mixi、TI(Time Index)、日本最高!
サンシャイン牧場(3,207,473人)、マイミク通信簿(2,972,192人)、脳力大学-漢字テスト(2,268,951人)、血液型自分の説明書診断(1,761,513人)、みんなの農園(1,398,848人)、記憶スケッチ(1,091,020人)、みんなの動物広場(1,034,748人)、・・以上が11/27現在、100万人を超えるmixiアプリである。すでに、100タイトル以上あり、日々、新アプリが登場している。このmixiアプリが、mixi上に登場したのが8/24であるが、その後、mixiに異変が起こった。ネットレイティング社が11/26、公表した調査結果によると、mixiの総利用時間が急拡大、それまで、月間約13億分であったものが、9月には17.0億分、10月には26.8億分へと急角度で上昇、とうとうyoutubeを抜き去り、No.1のyahoo!についで、2位へと躍進した。
No.1のyahoo!の総利用時間は144.8億分と、断トツのNo.1であるが、これを利用者1人当たりの利用時間(Time Index)に換算すると、逆転する。10月度のyahoo!は、総利用時間144.8億分であり、利用者が5,204.8万人であるので、TIは278.3分(約4時間38分)であるが、mixiは総利用時間が26.8億分、利用者が888.6万人であるのでTIは302.1分(約5時間2分)であるので、TIでは、Yahoo!を圧倒し、No.1となる。ちなみに、総利用時間3位のyoutubeはTIが97.3分(約1時間37分)であるので、さらに差が開くことになる。こと、TIで見ると、日本人は検索(情報)よりも、動画よりも、ゲーム(アプリ)に軍配を上げたということであり、しかも、わずか、2ケ月での急激な変化であり、びっくりである。
それにしても、この異常な時間をどう考えたらよいのだろうか?総利用時間でみた場合、No.1のyahoo!は144.8億分、No.2のmxiは26.8億分、No.3のYoutubeは22.9億分と途方もない時間である。単純計算でyahoo!は2.75万年、mixiは0.50万年、youtubeは0.43万年となり、日本人は月間千年単位でインターネットにおいて時間を過ごしていることになる。途方もない時間である。さらに、これを1人当たりに直したものが、先に計算したmixi 302.1分、Yohoo! 278.3分、youtube 97.3分となる。ちなみに、1日当たりに換算すると、mixi 9.7分、yahoo! 8.9分、Youtube 3.1分ということになり、これが、総利用時間ベスト3の日本人の平均的な1日当たりのTI、すなわち、利用時間となる。
これまでマーケティングは時間という概念を指標として、組み入れ、検証することがなかなか容易ではなかったが、このように、精度の高い時間が算出でき、しかも、その時間をもとにマーケティングの仮説検証ができることが、インターネットの最大のマーケティング的な成果といえよう。リアルの小売業では、ここ最近デジタルサイネージが普及しはじめ、時間が徐々にマーケティング、マーチャンダイジングへ活用されはじめつつあるが、恐らく、今後の最大のマーケティングのテーマは、この時間を活用した仮説検証にあり、その結果、いかに、コンバージョン、すなわち、売上、利益等の金額に結びつけるかが課題となろう。
ここで、もう少し、ネットレイティング社のデータをもとに、TI (Time Index)について解析してみたい。ここで公開されているデータは、3つである。総利用時間、利用者数、1人当たりの訪問回数である。インターネットでは一般的なベージビューは、ここにはないので、その面からの分析はできないが、この3つでもかなり、深くTI分析が可能である。TIは最終的には総利用時間を引き上げることが目的であり、この3つの指標を活用したTI分析は、総利用時間=利用者×1人当たりの訪問時間(TI)となる。ここでは、TIが算出されていないので、TIを逆算すると、先に計算した数字となり、総利用時間ベスト3で示せば、Yahoo!は、144.8億分=278.3分(TI)×5,204.8万人となり、mixiは、26.8億分=302.1分(TI)×888.6万人となり、Youtubeは22.9億分=97.3分(TI)×2,361.4万人となる。
こう見ると、mixiの強さはTIにあるといえ、このTIが8/24以降急激に上昇したため、総利用時間でYoutubeを抜き去ったことになるが、ことTIではYoutubeは劣性にあり、mixiが極端に顧客を減らさない限り、今後、逆転することはないといえよう。さらに、もう一歩TI分析をすすめ、ここに訪問回数を加えると、月間の総訪問回数が算出できる。Yohoo!は、5,204.8万人×28.1回=14.6億回、mixiは、888.6万人×19.8回=1.7億回、Youtubeは、2,361.4万人×6.5回=1.5億回となる。したがって、先のTI分析は、TIが1人当たりの利用時間であるので、1回当たりのTIを算出することができ、それぞれ計算すると、yahoo! 9.9分、mixi1 15.7分、Youtube 15.2分となる。これを先の計算式に代入すると、Yahoo!は、144.8億分=(9.9分×28.1回=278.3分(TI))×5,204.8万人、mixiは、26.8億分=(15.7分×19.8回=302.1分(TI))×888.6万人、Youtubeは22.9億分=(15.2分×6.5回=97.3分(TI))×2,361.4万人となる。
このように、yohoo!の強みは訪問頻度の高いコンテンツを集め、圧倒的な集客をはかって総利用時間を増やしていることであることがわかる。mixiは集客力は弱いが、滞在時間、訪問頻度の双方を高め、結果TIを高め、総利用時間を増やしており、Youtubeは集客は多く、滞在時間も長いが訪問頻度が低く、総利用時間が伸び悩んでいることがわかる。さらに、これをページビューに落とし、各コンテンツ、そのカテゴリーごとに分析し、時間軸で見てゆくとTIがどのような要因で変化しているか、結果、総利用時間にどう変化を与えているかが解析できる。今後は、このように、時間が確実にマーケティングのキー概念になってゆくものといえ、インターネットにおいては、このTIに着目したサイトが時代、まさに時間を制するのではないかと思う。
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