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September 23, 2009

新店情報、ここ最近の食品スーパーマーケットの動向!

   ここへ来て、食品スーパーマーケット業界へもデフレの影響が出始め、業績、特に利益を確保しにくい状況となり、この中間決算の数字も増収減益となる食品スーパーマーケットが多い。このような中で、あえて、新規出店を行い、積極的な経営戦略をとりはじめた企業もある。そこで、ここでは、今年に入り、積極的な新規出店を果たしている食品スーパーマーケットの現状を見てみたい。

   まずは、ベイシアがここ最近、積極的な新店を出店しており、9/18、ベイシアフードセンター大利根店(埼玉県北埼玉郡大利根町)、9/5、ベイシアスーパーセンター野田さくらの里店(千葉県野田市)、 5/30、ベイシアスーパーセンターちば古市場店(千葉県千葉市)、4/24、ベイシアスーパーセンター関店(岐阜県関市)、昨年、9/18、「まちづくり3法」対応型スーパーセンター ベイシア益子店(栃木県芳賀郡益子町)と、昨年来5店舗をオープンした。特に、ベイシア益子店は、まちづくり3法対応型であり、今後のベイシアの戦略業態となるタイプである。また、直近の新店、ベイシアフードセンター大利根店により、ベイシアの総店舗数は12県下97店舗となり、いよいよ、100店舗が真近となってきた。この内、スーパーセンターはベイシアスーパーセンター野田さくらの里店のオープンにより34店舗となり、スーパーセンターについても、新業態として軌道に乗り始めたといえよう。

   また、ベイシアと並び、全国にスーパーセンターを展開している九州のトライアルカンパニーも、積極的に新店を出店しており、9/17、西那須野店(栃木県)、9/9上峰店(佐賀県)、7/15、八女店(福岡県)、5/27、別府店(大分県) 、4/22、出雲店(島根県) 、4/8、わさだ店(大分県)と、この半年で6店舗を新規出店し、99店舗となり、ベイシア同様、100店舗真近である。また、トライアルカンパニーは6/5、カウボーイの第三者割当増資を引き受け、69.19%の株式を取得し、カウボーイを連結子会社としており、すでに、北海道のカウボーイはすべてトライアルカンパニーに代わっている。

   一方、食品スーパーマーケットであるが、ヨークベニマルが、9/18、ヨークベニマル好間店(福島県いわき市)、7/31、ヨークベニマル結城四ツ京店(茨城県結城市)、7/17、ヨークベニマル太平寺店(福島県福島市太平寺)、5/29、ヨークベニマル希望ケ丘店(福島県郡山市)、2/27、ヨークベニマル日立会瀬店(茨城県日立市)、昨年11/14、ヨークベニマル天童老野森店(山形県天童市)、昨年9/26、ヨークベニマル片平店(福島県郡山)と、この1年間で7店舗の新規出店を果たしている。ヨークベニマルは直近のヨークベニマル好間店の出店により、福島県63店舗、宮城県40店舗、山形県14店舗、栃木県19店舗、茨城県24店舗の合計160店舗となった。

   また、ヤオコーも、9/30、ヤオコー 新座店(埼玉県新座市)の出店を予定しており、これにより、埼玉県64 店舗、千葉県12 店舗、群馬県10 店舗、茨城県8店舗、栃木県5 店舗、東京都1 店舗となり、とうとう100店舗目となる。食品スーパーマーケット業界も、100店舗規模のチェーンストアの時代となったといえ、今後、各地区において、100店舗を超える食品スーパーマーケットが続々と登場することになろう。  

   さらに、北海道ではアークスが4/24、スーパーアークス長都店をオープンし、現在173店舗となったが、この9/14、札幌東急ストアの全株式を取得し、子会社化することが決まり、今後新たに、28店舗が加わることになり、総店舗数がいよいよ200店舗を超え、201店舗となる予定である。食品スーパーマーケット業界で200店舗を超えるのはマルエツの245店舗、ライフコーポレーション210店舗についで、3社目であり、食品スーパーマーケットもトップクラスのチェーンは200店舗の時代に入ったといえる。

   そのライフコーポレーションであるが、9/18、ライフ出屋敷店(大阪府枚方市)、9/10ライフ下寺店(大阪府浪速区)、7/23、ライフなんば店(大阪府浪速区)、7/22、ライフ吉祥寺駅南店(東京都武蔵野市)、6/25、ライフ三津屋店(大阪市淀川区)、5/21、ライフ太平寺店(大阪府東大阪市)、4/23、ライフ大谷田店(東京都足立区)、2/26、ライフ天神橋店(大阪市中央区)と、今年に入って8店舗オープンしており、速いペースで新店が立ち上がっている。    

   その他の食品スーパーマーケットの新店であるが、オオゼキが4/15、オオゼキ市川店(千葉県市川市)、ユニバースが7/17、ユニバースむつ旭町店(青森県むつ市)、4/17、ユニバース紫波店(岩手県紫波店)、バローが9/3、バロー諏訪店(長野県茅野市)、7/30、バロー南松本店(長野県松本市)、7/16、バロー黒瀬店(富山県富山市)、そして、ハローズが6/2、ハローズ花尻店(岡山県岡山市)、4/28、ハローズ岡南店(岡山県岡山市)、2/17、ハローズ総社店(岡山県総社市)を新規オープンしている。

   このように、主要な食品スーパーマーケットの、ここ最近の新店動向を見てみたが、好調な食品スーパーマーケットはこの厳しい経営環境の中でも積極的な新規出店を果たしており、成長速度を高めているのが実態といえよう。特に、食品スーパーマーケットもいよいよ、トップクラスは200店舗台に突入し、各地域でも100店舗が視野に入った食品スーパーマーケットが増え始めており、食品スーパーマーケット業界も新たな段階に入りつつあるといえよう。今後、成長余力のある食品スーパーマーケットと、ない食品スーパーマーケットでは大きな差がつくものといえ、今後の各社の出店動向に注目である。

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