Google、Googleショッピング、ベータ版公開!
Googleが10/28、Googleショッピング、ベータ版を公開した。Googleによれば、「Google ショッピングは、ユーザーがウェブ上で商品を見つけて購入しやすくすることをサポートするサービスです。Google ショッピングに商品を登録することで、ユーザーがあなたのサイトをすばやく簡単に見つけられるようにできます。」とのことである。この仕組みは、誰でも、商品をGoogleに登録し、公開することが可能であり、逆に、消費者は欲しい商品があれば、その情報をGoogleで検索し、即、購入が可能となる。
通常のGoogleの検索との違いは、検索するとホームページやブログが表示されるのではなく、まず、商品の写真が提示され、その商品説明があり、さらに、極めつけは価格が明示されることである。特に、商品の写真については、すべての商品に写真が表示されるので、写真がない商品はないといえる。なぜ、そんなことができかであるが、登録する際に写真が必須となるからであり、実際、登録者がえりすぐりの写真を選定しているので、鮮明で、選び抜かれた1枚をという感じで、商品の写真を見ているだけでも楽しい。
さらに、商品の並び変えも可能であり、google得意の関連での並び替えはもちろん、価格が安い順、高い順での並び変えもできるようになっている。これに加え、検索の絞り込みも可能であり、価格帯別に絞り込むことができ、いわゆる、プライスラインごとの商品の検索ができ、ここから、商品構成グラフを作成することも可能となる。しかも、対象商品と同じ商品がある場合は価格を比較というボタンが表示されており、それを押すと、各登録者の価格一覧が表示され、どこで買えば安く買えるかが一目瞭然となる。
実際、食品スーパーマーケットの取り扱い商品で検索して見ると興味深い結果が出てくる。たとえば、「トマト」で検索してみると、約 38,241 件がわずか0.07秒で検索される。画面中央にトマトの写真、商品説明、価格が表示され、商品登録者へのリンクがはられており、クリックすると、すぐに、そのトマトが購入できる登録者のサイトに飛ぶようになっている。このトマトを見てゆくと、トマトケチャップも入っているので、さらに、検索を絞り、「トマト、野菜」で検索して見ると、約13,388 件が0.08秒で表示される。まだ多いので、ここで価格帯で300円以下に絞ってみると、約581件が0.05秒で表示される。ただ、まだ、トマトジュースなどもあるので、思い切って「トマト桃太郎」で検索すると、約473件が0.06秒で表示されるが、やはり、トマトジュース等もあり、生鮮のトマトだけを検索するにはもうひと工夫必要なようである。
もうひとつ検索してみたい。グロサリーである。「ポテトチップス」で検索して見ると、約2,350件が0.04秒で検索される。それにしても、先のトマトでもそうであったが、早いのには驚かされる。検索に全くストレスがない。トップにはカルビー、コイケヤのメジャーな商品はもちろん、ティレル、北海道美瑛、コストコ、山芳、オーサワ、ケトル、デスレイン、レイズ、メイシー、アメリカ ディープリバーなど、まず、食品スーパーマーケットの菓子売場では見たことがないポテトチップスが登場し、写真と価格を見ているだけで楽しくなる。
ついでにもうひとつ、「マグロ」で検索してみると、約32,733件が0.04秒で表示される。天然本マグロの写真を眺めているだけで楽しいが、最も高いものを検索してみると、155,450円のマグロ切り包丁であるが、生マグロでは極上天然本マグロ大トロ(刺身約4人前400g前後) 31,500円である。逆に最も安いマグロは130円のマグロカマスライス1本である。ちなみに、「天然本マグロ」で検索すると、約3,512件が0.06秒で表示され、色鮮やかな天然本マグロの臨場感ある写真が見られる。
では、Googleはこの膨大な商品データを今後、どう活かそうとしているのであろうか。日本だけでも、10/28公開と同時に、すごい商品数であるが、この仕組みを世界中ですでに展開している地域も、今後展開予定の地域もあるという。そこで、その活用方法について、気になる記事が日経に載っているが、見出しは、「米グーグル、物価指数の社内運用開始、オンラインショッピングのデータ分析」というものである。中身は、Googleのチーフエコノミスト、ハル・バリアン氏がGPI(グーグル物価指数)をこのGoogleショッピングデータから開発し、いわゆるCPI(消費者物価指数)よりも、素早く集計でき、しかも、対象商品数が圧倒的に多く、大規模かつ、全世界での集計が可能であるという。
このように、日本のでもGoogleショッピングが公開されたが、スタートした現在でも膨大な商品データが登録されており、ほぼ食品スーパーマーケットの全商品、その価格が、オンラインショッピングであるが、見ることができる。もちろん、食品スーパーマーケットの取扱い商品に関わらず、日本中のあらゆる商品が検索可能となりつつあるといえよう。しかも、Googleは単に商品情報を提供するサービスをするだけでなく、この商品の統計処理にも着手し、すでにGPIを開発済であるというので、驚きである。数年後、このGoogleショッピングがどこに向かうのか、全く予想ができないが、これまでのマーチャンダイジングそのものを劇的に変える予感がする。
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