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October 10, 2010

後半、POS/RDS分析セミナー、終了、セミナー解説!

   前回のブログに引き続き、10/8に実施されたPOS/RDS分析セミナー、後半の解説である。後半は、仮にタイトルをつけるとすると、「RDSだからできる、自社のPOSデータをPI値で生き返らせる方法」とでもなろうかと、前回のブログでつけてみたが、まさに、自社のPOSデータの復活、蘇生とでもいえる内容である。本来であればRDSのデータと自社のPOSデータは繋がるはずはない。今回のノーベル化学賞のように、マイナスとマイナスの炭素は反発しあい、けっして交わることがない。ところが、そこに、パラジウムという触媒が入ることにより、マイナスの炭素同士の結合が起こり、これが社会に大きな利益を生み出す契機となった。しかもその製造技術には特許がなく、無償で提供されたことが、普及に拍車をかけたといえる。

   今回のセミナーは、今後、POS/RDS分析が食品スーパーマーケット業界に普及し、自店が活性化し、結果、顧客=消費者に莫大な利益をもたらすかどうかは、現時点ではわからないが、PI値がパラジウムのように自社のPOSデータと本来結びつくはずのないRDSデータとがほぼ100%結合する触媒の役割を果たしはじめたことは事実である。まさにクロスカップリング、POSの鈴木カップリングが起こったといえる。そして、その象徴的な商品として、菓子パンを取り上げ、これを日本中の食品スーパーマーケットが無料で診断可能とし、体験できる機会をつくり、いま、現在も継続して、菓子パンの無料診断を受け付けている。もちろん、RDSは食品スーパーマーケット1店舗から無料で参加できるので、参加すれば、PI値を触媒に約5万件のデータが自社のPOSデータと結合することができ、マーチャンダイジングの改善、レイアウトの改善、結果として、店舗の活性化ができ、引いては、食品スーパーマーケットの半径1kmの商圏のお客様の食生活の改善に寄与し、消費を喚起することに繋がるといえる。

   今回は、その意味で、ほんの小さな一歩であるが、着実な一歩を踏み出したのではないかと確信している。RDSは、経済産業省所管の財団法人流通開発システムセンターのPOS分析事業であり、民間とは違う準公的な組織である。だからこそできた無償のセミナーであり、無償のPOS分析であるといえる。今回のようなクラウドを活用した各食品スーパーマーケットのPOS分析の支援は、本来、民間だけがやる話ではなく、特に中小食品スーパーマーケットへの支援は、公的機関がやるべき課題であるといえ、まさに、今回のセミナーはその第一歩となったのではなかったかと思う。

   さて、後半の内容であるが、ポイントは2点、RDSデータの自社への活用法、そして、RDSデータをレイアウト改善に活かす方法である。今回、RDSデータ約5万件を分析して、意外だったカテゴリーがあった。その他農産である。テキストにもベスト30のその他農産の生データを掲載したが、実に興味深い結果となった。RDSデータは一般に生鮮、地場の米、日配等は弱いといわれているが、その他農産の分析結果を見ると、No.1になったのは甘熟王のバナナであり、RDSデータでは、金額PI値2,479.27円、PI値10.25、平均単価235.1円であった。これ以外にも、ねぎ、枝豆、えのき、もやし、しいたけ、なす、しょうが、みょうが等トップクラスに上がってきており、これをさらに見直せば、十分に生鮮にも活用できそうだということがわかったことである。その他農産以外にもその他畜産、その他水産もあり、惣菜等にも、特に冷惣菜への活用は十分に可能である。

   こう見ると、食品スーパーマーケットとしては、RDSデータをグロサリー、日配関係だけでなく、生鮮、惣菜へも活用できる可能性が広がったといえ、自社のPOSデータとPI値でクロスカップリングすることにより、店舗全体の活性化に寄与することが可能であるといえる。特に、自社のPOSデータがRDSデータよりも優位性の高いカテゴリーはいち早く、商品の見直しを行い、活性化を加速させることがポイントといえる。逆に、弱いものは、強いカテゴリーでの実力をつけてから取り組めば良いといえる。

   そして、もうひとつの後半のポイント、RDSデータのレイアウトへの活用であるが、これは、まず、自社のレイアウトをRDSデータよりも強いカテゴリーを赤、弱いカテゴリーを青で塗り、客動線と比較することから始めれば良い。そして、まずは、客動線の見直し、商品のゾーニングを再検討することである。客動線に沿って、赤い色が優先的につくように四半期に1回ぐらいのペースで必要に応じてハードへも投資してゆけば良い。これだけで、1年後には顧客満足度の高い、より、顧客に近づいたレイアウトになってゆくはずである。また、これと同時並行で、重点カテゴリーから、MD評価表を用いて、自社のPOSデータとRDSデータを徹底的に比較し、尺効率をもとに、売場の尺数調整をはかり、欠品、過剰在庫の防止をはかれば良い。基本はこれだけである。

   このように、今回のPOS/RDS分析セミナーは、自社のPOSデータとRDSの約5万件のPOSデータがPI値を媒介にして、クロスカップリングが可能となったこと、そして、それを菓子パンを通じて体験可能となったこと、さらに、その応用として、レイアウトの改善、商品力の強化から取り組むと店舗の活性化が図れ、顧客満足度の高い食品スーパーマーケットに生まれ変わるきっかけとなることを約90分で解説したセミナーであった。今回は商品力の活性化、レイアウトの改善に照準を絞ったが、このクロスカップリングはまだまだ応用範囲が広く、発注、販促、棚割、商品開発、プライスラインの見直し等可能である。また、今後はメーカー、卸等との連携、食品スーパーマーケットを支援しているIT企業、コンサルタントの方との連携も重要な課題であると思う。

   セミナーに参加された方、改めて、ご清聴ありがとうございました。

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