、中長期的に売上が確保できる体制がすすんでおり、超健全な財務体質を武器に、積極的な投資がなされ、期待がもてるといえよう。
以下、No.5ユニバース2.06%(7/5現在1,237円、-3円、-0.24%)、No.6カスミ1.63%(7/5現在434円、0円、0.00%)、No.7イズミヤ1.23%(7/5現在575円、+1円、+0.17%)、No.8ヤオコー1.03%(7/5現在2,930円、+30円、+1.03%)、No.9九九プラス0.97%(7/5現在114,400円、+900円、+0.79%)、そして、No.10平和堂0.85%(7/5現在1,185円 、+5円、+0.42%)である。以上が7/5現在、5日移動平均上昇率ベスト10である。
これに対し、株価が5日移動平均で下がった食品スーパーマーケットを見てみたい。1位は丸和-7.14%であり、小売業約350社の中でもワースト2であり、7/5現在65円、-2円、-2.98%と100円を切る厳しい状況である。ちなみに、小売業界ワーストはラオックスであり、-23.02%であり、今後の中国企業買収後の動向が注目される。食品スーパーマーケット業界2位はマルミヤストアであり、-3.49%、7/5現在497円である。3位はPLANTであり、-3.40%であり、7/5現在425円、-17円、-3.84%である。以下、4位イズミ-2.95%、5位Oympic-2.53%と続く。
このように日経平均の回復にともない、食品スーパーマーケット業界の株価も概ね上昇基調で動いているとはいえ、個々にみると、急上昇した企業、株価の下げが厳しい企業等明暗が分かれ始めている。特に、ここへきて、第1四半期決算が公表されはじめ、業績の明暗が鮮明であり、株価変動の大きな要因ともなっているようである。これまで公表された食品スーパーマーケットの決算を見る限り、増収減益の企業が多いように思え、今期は利益の確保が厳しいようである。それゆえ、増益の企業に、投資家の関心が集まるともいえ、当面、増益決算の食品スーパーマーケットに注目といえよう。来週以降、食品スーパーマーケット業界の株価が大きく動くことが予想され、今後の株価に注目である。
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