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October 18, 2009

ライフコーポレーション、2010年2月、中間、増収減益!

   ライフコーポレーションが、10/13、2010年2月期の中間決算を公表した。結果は、営業収益2,357.45億円(102.4%)、営業利益43.24億円(77.7%:営業収益比1.83%)、 経常利益41.45億円(76.8%:営業収益比1.75%)、当期純利益23.29億円(80.7%:営業収益比0.98%)となり、増収とはなったが、利益はいずれの段階でも減益となる厳しい決算となった。昨年は増収大幅増益であったので、今期は一転、利益が厳しい状況である。ライフコーポレーション自身も、「・・依然として厳しい雇用環境の下、生活防衛意識のますますの高まりから消費はさらに減退し、業界は低価格競争に走るなど凄惨を極めております。・・」と、コメントしており、ここへ来て、食品スーパーマーケットを取り巻く消費環境、競合状況が急激に悪化している様相を呈してきたといえよう。

   また、堅調な売上高についても、「既存店において各取組の相乗効果により客数は前年同期比101.0%と増加したものの、生活防衛意識の高まりや競合激化により販売単価が下落し売上高は若干の減少となり、・・」とのことであり、新店5店、大谷田店(4月、東京都)、太平寺店(5月、大阪府)、三津屋店(6月、大阪府)、吉祥寺駅南店(7月、東京都)、なんば店(7月、大阪府)によるところが大きく、厳しい状況であったといえよう。

   一方、利益の方であるが、原価、経費面を見てみると、原価は74.05%(昨年73.80%)と、0.25ポイント上昇し、結果、売上総利益は25.95%(昨年26.20%)と、下がった。これに対して経費であるが、26.69%(昨年26.31%)と、0.38ポイント上昇し、結果、原価、経費双方が上昇し、ダブルで利益を圧迫している。ここから、差し引き、商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力を算出すると、-0.74%(昨年-0.11%)と、昨年同様、マイナスではあるが、その幅が拡大しており、厳しい状況である。これに不動産収入、物流収入等のその他営業収入が2.63%(昨年2.59%)のり、営業利益は1.89%(昨年2.48%)となった。その他営業収入は若干プラスとはなったが、原価、経費双方が上昇し、利益を圧迫しており、価格競争による売価ダウン、既存店の伸び悩みによる、固定費の増加が経費を圧迫したものと思われる。

   これを受けて、ライフコーポレーションのキャッシュフローの状況を見てみたい。現在、ライフコーポレーションは、昨年度よりスタートした「第三次中期3カ年計画」の「12の課題」に取り組んでいる。これは、自己資本比率が26.8%(昨年24.8%)と、極めて厳しい状況にあり、負債に約75%負う経営構造となっているため、経営が負債に圧迫され、負債の圧縮を最優先に取り組まざるを得ない状況にあるためである。したがって、営業キャッシュフローを高め、投資キャッシュフローを抑制し、財務キャッシュフロー、特に有利子負債の返済へ最優先でキャッシュを配分したいところである。

   そこで、まず、財務キャッシュフローを見てみると、-52.99億円の長期借入を返済しているが、新たに122.10億円の長期借入、25.40億円の短期借入を起こしており、結果、差し引き94.51億円の有利子負債が増加している。結果、貸借対照表の負債の有利子負債は、613.00億円(昨年本決算時518.49億円)と、大幅に増加しており、総資産1,617.17億円に占める割合は37.90%(昨年本決算時31.31%)と、さらに経営に重くのしかかっている。結果、財務キャッシュフローは107.28億円と大幅なプラスとなった。

   このような状況がなぜ起こったかであるが、これは、営業キャッシュフローの仕入れ債務が、昨年本決算日が金融機関の休日と重なったため、この中間決算期間で-147.87億円支払ったためであり、結果、営業キャッシュフローが-93.31億円と、通常ではプラスになるところが大きくマイナスになり、資金不足が発生したためである。当然、負債の買掛金が激減しており、結果、自己資本比率は有利子負債以上の仕入れ債務の支払いがあったため若干プラスになったが、そのために、有利子負債を増やさざるを得なくなったことが響いている。

   したがって、営業キャッシュフローは-93.31億円、投資キャッシュフローは、新店への投資がなされ、-55.80億円となり、フリーキャッシュフローは合計-149.11億円と、ちょうど仕入れ債務分マイナスとなり、この分がそっくりキャッシュ不足となった形である。財務キャッシュフローは107.28億円であるので、トータル-41.83憶円と、現金もとり崩しており、この中間決算でのライフコーポレーションのキャッシュフローは通常とは違い、イレギュラーな状況となった。

   このように、ライフコーポレーショオンの中間決算を見ると、本来、マーチャンダイジング力を高め、収益力を増し、営業キャッシュフローを増大させ、豊富なキャッシュフローをもとに投資を抑制し、財務キャッシュフロー、特に、有利子負債の削減を最優先で進めたいところであったが、減収、仕入れ債務のイレギュラーな支払いが発生し、キャッシュ不足が生じ、有利子負債が逆に増加するという状況となった。今後、残された後半、ライフコーポレーションがどこまで、「12の課題」をこなし、財務改善に踏み込めるか、その動向に注目である。

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