日経MJ、新製品週間ランキング、9/4、8月ラッシュ!
9/4、今週の日経MJ新製品週間ランキングが公表された。一時、低迷していた新製品も、8月に入り、ラッシュともいえる様相を呈している。特に、菓子は、異常ともいえ、ベスト20の中に、8月以前に登場した新製品はわずか3品であり、17品が8月にはじめて登場した新製品となった。飲料でもベスト20品の中で、8月以前に登場した新製品は6品であり、14品がこの8月に登場した新製品である。また、冷凍食品では20品中、10品、その他食品では20品中13品、そして、家庭用品では最も少なく、10品中1品であったが、合計、全90品中、55品、約60%がこの8月に登場した新製品といえ、まさに、新製品ラッシュである。
これほど、わずか1ケ月の間に登場した新製品が上位を独占するのは久しぶりといえ、しかも、今週は、菓子No.1の明治製菓、チップチョップ75gが金額PI値954円と、全新製品の中でトップとなるなど、菓子に異変が起きている。しかも、カバー率も86.8%と極めて高い数字であり、対象49チェーン250店舗の大半の店舗に導入されての数字といえ、びっくりである。来週以降、どの辺で落ち着くか、気になるところである。また、菓子No.2も明治製菓であり、ガルボチップス70gが、金額PI値、先週比95円アップの239円という結果であった。テレビコマーシャルも現在、広末涼子を起用し、その効果もあってか、カバー率も82.8%と高い数字である。
これについで、No.3、No.4にはカルビーが入り、四季ポテトこんがり焼きしょうゆ味58g、金額PI値118円、四季ポテト秋じゃがベーコン味58g、金額PI値118円となった。平均単価も両新製品ともに95円と値ごろを抑えており、しかもカバー率も78.8%、76.4%と高い数字である。また、今週は日経MJでも解説されているが、No.6に亀田製菓、柿の種ペッパーコンソメ240gが、何と先週147位から急上昇しており、注目である。金額PI値は100円と、先週比88円アップであり、来週以降の数字がどの辺で落ちつくか気になるところである。いよいよ、柿の種もポテトチップス化してきたといいえ、今後、どのようなフレーバーが開発されるか楽しみである。ただ、カバー率がまだ34.4%と低く、今後、各チェーンがどこまで、この商品を採用するかが課題といえよう。
これ以外にも今週の菓子は金額PI値は100円を切るが、まさに新製品のラッシュであり、今週初登場の新製品が、No.1のチップチョップを除き、5品もある。江崎グリコ、クラッシュポッキー<アーモンド>24本<4本×6袋>、明治製菓、カール焼きもろこし味72g、東ハト、ハーベストスィートポテト105g、不二家、ルック(パフェア・ラモード)12粒、不二家ルック(ア・ラモード)12粒である。
また、飲料も、今週は新製品の新規投入が多く、No.1が今週初登場の日本コカ・コーラファンタワールドイタリアピーチ500mlペットボトル、金額PI値357円である。この新製品はNo.7にも1.5Lが金額PI値173円で入っており、注目といえよう。No.2にはサントリー、C.C.レモンゼロ500mlペットボトルが、金額PI値250円で入り、以下、No.5まで、サントリーが独占し、今週の飲料の新製品は、サントリーの勢いがある結果となった。No.3、ボスレインボーマウンテンブレンド190g、金額PI値222円、No.4伊右衛門焙じ茶500mlペットボトル、金額PI値216円、No.5白い桃のなっちゃん500mlペットボトル、金額PI値203円と、いずれも、金額PI値が200円のCランクを超えた。
今週は、この菓子、飲料が特に、新製品ラッシュとなったが、その他食品、冷凍食品、家庭用品にも、今週初登場の新製品を含め、この8月度に登場した新製品が数多くある。その中で、今週初登場でランキングの上位に入った新製品をいくつか見てみると、まず、冷凍食品ではNo.1に森永乳業、エスキモー「MOW(モウ)クリーミーカスタード」150mlが金額PI値144円である。家庭用品では、No.2に花王、アタックNeo本体400gが金額PI値352円である。その他食品では残念ながら、トップクラスにはなく、No.11にキューピー、テイスティドレッシング和風香味野菜210mlが金額PI値115円であった。
また、ここへ来て、冷凍食品の中の冷凍食品の新製品が増えつつあり、全20品中7品と半分近くになりつつある。ここ最近の家計調査データ等の消費動向を見ても、冷凍食品が復活してきており、この新製品のランキングでもそれが確認できる状況になってきたといえよう。ちょうど、No.7に、ニチレイフーズ、お弁当にGood!さけの塩焼き&ブリの照焼き4個入68gが初登場で金額PI値51円で入ったが、これ以外にも、今週初登場の冷凍食品が4品入っており、今後、注目といえよう。
このように、日経MJ新製品週間ランキングは、夏も終わり、秋となり、まさに新製品ラッシュとなり、特に、菓子は異常ともいえるラッシュとなった。また、菓子以外でも、飲料、その他食品、冷凍食品でも同様な傾向が見られ、今後、当面、新製品ラッシュが続くものといえよう。今後、食品スーパーマーケットとしては、これら新製品から、何を定番に残し、何をカットするか、金額PI値、カバー率をもとに、しっかり見極める必要があろう。来週以降の日経MJ、新製品週間ランキングにも注目である。
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