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September 12, 2010

菓子パンPOSデータ無料診断サービス開始!

   9/14から、菓子パンのPOSデータ無料診断サービスを開始する。診断及びレポート作成は、もちろん、私自身が自ら菓子パンのPOSデータを診断し、レポートを作成する。すべて無料である。食品スーパーマーケットの菓子パン担当者の方は、この際、是非、検討して欲しい。現時点では期限を設けていないので、当面、この無料サービスは続ける予定である。以前、本ブログでも取り上げたフリーミアムの実践でもあり、私にとっても新たな挑戦でもある。

   すでに、数件、実施したが、今回の菓子パンのPOSデータの診断には、自店のPOSデータだけでの診断ではなく、RDSデータとを融合させ、自社とRDSデータとが比較検討できるMD評価表を新たに作成し、その差異を分析しての診断となる。RDSとは、(財)流通システム開発センターが提供している「流通(R)POSデータ(D)サービス(S)」のことで、全国約100社、約400店舗のPOSデータのことであり、このデータを今回は診断の基本データとすることになる。このRDSデータは日本では数社に卸されており、そこからメーカー、卸等がデータを購入し、商品開発や新商品の販促等に活かしている。今回の菓子パンPOSデータ無料診断では、その1社、(株)マーチャンダイジング・オン(RDSサービス企業)の協力を得て、新たに帳票開発、受け入れ態勢等を整えたので、はじめて可能となった新サービスである。ちなみに、次回のブログで詳細を取り上げるが、10/8(金)に、菓子パンを含め、RDSの全カテゴリーを対象とした、小売業向けの、これも無料のセミナーを(財)流通システム開発センター主催で開催する予定であるので、こちらも是非、検討いただければと思う。

   ところで、菓子パンは全部で何SKUあるかであるが、およそ、どの地域でも月間約1000SKUあるのが実態である。すでに、食品スーパーマーケット最新情報のホームページのトップに「RDS無料POS診断受付中!」のバナーが貼ってあり、そこをクリックすると、サンプル帳票等を見ることができる。それを見ても、約1,000SKUあり、ここから、すべての食品スーパーマーケットは月間約1000SKUの中から約100から200SKUを選び、売り場に並べているといえ、いかに品揃えを確定するかが菓子パンでは至難の技であることがわかる。今回のサンプルで提示したMD評価表及び、診断イメージを見ていただくとわかるが、診断のポインントは重点商品を選定することが第1ステップ、入替検討商品を選定することが第2ステップ、そして、新規導入商品を選定するのが第3ステップであり、その結果、何SKUが最適な品揃えであり、どこまで現状を改善できかるかが診断ポイントとなる。

   これを自社のPOSデータだけでやろうとするとまず行き詰まってしまうのが現状といえよう。特に、品揃えに関してはRDSデータなくしてはまず不可能であるといえる。また、重点商品の選定においても、自社の売れ筋だけでは均衡縮小になり、RDSデータからの売れ筋も入れる必要がある。さらに、カットする場合も自社のPOSデータからだけではなく、RDSのデータも参考にする必要があり、菓子パンのマーチャンダイジングはまさに自社だけのデータで取り組むには限界があり、RDSのデータなくして活性化は難しいといえる。

   また、今回は参考に客数PI値も新たに算出した。これはRDSデータでも無い指標であり、100%、PI研のオリジナル指標といえる。すでに算出されているカバー率を使っても良かったのだが、商品の真の評価は顧客から評価された数字が基本であることを考えると、客数PI値の方が顧客の評価をダイレクトに反映した指標であり、かつ、金額PI値とも数量PI値とも理論的に整合性が取れる指標であり、菓子パンの評価にも十分活用可能であると考えたことによる。

   今回の菓子パンのPOS診断結果をもとに、自社のその他の店舗の菓子パンのPOSデータとを比較すると、さらに精度の高い診断が可能となる。また、可能であれば、菓子パンのカテゴリー客数、単品客数等まで組み込めれば、客数PI値をさらに深めることができ、全店レベルでレイアウトの診断、マーチャンダイジングの改善等につなげることが可能となる。恐らく、100店舗クラスの食品スーパーマーケットでは、菓子パンの改善効果は年間1億円単位で改善が可能であろう。それだけ、菓子パンは食品スーパーマーケットの全カテゴリーの中でも最重点カテゴリーであり、しかも、売上貢献だけでなく、客数貢献も高い商品であり、店舗全体の活性化にも寄与するカテゴリーである。

   この機会に自社の現状の菓子パンを全面的に見直し、店舗の活性化につなげて欲しいところである。それだけ、菓子パンは取り組む価値の高いカテゴリーであるといえ、改善効果も期待できるといえる。私自身も菓子パンは食品スーパーマーケットのマーチャンダイジングにおいて、常に最重点カテゴリーとして取り組んでおり、1店舗の活性化も100店舗の活性化も取り組んだ経験があるが、実際、改善効果が高い商品であるといえる。極論すれば、丸1年、菓子パンのマーチャンダイジングの改善にかけても十分に価値のあるカテゴリーであるともいえ、実に奥の深い商品である。食品スーパーマーケットの方は、是非、この機会に、この菓子パンの無料診断を検討して欲しい。

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