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December 28, 2009

オーケーストア、2010年3月度、中間決算、増収増益!

   オーケーストアが2010年3月期の中間決算を12/18、公表した。結果は、売上高1,079.75億円(昨対115.5%)、営業利益54.08億円(116.9%、売上対比5.0%)、経常利益55.19億円(116.5%、売上対比5.1%)、当期純利益32.17億円(117.2%、売上対比2.9%)と、いずれも2桁増の増収増益の好決算となった。ただ、オーケーストア自身は、「売上前年比は経営目標の30%成長の約半分、不甲斐ない成績でございましたが、・・」とコメントしているように、満足していないようで、特に、新店開発の遅れが気になっているようである。ただ、利益に関しては、「お陰様で、経常利益は最高額を更新、好調な決算が出来ました。・・」とコメントしており、過去最高の利益達成を株主、取引先等に感謝しているようである。

   ちなみに、オーケーストアは、この厳しい消費環境をどのように捉えているかであるが、「雇用の低迷・賞与の減額等で、一般的には消費が節約指向です。価格競争も益々激しく、また生鮮食品の単価の下落も売上が伸ばしにくい要因です。社会的な逆風には真っ向から取り組み、如何にして、これを克服するか、また順風は自らが創り出して会社の将来を如何に優位に導くか、正に正念場と心得ております。」と、厳しい認識をしているが、一方で、「このような中で、順風を自ら作り出して、・・」と述べており、強い、デフレ克服の意思を示しているといえよう。

   では、この2桁の増益となった要因を原価、経費面から見てみたい。まず、原価であるが、80.34%(昨年80.09%)と、わずかであるが、上昇している。さすがのオーケーストアもコメントにもあるように、生鮮食品の単価の下落等が響いたようで、原価の上昇がみられる。結果、売上総利益は19.66%(昨年19.91%)と、若干下がったが、依然として20%を割っており、食品スーパーマーケット業界の中では極めて低い数字である。一方、経費の方であるが、14.64%(昨年14.95%)と、昨年よりも下げており、経費削減が一層進んでいる。この14.64%の経費比率は決算公開企業約50社の中では断トツのトップであり、2位がトライアルカンパニー、アオキスーパー等の16%台であり、4位以降は18%台となるので、14.64%がいかに低い数字であるかがわかる。その低い経費比率をさらに、下げたわけであり、これが、まさに、オーケーの強さの源泉といえよう。

   この2つの数字を見る限り、この中間決算において、原価を上げ、結果、粗利を下げたことにより、平均単価が下がっていると思われるが、それに応じて、経費も引き下げており、結果、差し引き、マーチャンダイジング力(オーケーストアの場合は、営業利益と同じ)は5.02%(昨年4.96%)と、改善しており、経費の削減が粗利のダウンを上回り、これに、売上増があいまって、2桁の増益をもたらしているといえる。デフレ時に増益を目指すには、いかに、経費の削減が経営的に重要であるかをオーケーストアは、まさに、実証しているといえよう。

   この中間期においては、もう一点、オーケーストアの経営改革が行われている。それは、資本政策である。オーケーストアは、これまで急激な成長を遂げてきたが、その資金は借入に頼ってきたため、自己資本比率が低く、今後、さらに継続的に新規出店を果たしてゆくには、自ら資金調達をする必要に迫られていた。特に、2007年度の自己資本比率は30.6%と、約70%を負債に依存した財務構造であったため、資本不足の状況であったといえる。これを解消するため、2007年度にはじめて、議決権のない株式を発行し、自ら資本の増強に入った。2007年度21.88万株、2008年度50.94万株、そして、今期、2009年度は47.98万株と合計120.80万株をこの3年間に発行し、自己資本の充実をはかった。その結果、2008年度の自己資本比率は34.2%、2009年、この中間決算では38.5%と大幅に改善された。純資産も2007年度158.46億円から、この中間決算時は293.65億円となり、135.19億円増加しており、経営の健全化が急ピッチで進んでいるといえる。

   ただ、有利負債はこの中間決算時は147.14億円(昨年144.84億円)であり、若干の改善であるが、純資産が大幅に増加しており、結果、現金が262.88億円(昨年194.61億円)と、大きく増加しており、実質、無借金といえ、財務はさらに、強固になりつつある。この現金262.88億円は、総資産760.08億円の34.58%に当たり、決算公開企業約50社の中でもトップクラスである。

   このように、オーケーストアの2010年3月期の中間決算は2桁の増収増益と、絶好調といえ、デフレという厳しい経営環境の中で、原価の上昇はみられたが、それ以上に経費を削減し、昨年以上のマーチャンダイジング力を強化しており、オーケーストアの強さが際立った中間決算となった。また、大きな経営課題であった資本不足も、この3年間の種類株の発行により、順調に資金調達ができ、自己資本比率も大幅に改善することができ、財務の健全化が大きく進んだといえよう。残す課題は、オーケーストア自身も認識しているように新店開発に絞られたといえよう。残された後半、そして、来期、オーケーストアがどのような新店戦略を打ち出すか注目である。

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