ヨークベニマル、営業再開、福島県、依然として厳しい!
本食品スーパーマーケット最新情報では、3/11の東日本大震災後の食品スーパーマーケット業界の被災状況、および、支援状況についてとり上げてきたが、東北地区では、この2週間強で、被災した食品スーパーマーケットが懸命に復旧に取り組み、急ピッチで営業再開がなされている。そこで、ここでは、食品スーパーマーケットとしては最も被災店舗が多かったヨークベニマルの被災1週間後3/18から、現在、3/29までの店舗の再開状況を見てみたい。
まず、ヨークベニマルの3/18時点での休業店舗であるが、全165店舗の内、71店舗と半分近くに及ぶ甚大な被害状況であった。ヨークベニマルは地元福島を中心に、北は宮城県、山形県、南は茨城県、栃木県と広域に店舗を展開しているが、今回、被災にあった地域は地元福島県、そして、宮城県、茨城県の3地区の店舗である。その被災店舗であるが、3/18現在では、以下の通りであった。
福島県であるが、大槻店、片平店、富久山店、桑野店、メガステージ田村店、梁川店、笹谷店、瀬上店、野田店、小野町店、小野プラザ、いわき泉店、富岡店、大熊店、夜の森店、小名浜店、エブリア店、上荒川店、湯本南店、浪江店、勿来江栗店、谷川瀬店、大原店、好間店、内郷店、相馬店、相馬黒木店、原町店、原町西店の29店舗である。
ついで、宮城県は、矢本店、中新田店、小牛田店、石巻蛇田店、古川福浦店、古川店、佐沼店、大街道店、湊鹿妻店、築館店、中浦店、若柳店、古川南店、涌谷店、市名坂店、大和吉岡店、利府店、塩釜店、泉古内店、多賀城店、南吉成店、泉将監店、新田東店、真美沢店、福田町店、南中山店、フォレオ東仙台店、大和町店、柴田店、岩沼西店、山田鈎取店、名取西店、遠見塚店、柳生店、大河原店であり、35店舗である。そして、茨城県であるが、那珂湊店、百合が丘店、茨城町店、石岡店、坂東店、羽鳥東店、中郷店の7店舗ある。この3地区を合わせて、被災店舗は71店舗となり、営業が再開できない深刻な状況にあったといえる。この時点では宮城県が35店舗と、地元、福島県の29店舗と比べ、厳しい状況にあったといえる。
そして、約1週間後の3/23時点では、福島県は大槻店、片平店、富久山店、桑野店、笹谷店、瀬上店、野田店、小野町店、いわき泉店、富岡店、大熊店、夜の森店、小名浜店、エブリア店、上荒川店、湯本南店、浪江店、勿来江栗店、谷川瀬店、大原店、好間店、相馬店、原町店、原町西店の24店舗であり、再開したのは5店舗である。その5店舗であるが、メガステージ田村店、小野プラザ、梁川店、内郷店、相馬黒木店である。
これを見ても福島県は深刻な状況にあるといえ、特に、地震、津波だけでなく、福島原発の影響も大きく、再開できない店舗が多いといえる。また、この中で、内郷店はヨークベニマルが10店舗展開している、今回の福島県内の被災地の中でも特に厳しい状況にあるいわき地区のはじめての再開店舗であり、再開できた意義は極めて大きいといえる。特に、それまで、いわき地区では地元で24店舗の食品スーパーマーケットを展開しているマルトが5店舗のみ営業再開をしていただけであり、いわき地区のライフラインを支える意味でも大きな再開店舗であったといえる。
一方、宮城県であるが、3/23時点では、依然として営業再開ができない店舗は、矢本店、小牛田店、古川店、佐沼店、大街道店、湊鹿妻店、中浦店、若柳店、古川南店、利府店、塩釜店、泉古内店、多賀城店、泉将監店、福田町店、南中山店、柴田店、大河原店の18店舗であるが、3/18時点の35店舗から半減しており、宮城県のヨークベニマルは急ピッチで営業再開がなされているといえる。そして、茨城県であるが、百合が丘店、羽鳥東店、中郷店のみが、この時点では営業再開ができないが、3/18時点の7店舗からは半減しており、復旧が進んでいるといえる。この時点で、依然として、合計45店舗が営業再開に至っておらず、厳しい状況である。特に、ヨークベニマルの福島県のみが営業再開が遅れており、それだけ、被害が深刻であったことがわかる。
そこで、最新、3/29現在であるが、福島県は、依然として、大槻店、片平店、富久山店、桑野店、笹谷店、瀬上店、野田店、いわき泉店、富岡店、大熊店、夜の森店、小名浜店、エブリア店、上荒川店、浪江店、谷川瀬店、大原店、好間店、原町店、原町西店の20店舗が、やはり再開できない状況である。ただ、3/18時点の29店舗と比べると、9店舗が営業再開しており、徐々に、復旧が進みつつあるといえる。
宮城県であるが、3/29時点では、矢本店、小牛田店、大街道店、湊鹿妻店、中浦店、古川南店、塩釜店、多賀城店の営業が再開できない店舗であり、8店舗のみとなり、宮城県では急ピッチで営業再開が進んでいるといえる。そして、茨城県では百合が丘店、中郷店のみが営業再開ができない状況であるが、3/18の7店舗からは大きく再開店舗が増えており、急ピッチで再開が進んでいるといえる。
このように、3/29時点のヨークベニマルは依然として30店舗が、営業再開できない状況であるが、その大半、20店舗がヨークベニマルの地元、福島県の店舗であり、この20店舗は、特に、いわき地区、福島原発に関連する地区の店舗が多いといえ、営業再開までには時間がかかる様相を呈しており、厳しい状況にあるといえよう。福島県のライフラインを守る上においても、地元、福島県のヨークベニマルの営業再開を1日も早く願うところである。
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