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May 20, 2010

GS1-データバー、新バーコード、食品スーパーマーケットへ

   ここへ来て、バーコードがにわかに注目を集め始めた。2010年1月から、新たに一般消費財、生鮮食品を含む標準バーコードとして、GS1データバーが使用可能になったからである。現在、食品スーパーマーケットでごく普通に活用されているバーコードは、いわゆるJANコードであるが、恐らく、数年で、特に生鮮部門からこのGS1データバーに置き換わってしまうのではないかと思う。また、このGS1データバーはID-POS分析とも連動する可能性が高く、商品管理面だけでなく、顧客への新たな販促手段として活用されるのではないかと思う。ここでは、日本のバーコードの総元締め、財団法人流通システム開発センターが公開している資料をもとに、GS1データバーについて、その現状と可能性について見てみた。

   まず、JANコードとGS1データバーの違いであるが、現在使われているJANコードは日本独特の名称であり、国際標準ではGTIN-13が正式名称である。GTINとはGloval Tarde Item Numberの略であり、GS1(元国際EAN協会)により標準化された国際標準の商品識別コードのことである。GS1は現在ヨーロッパ、ベルギーのブリュッセルにあり、ベルギーの非営利法人として登記されている法人である。現在、100ケ国以上が加盟しており、日本では、財団法人流通システム開発センターが、GS1の前身、国際EAN協会の時、1978年に13番目の国として加盟している。現在はGS1JAPANとして、日本の唯一の流通標準化推進機関である。

   では、GS1データバーはJANコート(GS1-13)とどこが違うかであるが、最大の違いは英数記号を使えることであり、コードもJAN(GS-13)の13桁から数字74桁(英字41桁)まで拡張され、さらに、AI(Application Idendifier)という識別数字で区切り、様々な情報を自由に付加できるのが特徴である。AI(Application Idendifier)の事例としては(01)が商品コード、たとえばJANコード13桁をそのまま使える。(11)が製造年月日、(15)が販売期限日、(17)が有効期限日、(30)が数量、(7003)が有効時刻、特に、これは値引き、見切りなどに活用できる。このように、これまでのJANコードと比べ、格段の情報をバーコードに表示することができるのが特等である。

   すでに、GS1データバーは業界によっては実用化されており、広く普及している。たとえば、青果のバラへのマーキング例などがあり、GS1データバーの標準二層型を使い、丸いオレンジに小さいバーコードが貼られているなどである。また、実証実験段階ではあるが、刺身の日付管理に活用され、その効果が確認されている。

   さて、そもそも、このGS1データバー開発の目的であるが、はじめから電子商取引の時代をにらんでいたのが特徴であり、識別コード、データキャリア(バーコード)、EDI(電子データ交換)の3つの技術を組み合わせ、サプライヤー(原料)、メーカー、 卸売業、小売業の4者間がスムーズに連携でき、情報交換と商品物流をより効率化、適正化するための国際標準コードを目指しているのが最大の特徴である。

   そこで、食品スーパーマーケット業界に関連した最新の動向であるが、昨年、文化堂とベイシアで実証実験が行われている。文化堂では、横浜高島店にて2008年10月21日~11月4日に実証実験が行われた。内容はGS1データバーを用いて、精肉、鮮魚、惣菜、日配品、青果を対象に、販売期限管理、値引き管理を実施した。具体的には、POSレジで、販売期限チェックを行い、販売期限を過ぎたものを、POSレジにて、警告表示を出したという。また、値引き対象商品のバーコードをスキャンニングし、新価格、円引き、%引き表示から、選択入力し、値引きラベラーにより、値引きラベルを必要枚数発行し、対象商品に貼り付けたという。ベイシアでも川島インター店において、2009年1月13日~1月25日から実証実験が行われた。文化堂とほぼ同様の内容であるが、青果・精肉・鮮魚・惣菜などのインストア・マーキング対象生鮮商品の他、ハム・麺類などベンダー・マーキングの一部商品を対象に、消費期限管理、見切り管理で実施したという。

   また、このGS1データバーの動きは海外でも同時に取り組まれており、ウォルマート、テスコ、アホールド、ターゲット、カルフール、アズダ、クローガー等の小売業、メーカーではP&G、ネスレ、クラフト等が支持表明しているという。特に、ウォルマートではドーレ、チキータ、デルモンテ各社がウォルマートのバナナ用にGS1データバーを貼付しており、今後はリンゴ1個1個にもGS1データバーがつき、トマト、ピーマン、パプリカ、メロン、プラム、桃、ネクタリン等にもGS1データバーが貼付されるという。

   このように、GS1データバーは食品スーパーマーケットで本格展開が日本だけでなく、世界的規模で標準化が進みつつあるといえ、特に生鮮食品での動きが顕著である。欧米では、ここ最近、このGS1データバーとクーポンとの連動を模索しているというが、そう考えると日本でも生鮮食品を含め、食品全般のポイントを含めたID-POS分析と連動したマーケティング最策にも応用が可能であるといえよう。今後、安心安全はもちろん、販促、顧客IDを意識した販促への応用も十分に可能となる。GS1データバーの今後に大いに期待したい。

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May 20, 2010 in 経済・政治・国際 |

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