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July 15, 2010

ライフコーポレーション2011年、第1四半期、減収減益!

   ライフコーポレーションが7/12、2011年2月期、第1四半期決算を公表した。結果は、営業収益1,158.00億円(-1.5%)、営業利益20.78億円(-24.2%)、経常利益19.93億円(-23.7%)、当期純利益10.89億円(-28.3%)と、減収減益となる厳しい決算となった。この結果について、ライフコーポレーションは、「・・業績につきましては、売上拡大に向けた各種取り組みを進めてきたものの、生活防衛意識の高まりや、競争激化による販売単価の低下等により、・・」とのことで、営業収益が伸び悩んだとのことである。また、利益については、「・・既存店の売上減による総利益減に加え、新店の一時経費負担等もあり、・・」とのことで、既存店の売上減も大きかったとのことである。

   そこで、まずは、営業収益についてであるが、商品別に見ると、すべての部門で昨対を割っている。生鮮食品98.8%(構成品38.0%)、一般食品99.1%(構成品42.0%)、生活関連用品97.3%(構成比8.9%)、衣料品90.7%(構成比5.8%)、テナント97.1%(構成比2.4%)、小計98.2%(構成比97.1%)であり、これに、営業収入が109.1%(構成比2.9%)のり、結果、営業収益が98.5%という結果となった。こう見ると、構成比38.0%の生鮮食品が伸び悩んだことに加え、衣料品、テナント、住関連品等の落ち込みが響いたといえよう。

   一方、利益の方であるが、営業利益が減益となった要因を原価、経費面から見てみたい。まずは原価であるが、74.24%(昨年74.30%)と、0.06ポイント下がっており、原価の改善が進んだ。結果、売上総利益は25.76%(昨年25.70%)と改善した。これに対して、経費の方であるが、26.87%(昨年25.96%)と、0.91ポイントと大幅に上昇した。これは、先に、ライフコーポレーションも言及しているように、今期、3月に奥戸店(東京都)、4月に石津店(大阪府)の2店舗を出店したことによる経費増に加え、既存店の売上減が固定費を押し上げたことが大きいといえよう。

   結果、差し引き、商品売買から得られる利益、すなわち、マーチャンダイジング力は-1.11%(昨年-0.27%)と、マイナス幅が広がり、厳しい結果となった。これに不動産収入、物流収入等の営業収入が2.96%(昨年2.66%)のり、結果、営業利益は1.85%(昨年2.39%)となり、減益となった。こう見ると、原価は改善できたが、経費が既存店ダウン、新店の経費増により、大きく上昇し、営業収入でもカバーできず、営業利益が減益になったといえ、今期は経費に課題があったといえよう。


   では、財務面はどのような状況であったかであるが、ライフコーポレーションは以前から自己資本比率が低く、負債に大きく依存する経営構造にあり、経営改革を強く押しすすめてきた経緯がある。今期も、「平成20年度よりスタートした「第三次中期3カ年計画」の「12の課題」に引き続き取り組むとともに、当期を「耐える年」「立て直しの年」「準備の年」と位置づけ、・・」とのことで、業務改革道半ばという状況といえる。

   その自己資本比率であるが、27.4%(昨年26.5%)と、昨年よりは若干改善したが、依然として70%強を負債に依存する経営構造であるといえ、負債の削減が急務であるといえる。その負債の中身であるが、有利子負債が593.39億円(前期決算時493.14億円)と多額に上り、しかも、前期決算時よりも増加している。したがって、総資産1,635.37億円に占める割合は36.28%と、かなりの比率を占め、財務を圧迫している状況といえ、キャッシュを負債の削減に優先して回さざるを得ない状況にあり、新規出店等への投資への余力が十分にもてない状況にある。

   今期もキャッシュを負債の削減に当てたいところであったと思われるが、営業キャッシュフローが、「前事業年度末日が金融機関の休日のため、支払が保留となった仕入等の債務が当第1四半期累計期間に決済されたことなどにより、仕入債務の減少が135億65百万円となった、・・」ことにより、マイナスとなり、さらに、新規出店の投資も加わり、財務キャッシュフローで、長期借入の返済を-25.45億円返済しつつも、一方で、短期借入金69.50億円、長期借入金56.20億円、合計125.70億円の借入をおこしており、結果、先に見たように約100億円の有利子負債が増加している。

   ライフコーポレーショオンとしては、経営改革を前進させたいところであろうが、この第1四半期決算を見る限りでは、仕入債務の決済の問題もあり、減収減益となり、マーチャンダイジング力、すなわちキャッシュを稼ぐ力が落ちており、さらに、有利子負債の増加もみえるなど、厳しい経営環境にあるといえよう。

   このように、ライフコーポレーションの2011年度、第1四半期決算の結果は、減収減益、特に、経費増が見られ、マーチャンダイジング力が大きく落ち込み、営業活動から得られるキャッシュが減少している。また、今期は金融機関の休日との関係もあり、一時的に大量の現金が必要となり、キャッシュ不足となり、有利子負債を増加させざるをなくなり、財務面での圧迫も見られる。今後、ライフコーポレーションとしては、まずは、キャッシュを稼ぐ力をいかに充実させるかが最優先課題といえ、次回、中間決算時、どこまでマーチャンダイジング力の改善がみられるかに注目したい。

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