日経MJ新製品週間ランキング2/5、新製品、続々!
ここ、最近、初登場の新製品が少なかった日経MJ新製品週間ランキングであるが、2/5は、初登場の新製品ラッシュである。冷凍食品こそ0であるが、飲料4品、菓子6品、その他食品4品、家庭用品1品と15品登場している。掲載商品が全部でちょうど100品であるので、15%、この1週間、1/24から1/30は、まさに新製品週間ランキングとなった。ただ、金額PI値は低迷しており、Aランクの500円を超える新製品は0と、大型商品の登場が見られないのが残念である。
さて、その初登場の新製品であるが、その他食品では、カップ麺のオンパレードである。No.1に日清食品の太麺堂々醤油豚骨107g、金額PI値328円が入った。カバー率が68.0%と高い数字であり、対象49チェーン、250店舗の大半にいきなり入っており、人気の度合いが伺える。No.3にも、太麺堂々香熟味噌108gが金額PI値251円で入った。カバー率は67.2%でこれも高い数字である。そして、No.5、No.6にはサンヨー食品、サッポロ一番デュラムおばさんのミートソーススパゲッティ142gが金額PI値193円、キャベツのペペロンチーノスパゲッティ106g、金額PI値179円で入った。カバー率は51.6%、46.4%と、約半分であるが、滑り出し上々といえよう。
これ以外にも、その他食品はカップ麺ラッシュであり、初登場ではないが、No.2に日清食品、カップヌードルWHITEクリームシチューヌードル82gが金額PI値293円で入っており、カバー率は76.0%と高い数字である。カップ麺は、その他食品のベスト10に7品入っており、PB全盛であった昨年とはうってかわり、再び、NBの時代が訪れるのではないかという勢いである。実際、ここ最近、デフレでNBの価格が下がったことにもより、PBとの価格差が縮まり、PBの優位性が薄れ始めている。商品開発力のあるNBメーカーは新商品を投入するチャンスが訪れたともいえ、カップ麺はその前哨戦が始まったともいえよう。
菓子でも、No.1、No.2にカルビー、ギザギザポテトあじわい焼きしお味60gが金額PI値493円、コク深いチキンコンソメ60gが金額PI値431円で入った。しかも初登場でカバー率84.4%、83.2%とすごい数字である。カルビーのポテトチップスはNo.3、No.4もうすしお味60g、金額PI値229g、コンソメパンチ60g、金額PI値191円が初登場ではないが入っており、No.1からNo.4まで独占となった。しかも、この2品のカバー率は96.4%、96.0%と限界に近い数字である。
これ以外にも菓子では、初登場の新製品がNo.8、ネスレコンフェクショナリー、キットカットミニメープル13枚、金額PI値116円、No.9、不二家、カントリーマアム(つぶつぶ苺)16枚、金額PI値107円、No.14、明治製菓、ポルテクリーミーレーズンホイップ47g、金額PI値87円、そして、もう1品、No.17、バンダイ、超ワンピーススタイリング~STAR HERO ~ラムネ菓子1個付、金額PI値81円である。特に、今週は、菓子の初登場の新製品がこのように6品と多かった。
そして、飲料であるが、金額PI値こそ、No.1のサントリー、チョコレートスパークリング500mlペットボトルが金額PI値193円と、200円のCランク基準を切るという低い数字ではあるが、初登場の新製品が4品ランクに入っている。その内、3品がアサヒ飲料であり、No.4、No.5、No.16に、初登場でランクインした。プレミアム三ツ矢サイダー国産白桃500mlペットボトル、金額PI値152円、緑茶いぶき490ml、金額PI値117円、緑茶いぶき2L、金額PI値39円である。アサヒ飲料は、この3品を含め、飲料20品中、7品入っており、新製品ラッシュといえる。また、No.19には、日本コカ・コーラ、コカ・コーラゼロ1.5L、金額PI値38円が入り、これが、飲料の今週初登場の新製品4品である。
今週初登場の新製品はこれ以外、もう1品あり、家庭用品、No.3にマックスファクター、イリューム24時間しっとりセット化粧水150ml+乳液80gが金額PI値228円で入った。カバー率はわずか18.0%であるが、平均単価が6,366円であるので、金額PI値が高い数字となった。金額PI値は、このケースのように平均単価が極めて高い場合も高くなる傾向が強く、PI値だけでなく、平均単価にも注目する必要がある。
以上が、今週、初登場の全新製品であり、その他食品4品、菓子6品、飲料4品、家庭用品1品、計15品である。ここ最近、初登場の新製品が低迷していた週が多かったが、今週はいきなり15品の登場である。メーカーもデフレで厳しい経営環境にあり、同様に、小売業も厳しい経営環境にある中、新製品をメーカーがここへ来て、積極的に投入し始めたといえる。昨年のPB全盛の時代から、メーカーのNBの復活を暗示するような動きともとれ、今後、これらの新製品がどこまで、顧客に受け入れられるか、その推移が気になるところである。
一方、今週は初登場の新製品がなかった冷凍食品であるが、アイスクリームが優勢であり、全20品中、17品がアイスクリームである。冬はアイスクリームが厳しいのではと思えるが、アイスクリームの新製品投入は積極的であり、各メーカー、あいつで新製品を投入しているのが実態といえる。冬場のアイスクリーム、今後、各メーカーがどのような新製品を投入するか、注目したい。
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