食品スーパーマーケット、12/11、今週の株価!
12/11(金)の日経平均は好調に推移し、前日比245.05円(2.48%)高の10,107.87円となり、1万円台を回復、この日の高値で引けた。ここ最近、日経平均は10,000円前後でもみ合っていたが、12/11は値上がり銘柄が1,244銘柄、値下がり345銘柄、変わらず96銘柄と、値上がり銘柄が圧倒的であり、好調さを裏づけている。業種別でも、33業種中、31業種が上昇しており、下げたのは電気・ガス、銀行業の2業種のみであった。食品スーパーマーケットの属する小売業も481.14円(+2.59円、0.54%)と上昇したが、ランキングは30位であり、全体が好調であった中では、やや厳しい株価であったといえよう。業種No.1はゴム製品1,172.51円(+41.80円、3.70%)、No.2は卸売業811.75円(+24.68円、3.14%)、No.3は機械863.00円(+25.14円、3.00円)であった。
そこで、この日の食品スーパーマーケットの株価であるが、5日移動平均で見ると、ジョイス354円(4.73%)がトップであった。これについで、ベスト10を見ると、ダイイチ645円(3.69%)、PLANT 568円(2.52%)、エコス665円(2.52%)、マルヤ109円(1.86%)、CFS 493円(1.85%)、ベルク856円(1.78%)、ライフコーポレーション1,690円(1.56%)、原信ナルスH 1,079円(1.40%)、マックスバリュ西日本1,238円(1.30%)であった。
このベスト10の中で注目はマルヤ、ベルク、ライフコーポレーションの3社である。マルヤは株価こそ109円と低いが、ここ数日、株価は急上昇しており、売買高も高い。12/3までは100円前後で推移していたが、その後、株価は12/4(102円)、12/7(104円)、12/8(105円)、12/9(107円)、12/10(113円)と急上昇し、12/11、109円とやや下げたが、移動平均は5日1.86%、25日7.92%、13週6.86%、26週5.82%と、すべての段階でプラスである。
また、ベルクは、11月中旬までは株価を下げ、厳しい状況であったが、その後、株価は反転、現在まで、ほぼ右上がりで推移している。移動平均も5日(1.78%)、25日(4.00%)、13週(3.38%)、26週(2.63%)と、すべての段階で上昇しており、ここ最近では、ほぼ右上がりで上昇している。そして、ライフコーポレーションであるが、この好調な3社の中では最も上昇期間が長く、10月以降、ほぼ、右上がりで推移している。移動平均も5日(1.56%)、25日(3.74%)、13週(7.57%)、26週(7.30%)と中長期的に上昇しているのがわかる。現在1,690円であり、年初来高値が3/30の1,870円であるので、今年もあと2週間強であるが、どこまで上昇するか気になるところである。
この3社、マルヤ、ベルク、ライフコーポレーションが5日移動平均で見たベスト10の内、株価がここ最近好調な食品スーパーマーケットであるが、さらに、長期、26週移動平均で見て、株価が好調な食品スーパーマーケットを見てみたい。そのベスト10であるが、PLNAT(29.97%)、大黒天物産(26.31%)、ヤマナカ(9.69%)、 ライフコーポレーション(7.30%)、イオン九州(6.19%)、マルヤ(5.82%)、原信ナルスH(5.78%)、フジ(3.42%)、マックスバリュ北海道(3.77%)、カスミ(3.66%)である。
この中で、マルヤ、ライフコーポレーションについてはすでに見たので、この2社以外で、注目の食品スーパーマーケットを見てみると、PLANT、大黒天物産である。この2社は、小売業全体でも3位、4位と26週移動平均が極めて高い数字であり、小売業の中でも投資家から熱い視線が送られている食品スーパーマーケットであるといえよう。PLANTは10月中旬までは400円前後で株価は低迷していたが、この9月期決算で、業績の好転が明らかになると株価は急上昇、一気に600円を超えた。その後は550円前後で推移しているが、26週移動平均では、29.97%と極めて高い伸びを示している。
ついで、大黒天物産であるが、大黒天物産も9月までは1,800円前後の株価であったが、その後、株価は右上がりに上昇し、10月中旬には2,700円を超えた。大幅な上昇であり、その後も、株価は2,700円前後で推移しており、2006年5月24日に付けた上場来最高値3,020円に迫る勢いである。前期5月度の決算も大幅な増収増益で好調であり、今期予想も増収増益予想である。
一方、株価が低迷した食品スーパーマーケットを12/11時点の5日移動平均で見てみると、丸和55円(-8.33%)、ドミー474円(-4.43%)、イズミヤ386円(-2.03%)、タイヨー1,460円(-2.01%)、アークランドサカモト953円(-1.75%)、ユニバース1,165円(-1.35%)、平和堂1,083円(-1.18%)、ヤオコー2,930円(-1.18%)、いなげや951円(-1.04%)、アークス1,237円(-1.04%)である。
この中では、イズミヤ、ユニバース、平和堂の3社が特に株価が右下がりとなっており、それぞれの26週移動平均はイズミヤ-23.26%、ユニバース-13.51%、平和堂-10.27%という状況である。中でもイズミヤは最も下げ率が大きく、チャートも急角度で右下がりとなっており、上場来最安値の331円に迫っており、どこまで下がるか読みにくい状況である。また、ユニバースは10月は1,500円前後あり、食品スーパーマーケット業界でも注目の株価であったが、その後、株価は急激に下がっており、現在は、厳しい株価の推移である。
このように、12/11の株価は全体的には好調であったが、小売業は鈍い動きであり、その中で食品スーパーマーケットは一部厳しい株価の企業もあるが、総じて堅調な動きであり、健闘しているといえよう。これから、年間最大の売上げとなるクリスマス、年末商戦を迎えることになるが、今年は、西友、イオン、イトーヨーカ堂等、大手小売業が早めの大型セールに入っており、競争は一段と激化している。食品スーパーマーケット業界としては厳しい経営環境が予想されるが、今年もあと2週間余り、どのように株価が推移するか気になるところである。
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