ベイシア、スーパーセンター、山梨1号店出店!
ベイシアがはじめて山梨県へスーパーセンターを出店する。スーパーセンター業態としては37店舗目となり、新店としては、今期、2店舗となる。ベイシア全体としては、99店舗目の店舗となり、次の店舗が100店舗目の大台に乗ることになる。現在、ベイシアは2011年2月計画時点の売上高が2,900億円であるので、3,000億円台も視野に入ってきたといえ、この山梨店のスーパーセンターの成否はベイシアにとって節目につながる重要なポイントとなろう。
「ベイシアスーパーセンター山梨店」のオープンは9/3であり、9/1(水)、2(木)の2日間がプレオープン、すでに、8/23に先行オープンしたベイシア電器を含め、NSC(近隣型ショッピングセンター)でもあり、広域からの集客を意識した業態ともなっている。商圏は、「山梨店は、山梨市と笛吹市を結ぶ県道312号線(一宮・山梨線)と国道140号線が交わる落合交差点の南に位置します。国道、県道両方からの直接アクセスが可能で、JR中央本線の春日居駅からも車で2分、徒歩で10分という好立地です。商圏として、山梨市、甲州市のほぼ全域と、笛吹市、甲府市の一部115,000人、38,000世帯を見込んでいます。」とのことで、10万人商圏の好立地である。
実際、この立地を地図ソフトで見てみると、山梨店から国道140号線沿いがまさに山梨市の全域からの顧客を吸引する幹線道路であり、その東には甲州市が隣接しており、北と東に長い商圏であることがわかる。ここには、競合店として、地元食品スーパーマーケット、いちやまマート(約2km)、オギノ(約3km)も比較的近くにあり、激しい価格競争が予想される。また、西には甲府市、南には笛吹市も確かに一部商圏として読める立地であり、地図をじっくり見ていると、スーパーセンターにとって、近隣商圏はもちろん、中広域商圏も十分に狙える好立地であることがわかる。ここに38,000世帯(115,000人)が生活しているので、食品需要で約300億円、衣食住サービス含めた全消費需要で約1,500億円市場となる。仮に、ベイシアスーパーセンターが食品で10%のシェアを獲得した場合は、30億円の売上となる。
ちなみに、売場面積であるが、5,957平方メートルであるので、約1,800坪であるので、食品で700坪ぐらいでの出店と予想される。近隣の食品スーパーマーケットにとっては、充分に脅威となる売場面積であり、しかも、「Every Day Low Price をモットーに、「徹底した低価格」、「豊富な品揃え」、「こだわりの鮮度」でお客様の毎日の暮らしを応援し、・・」とのことで、かなりの品揃えと価格訴求が予想される。特に、「ベイシア自慢の38円アイスコーナーやマルチアイス198円均一」、「ベイシアオリジナル食パンをさらにおいしく、さらにお買い得価格の毎日78円にて販売いたします。バターロールは6個88円で販売いたします。また、100円以下で購入できる菓子パンを豊富に品揃え、・・」、「豆腐・納豆・麺類など生活に欠かせない商品を豊富に品揃えし、お買得価格にて販売、・・」、「お買い得価格の298円弁当も品揃え、・・」等、激しい価格競争が予想される。
さて、ベイシアのスーパーセンターであるが、この山梨店ではじめにも言及したように、37店舗となるが、1号店が2000年にオープンしたスーパーセンター渋川こもち店であるので、ちょうど10年となる。その間、福島県に白河モール店、安達店の2店舗、群馬県に前橋モール店、渋川こもち店、富岡店、安中店、吾妻店、月夜野店の6店舗、栃木県に大平モール店、さくら氏家店、烏山店、益子店の4店舗、茨城県に玉造店の1店舗、埼玉県に栗橋店、鶴ヶ島店、ひだかモール店、なめがわモール店、寄居北店の5店舗、千葉県に千葉古市場店、野田さくらの里店、佐倉店、東金店、市原八幡店、鴨川店、富里店、いすみ大原店、大網白里店、長生店の10店舗、愛知県に三好店の1店舗、岐阜県に関店の1店舗、滋賀県に彦根店の1店舗、新潟県に新潟豊栄店、小千谷店の2店舗、長野県に中野店、飯山店、あづみの堀金店の3店舗、そして、山梨県の山梨店の1店舗で計37店舗を展開してきた。
特に重点地域がスーパーセンターを最大10店舗展開している千葉県であり、ついで、地元、群馬県の6店舗、埼玉県の5店舗、栃木県の4店舗、長野県の3店舗となる。これで28店舗、約75%であり、関東近辺が圧倒的である。そして、徐々にその周辺に拡大すると同時に、中部、関西方面にも出店地域を広げつつあるが、これら全部で全体の25%であり、実際、各県1店舗から2店舗であるので、今後、次の重点地域がどこになるかまだ現時点では明確でないといえよう。
このような中で、山梨県への新規出店は、すでに、長野県に3店舗、岐阜県に1店舗、新潟店に2店舗と合わせると7店舗となり、約20%となるので、この甲信越地区が次の重点地域となりつつあるといえよう。その意味でもこの山梨店はまさに、この地域を強化してゆくための重要な店舗であるといえ、今後、この地域での新規出店が増えてゆくのではないかと思われる。ベイシアの次のスーパーセンターがどの地域に出店するのか、その意味で注目である。
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