日経MJ、新製品週間ランキング、4/30、飲料好調!
ここへ来て、気温も上昇し、日経MJ、新製品週間ランキングも飲料が好調に推移している。ひところの金額PI値100円前後という厳しい状況が一変、夏に向けての新製品が出揃い、しかも、金額PI値も高い水準である。No.1はヤクルトミルミル100ml×3本、金額PI値は525円とAランクの500円を超えており、好調である。No.2には麒麟麦酒、休む日のAlc.0.00% 350mlが金額PI値484円で入り、これも高い数字である。この商品は本来酒扱いであり、ビールコーナーに陳列されることが多いが、ここではノンアルコールということもあり、飲料に分類され、このランキングに登場した貴重な商品である。カバー率も83.2%と、対象49チェーン、250店舗の大半に導入されての金額PI値484円であるので、極めて高い数字である。
一般に、金額PI値で新商品を評価する場合、500円以上がA、300円以上がB、200円以上がCと見ておけば良いといえよう。これは新商品の評価だけでなく、定番の評価も同様な数字で評価して良いといえ、実際、金額PI値500円を超えるのは至難の業であり、中々500円を超える新商品はもちろん、定番を見つけるのも大変であり、それだけ、高い数字といえる。
今週の日経MJ、新製品週間ランキングでも、金額PI値500円を超えたのは、このミルミル以外では、家庭用品のNo.1、カネボウ化粧品、ブランシールスペリアホワイトニングWコンクルージョン(医薬部外品)450ml、金額PI値765円、そして、No.2、マックスファクター、SK-Ⅱセルミネーションエッセンス50ml、金額PI値554円のみである。しかも、この2品のカバー率は26.0%、16.4%と、低い数字であり、ごく限られた店舗のみでの数字である。顧客からの充分な評価を受けての数字ではないといえよう。したがって、実質、金額PI値500円以上がどの店舗でも期待できる新製品は、ミルミル1品といってもよく、いかに、500円が高い水準であるかがわかる。
さて、飲料のNo.3であるが、サントリー、ペプシネックス500mlペットボトル、金額PI値440円、カバー率は何と98.4%であり、極めて高い数字である。ちなみに、今週の全新製品の中でカバー率No.1は飲料、No.6のカゴメ、野菜生活100オリジナル200ml、金額PI値303円であり、カバー率は99.2%である。250店舗の99.2%は248店舗となるので、2店舗のみ入っていない店舗があったが、ほぼ対象店舗全店といって良いといえよう。このNo.6の前のNo.4、No.5には日本ミルクコミュニティ、すっきりCa鉄1000ml、金額PI値372円、毎日骨太1000ml、金額PI値371円が入った。そして、No.7にアサヒ飲料、十六茶490ml、金額PI値301円が入り、ここまでが、金額PI値Bランクの300円以上の新製品である。
したがって、飲料の金額PI値の水準がここへ来て、大きく上昇しているのがわかる。今週、金額PI値300円以上の新製品を見てみると、飲料7品、菓子0品、冷凍食品0品、その他食品3品、家庭用品5品であるので、いかに、飲料の数字が高いかがわかる。飲料について、さらに、ランキングを見てみると、No.8、No.9に、今週初登場の新製品がキリンビバレッジから入っており、しかも、金額PI値200円のCランクを超えている。No.8が生茶朝のうるおいブレンンド茶500mlペットボトル、金額PI値294円、No.9に生茶500mlペットボトル、金額PI値245円である。カバー率も68.4%、70.4%であり、まずますの数字である。これ以外にも、金額PI値200円台の新製品が飲料では6品あるので、A、B、Cランク合わせて15品がランクインするという状況であり、いかに、今週の飲料が高い水準にあるかがわかる。
飲料以外では、その他食品が今週は金額PI値が高い水準であり、200円以上が全部で13品あり、好調といえよう。特に、ベスト3が不動となりつつあるといえ、いずれも金額PI値は500円までは行かなかったが、300円以上であり、高い数字である。No.1、No.2は定番中の定番のリニューアル商品、ハウス食品、バーモンドカレー<中辛>238g、金額PI値444円、No.2は<甘口>238g、金額PI値365円である。ただ、先週比は-61円、-54円であり、少し落ち込みが大きく気になるところではある。ただ、カバー率は96.0%、96.0%とほぼ100%に近い数字であり、まさに、定番といえよう。
そして、No.3には、明治乳業、グルト!ストロベリー40g×6個、金額PI値332円が入った。カバー率が48.8%とやや低いのが気になるが、金額PI値332円とBランクであり、導入店舗の顧客の評価は高いといえよう。その他食品は、この3品が300円のBランク以上の新製品であり、以下、200円以上が10品続き、飲料についで、今週、好調な部門である。
このように、今週の新製品週間ランキングは飲料が好調といえ、各社ここへ来て、次々に新製品を投入しており、しかも、その金額PI値も高い水準で推移しており、注目の新製品ランキングといえよう。今後、夏場になり、さらに、気温が上昇すると、飲料の数字はもう一段と跳ね上がる可能性が高いといえ、いまの段階から、飲料については、新製品の動向をしっかりつかんでゆくことがポイントといえる。来週以降、飲料がどこまで金額PI値を伸ばしてくるか、注目である。
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