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March 15, 2010

食品スーパーマーケット、株価速報、3/12、CFS、No.1!

   いよいよ、食品スーパーマーケット業界も決算期が近づき、ここへ来て、様々な動きがみられ、株価が大きく変動しはじめた。3/12現在、5日移動平均(短期)で、小売業約400社の上場企業でNo.1となったのは、CFSコーポレーションであった。10.82%となり、さらに、25日22.12%、13週18.27%、26週14.66%と、いずれの段階でも大きく上昇した。3/12現在563円(+6円、+1.07%)という結果である。チャートを見ると、まさに、この数日大きく株価が跳ね上がっており、注目の株価である。

   その要因はすでに、食品スーパーマーケット最新情報のブログでも触れたが、イオンがCFSコーポレーションの51%の過半数の株式を所有し、子会社化することを3/9に公表したことにある。この関係でイオン銘柄の株価が今週は大きく動き、波乱の1週間であったといえよう。そのイオン銘柄の株価であるが、ダイエーもNo.6に入り、3/12現在、316円(+1円、+0.31%)となり、5日移動平均は5.33%、25日6.04%、13週0.00%、26週-3.06%であるので、まさに、この数日の株価が急上昇した結果であり、今回のイオンの動向によるものといえよう。

   本体のイオンもNo.17に入り、3/12現在、975円(+14円、+1.45%)となり、5日移動平均は3.28%、25日6.67%、13週12.45%、26週17.32%であり、すべての段階で株価が上昇気味で推移している。ここ最近の報道では今期決算も黒字に転換するとのことであり、今後、さらに、思い切った経営改革が打ち出される可能性もあり、M&Aも含め、イオンの動向には注目といえよう。

   以上がGMS、食品スーパーマーケットのベスト3の5日移動平均の株価であるが、それ以外の上位も見てみたい。No.4(小売業全体19位)はジョイスであり、3.13%、3/12現在395円 (+16円、+4.22%)、25日0.25%、13週0.25%、26週-3.18%であり、ここ最近の株価の上昇であるといえよう。No.5(小売業26位)はセブン&アイHであり、2.75%、3/12現在、2,053円(+33円、+1.63%)である。25日4.05%、13週4.58%、26週2.54%であり、チャートを見ても、ここ最近株価が上昇気味である。イオン、セブン&アイH双方、株価がここ最近上昇気味で推移しており、苦戦気味のGMSへの投資家からの期待感が反映されているといえ、市場は、GMSに一段と改革を促しているといえよう。

   No.6(小売業31位)はマルヨシセンター、2.46%である。3/12現在、商いは成立していないが、25日1.21%、13週0.60%、26週-0.89%と、ここ最近上昇気味で推移しているといえよう。No.7(小売業37位)は原信ナルスHであり、2.18%である。3/12現在、1,075円(+26円、+2.47%)、25日3.66%、13週2.18%、26週2.87%であり、チャートもここ最近は上昇気味である。No.8(小売業55位)はイズミ、1.73%である。3/12現在、1,116円(+23円、+2.10%)、25日-0.08%、13週-1.84%、26週-1.93%であり、まさに、この数日、上昇したといえよう。

   一方、長期トレンド、26週移動平均ではどうかを見てみると、No.1は、何とイオンであり、小売業全体では20位であるが、食品スーパーマーケット、GMSではトップとなった。26週移動平均は17.32%であり、先に見たように、5日3.28%、25日6.67%、13週12.45%であり、小売業の中でも、3/12の週はイオンが注目の株価であったことがわかる。そこで、イオンのチャートを見てみると、昨年12月頃は700円前後で推移していたが、年末から年初にかけて株価が上昇、1月中旬には900円台に急上昇した。その後、3月まで900円前後でもみあっていたが、ここで950円を突破し、3/12現在、975円となった。

   今後、イオンの2010年2月期の黒字転換の決算発表も控え、ここ最近の矢継ぎ早の組織改革、今回のCFSコーポレーションの子会社化、さらには決算発表時、および、その後に公表されるイオンの2011年度の経営戦略の内容次第ではさらに株価の反発も予想され、当面、小売業はイオンの株価を軸に動いてゆくような状況である。

   イオンに次いで、26週移動平均の状況を見ると、No.2(小売業28位)CFSコーポレーショオン、14.66%、No.3(小売業51位)九九プラス8.43%、No.4(小売業81位)ユニー5.23%、No.5(小売業86位)マツヤ4.16%、No.6(小売業94位)大黒天物産3.59%、No.7(小売業98位)ダイイチ3.34%、No.8(小売業105位)原信ナルスH2.87%、No.9(小売業113位)セブン&アイH2.54%、そして、No.10(小売業118位)いなげや2.10%であり、以上がベスト10である。

   こう見ると、3/12の週の食品スーパーマーケットの株価はイオンを中心に動いたといってよく、短期トレンド5日移動平均、長期トレンド26週移動平均、いずれも、イオンが食品スーパーマーケット、GMS業界ではトップクラス、小売業全体でもトップクラスに入っており、投資家注目の株価となっていることがわかる。小売業界は、今後、イオン、セブン&アイH、上場企業ではないが、西友の親会社ウォルマート等のGMSグループが、今回のイオンのCFSコーポレーションのM&Aのような動きにいつ出てもおかしくない状況にあるといえ、この決算発表前後が注目といえよう。

   さらに、今後、商社、そして、中小、食品スーパーマーケット同士のM&Aもいつ起こっても不思議ではなく、デフレ環境による厳しい経営状況が業界再編を促すことも十分考えられ、2011年度はその意味で、波乱の1年となりそうである。今週から、食品スーパーマーケット業界の本決算の公表がはじまるが、決算の中身だけでなく、2011年度の経営方針を各社どのように打ち出すか注目である。

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