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September 23, 2010

中間決算、食品スーパーマーケット今後の予定!

   食品スーパーマーケットの2011年度の中間決算のピークが今週からはじまる。すでに、2011年1月期の決算企業、マックスバリュ北海道、マックスバリュ中部、そして、丸和の中間決算は公表されたが、今後、食品スーパーマーケットで最も件数の多い2月期の中間決算の公表がはじまる。現在、食品スーパーマーケットは約50社が上場しているが、その決算月を見ると、1月度3社、2月度31社、3月度11社、4月度1社、5月度3社、9月度4社という状況であり、2月度が全体の約60%と大半を占める。その2月度の中間決算の公表が今週からいよいよスタートである。

   トップを切るのは9/24公表予定のハローズである。ついで、翌週、9/27にはイオン九州、マックスバリュ西日本、マックスバリュ東北、CFSコーポレーションとイオングループの2月期決算企業の公表が予定されている。イオングループは食品スーパーマーケットの中でも決算の公表が早く、この中間に限らず、本決算もいち早く経営内容が公開され、IRがしっかりしているといえる。9/30には平和堂の中間決算の公表が予定されており、9月はこの6社の中間決算の公表予定であり、ピークはやはり、10月となる。

   その10月であるが、10/1にはオークワ、マルヤが中間決算の公表の予定である。そして、次の週に入り、10/4、カスミ、イズミヤ、フジの中間決算の公表が予定され、翌日10/5には、ジョイス、サンエー、東武ストア、ベルクの公表が予定されている。その翌日10/6には、イオングループの中間決算のピーク、本体のイオンに加え、マックスバリュ東海、イオン北海道がこの日、公表の予定である。そして、その翌日、10/7にはセブン&アイH、丸久、イズミ、天満屋ストアの公表が予定されている。さらに、10/8にはエコス、マルエツ、ダイエー、そして、食品スーパーマーケットではないが、ファーストリテーリングの中間決算が公表される予定である。この1週間で食品スーパーマーケット関係で約20社と、まさに、この週が食品スーパーマーケット業界の中間決算のピークとなる。

   そして、翌週、10/12にはライフコーポレーション、アークスの中間決算の公表予定である。この10/12はこの2社の食品スーパーマーケット以外に17社が同時に中間決算を公表し、10月の中でも中間決算公表のピークの日といえる1日となる。10/13にはOlympicの中間決算の公表が予定されているが、これで、食品スーパーマーケットの中間決算はピークを越すことになる。まさに、怒涛の10月前半という状況であり、食品スーパーマーケット以外にも、この10月は中間決算のピークとなり、10月のこの前半だけで、100社を超える中間決算の公表が予定されている。

   そこで、この中間決算の公表前に、すでに数社で業績予想が公表されているので、それらをいくつか見てみたい。まず、CFSコーポレーションが9/21、連結売上高699億円(前回発表対比0.9%減)、営業利益7億円(39.1%減)、経常利益7.3億円(39.2%減)、当期利益3.6億円(40.0%減)と予想よりも下方修正をしている。逆に、神戸物産は同じく9/21、10月期の本決算予想であるが、売上高は前回予想比で増減なしの1,370億円、営業利益26億円(36.8%増)、経常利益26億円(33.3%増)、当期利益11.5億円(35.3%増)の上方予想であり、業務スーパーは絶好調といえる。また、セブン&アイは9/15、個別であるが、売上高287億円、営業利益248億円、経常利益232億円、当期利益については、70億円増の302億円に上方修正した。

   また、イオングループであるが、イオン北海道は9/16、売上高747.26億円(対前回公表時1.0%減)、営業利益16.65億円(137.9%)、経常利益13.24億円(278.3%増)、当期利益7.68億円(412.0%)と利益を大幅上方修正している。イオン九州も9/16、売上高は1250.3億円(対前回公表時25.7億円減額)、営業損失1.4億円(3.6億円の改善)、経常損失3億円(3.5億円の改善)、当期損失4.5億円(1億円の改善)と、改善予想である。また、アオキスーパーであるが、8/30、売上高428.2億円(21.07億円減)、営業利益は2.8億円(7.8億円減)、経常利益は3.3億円(7.6億円減)、当期利益は0.9億円(4.4億円減)の下方修正と厳しい中間決算予想である。

   中間決算に限らず、上場企業は事前の決算予想と大きくずれた場合は4半期ごとに上方修正か下方修正を公表することになるが、これらの中間決算の事前修正状況を見ると、神戸物産のようにデフレに強いディスカント業態である業務スーパーを主力にする企業は上方修正が見られるが、食品スーパーマーケット業界は下方修正が多いといえ、この中間決算は厳しい決算が予想されよう。

   このように、今週から食品スーパーマーケットの中間決算の公表があいついで公表され、10月前半にはピークを迎え、上場食品スーパーマーケットの約60%の企業の中間決算の公表が予定されている。事前、決算修正状況を見る限りでは厳しい決算が予想されるが、最終的にどのような結果となるか気になるところである。本ブログでは可能な限り、いち早く内容を分析し、積極的に食品スーパーマーケット業界の中間決算結果を取り上げてゆく予定である。

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