日経MJ、新製品週間ランキング、飲料、好調!
恒例の日経MJ週間ランキングが8/13公表された。今週は何といっても飲料に注目である。日経MJのコメントでも、「記録的な猛暑が続き、ランキングの上位は爽快(そうかい)さが売り物の炭酸飲料が目立った。・・」とのことで、上位を炭酸飲料が独占した。しかも、ベスト4すべてサントリーであり、内、3位、4位、5位は今週初登場の新製品、まさに猛暑の勢いであるといえよう。また、金額PI値は低いが菓子もベスト4すべてが今週初登場の新製品であり、これ以外にも各部門で今週初登場の新製品が上位に来ており、今週は新製品の動きが激しい週となったといえよう。
そこで、まずは飲料であるが、No.1からNo.4までサントリーであるが、No.1はC.Cレモン500mlペットボトル、金額PI値593円となり、今週の全新製品の中でもNo.1の金額PI値となった。金額PI値500円は定番商品の中でも上位に入る高い金額PI値であり、新製品としては、もちろん、Aクラスである。ちなみに、Bクラスが300円、Cクラスが200円と見れば判断がつきやすいといえ、参考にしていただければと思う。このC.Cレモン、金額PI値593円であるが、1,000人の来店につき、593円売れるという数字であり、通常の食品スーパーマーケットは約2,000人が1日に来店するので、1,186円の売り上げとなる。1人当たりに直すと、0.593円であり、要は0.5円以上の金額PI値の商品が食品スーパーマーケットでは売れ筋といえる。
さらに、PI値を算出してみると、平均単価が88円であるので、金額PI値=PI値×平均単価であるので、PI値=金額PI値÷平均単価=0.593円÷88円=0.67%となる。したがって、1日約2,000人の食品スーパーマーケットで、2,000人×0.67%=13.4本となるので、まあ10本以上売れる商品が売れ筋といえよう。ちなみに、食品スーパーマーケットの中でPI値1%以上の商品は150から200品ぐらいであり、0.5%に水準を落としても500品ぐらいであるので、全部で1万品ぐらいあることを考えると、いかに、この0.5%、金額PI値では0.5円、1,000人当たりでは500円が高い数字であるかがわかる。
その500円の金額PI値をこのC.Cレモンは今週唯一超えた新製品であり、しかも先週比157円アップ、平均単価は87円から88円と1円アップであるので、注目の新製品といえよう。さらに、カバー率は95.6%と、ここでも今週の全新製品の中でNo.1であり、すごい新製品といえよう。これについで、No.2、C.Cレモンゼロ500mlペットボトル、金額PI値413円であり、C.Cレモンがワンツーフィニッシュである。
そして、ここから今週初登場の新製品が3品続く。サントリー、オールフリー350ml、金額PI値377円、同じくサントリー、セブンアップクリアドライ490ml、金額PI値301円、アサヒビール、ダブルゼロ350ml、金額PI値284円である。奇しくも、ノンアルコールビールが2品ベスト5に入り、フリービールも絶好調といえる。No.8にはサントリー、オールフリー350ml×6本も金額PI値189円で入り、アサヒビールのダブルゼロ350ml×6本がNo.13に金額PI値132円で入り、この新製品以外の定番のフリービールも恐らく好調と推測され、飲料は、まさに、猛暑で、稀に見る活気のある売場となったといえよう。
飲料以外の今週の新製品の動きは、菓子が飲料同様、金額PI値はさほど高くないが、今週初登場の新製品がベスト4を独占した。No.1は亀田製菓、チーズリッチ85g、金額PI値127円、No.2は森永製菓、3択クイズ!ハイチュウアソート94g、金額PI値123円、No.3はカルビー、四季ポテトねぎ塩レモン味58g、金額PI値109円、そして、No.4はロッテ商事、トッポ<いちご>2袋入、金額PI値102円であり、いずれも、今週初登場の新製品であり、しかも、メーカーがすべて違い、来週の菓子の動向に注目といえよう。
さて、猛暑といえば、飲料同様、アイスクリームが気になるが、意外に金額PI値が伸び悩んでいる。ベスト3だけ見てみると、No.1はハーゲンダッツジャパン、ミニカップ・マルチパック6個入りサマーパーティー75ml×6、金額PI値167円、No.2はロッテアイス、クーリッシュゼリーinコーヒー140ml、金額PI値160円、そして、No.3もロッテアイスであり、爽 白桃190ml、金額PI値157円である。氷系がトップに来るのかと思ったが、意外なことに、クリーム系がベスト3であり、しかも、金額PI値はさほど高いとはいえず、意外である。今後の新製品に期待したいところだ。
このように、今週の日経MJ、新製品週間ランキングは何といっても飲料、これにつきるといえよう。猛暑はまだまだ続くと思われ、金額PI値とカバー率を両にらみで、まだ未導入の店舗は最優先で導入を検討する必要があろう。特に、炭酸系とノンアルコールビール、フリー関連が注目といえよう。また、やや通常と違う点は500mlが圧倒的に多く、2L系がほとんどみられない点である。飲料ベスト20の中で、先程のノンアルコールビールを除けば、2L系はNo.16のアサヒ飲料、六甲のおいしい水2L、ただひとつであり、金額PI値は102円である。いかに顧客がすぐ飲める500mlに殺到したかがわかり、棚割、POP、在庫、発注、フェイシング等、再度確認する必要があろう。当面、飲料が猛暑の最重点商品といえ、各食品スーパーマーケットともしっかり販売して欲しいところだ。
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