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December 02, 2009

家計調査データ、2009年10月度、食品、99.9%!

   家計調査データの最新、2009年10月度が、11/27、総務省統計局から公表された。家計調査データは毎月月末に調査結果が公表されるので、現在12月に入ったが、最新のデータは10月度のデータである。その結果であるが、全消費額は9,283.52円(昨対98.7%)、外食を除く食品は1,963.13円(99.0%)と、デフレが進行する中、家計の消費は、この10月度は、堅調な数字となったといえよう。これに外食を加えた食料は2,373.03円(99.1%)であり、外食が409.90円(99.5%)であるので、伸び率が若干高く、その分、食料が食品をやや上回ったが、いずれにせよ、堅調な結果といえよう。なお、本ブログでは、家計調査データを1日当たりに換算し、さらに、消費世帯のみの消費額、消費世帯の割合を独自に算出するなど、より、食品スーパーマーケットの金額PI値(客単価)に近い数字で算出している。

   ちなみに、食料を全消費額で割れば、エンゲル係数が算出されるが、その数字は25.5%であり、現在、日本の家計の平均的なエンゲル係数は約25%、1/4を食費に費やしているといえよう。今後、デフレの進行で、全体の消費が縮む可能性があるが、エンゲル係数がどう変化するかも、食品スーパーマーケット業界にとっては、重要な数字のひとつといえよう。

   そこで、まず、大分類で見て、食品が、この10月度はどのような状況であったかを見てみたい。比較的堅調な消費であったのは、乳卵類110.39円(103.7%)、油脂・調味料111.16円(103.6%)であり、ついで、飲料118.00円(101.8%)、穀類255.16円(101.0%)である。逆に、消費が厳しかったのは、果物94.90円(88.2%)、魚介類216.52円(96.6%)、野菜・海藻276.06円(96.9%)、酒類110.06円(97.8%)、肉類209.58円(98.5%)である。こう見ると、生鮮食品が全滅であり、日配、グロサリーが好調であったといえよう。

   次に、好調な部門を押し上げた主な項目と逆に不振な部門に影響のあった項目を見てみたい。最も好調な部門、乳卵類と油脂・調味料であるが、乳卵類では、バター2.26円(111.1%)、チーズ11.00円(110.4%)が2桁の伸びであり、絶好調である。しかも、消費世帯の割合(客数PI値)が117.6%、108.4%と良く伸びており、新たな顧客を獲得しているのが特徴である。油脂・調味料では、マーガリン2.71円(112.0%)、マヨネーズ・ドレッシング8.52円(110.9%)、つゆ・たれ12.13円(110.3%)が2桁の伸びである。また、飲料では2桁まで伸びた項目はないが、全体的に堅調な伸びである。穀類では、カップめんが9.39円(115.5%)と2桁の伸びであり、めん類関連が比較的好調といえよう。これ以外の項目でも良く伸びた項目を見てみると、うなぎのかば焼き4.97円(121.3%)、やきとり5.19円(124.8%)、豆類1.68円(123.8%)、こんぶ3.81円(120.4%)、かき3.29円(124.4%)などが良く伸びている。

   さらに、この10月度、最高の伸びを示したのが、ぶどう酒(ワイン)10.00円(163.2%)、消費世帯のみ112.74円(166.7%)、消費世帯の割合8.9%(97.9%)である。ボジョレーヌーボーの解禁は11月19日であるので、この数字は10月度であるにもかかわらず、ワインが絶好調であったといえよう。しかも、消費世帯が増加したのではなく、ワインの消費世帯の需要が大きく拡大しての伸びであり、昨年と比べワインに異変が起こったといえる。逆に酒類では、ビール32.32円(84.6%)、発泡酒15.58円(88.6%)とビールが厳しい状況であり、さらに、これまで好調であったウィスキーが3.23円(89.3%)と厳しい状況である。

   一方、消費が不振な項目であるが、何といっても果物が厳しい状況であり、これまで絶好調であったバナナが一巡し、先月から落ち込みはじめ、この10月度もバナナ12.48円(68.5%)と、厳しい状況である。その要因であるが、消費世帯のみ17.73円(67.8%)、消費世帯の割合70.4%(101.0%)という状況であり、消費世帯の割合はむしろ伸びており、消費世帯のみの消費が激減している。恐らく、数量ではなく、円高等もあり、価格が下がったことが大きいのではないかと推測される。こう見ると、先のワインも円高の影響も考えられ、バナナとは逆に、価格が下がった分、数量が増えたのではないかと推測される。果物は、このバナナ以外にも、なし10.68円(78.3%)、さらに、みかん16.87円(91.9%)、りんご16.61円(96.8%)と、主力項目が軒並み昨対を割っており、厳しい状況である。

   また、野菜もだいこん6.52円(82.8%)、きゅうり7.87円(85.6%)、なす3.90円(85.8%)、ほうれんそう5.87円(89.7%)と下がった項目が多く、厳しい消費である。さらに、魚介類では、かつお3.13円(79.5%)、あじ3.23円(81.3%)、塩さけ4.74円(83.5%)、いか6.84円(84.5%)、かに2.94円(85.8%)、たらこ7.10円(87.0%)など、2桁減の項目が多い。肉類でも牛肉51.03円(98.9%)、豚肉68.68円(98.2%)、鶏肉34.42円(95.6%)と、生鮮肉が伸び悩んでいる状況である。

   このように、2009年10月度の家計調査データは全体としては、堅調な数字となったが、個々に見ると、日配、グロサリー関連に好調な項目が目立ち、逆に生鮮食品は全滅ともいえる状況であり、この両極端な状況を合わせてバランスをとった構図といえよう。今後、デフレが鮮明になる中、年末、年始を迎え、消費がますます厳しくなることが予想され、食品スーパーマーケット業界としては、消費動向をしっかり見極め、メリハリをつけたマーチャンダイジングに取り組む必要があろう。

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December 2, 2009 in 経済・政治・国際 |

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