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April 26, 2011

ハローズ、2011年2月期決算、増収増益!

   ハローズが4/11、2011年2月期の決算を公表した。結果は売上高714.84億円(5.0%)、営業利益24.15億円(5.3%)、経常利益23.14億円(4.9%)、当期純利益9.70億円(-19.9%)と、営業、経常段階では増収増益となった。ただ、当期純利益は、「旧物流センター及び旧本部を閉鎖したことによる「物流センター本部閉鎖損失」3億18百万円と、「固定資産の減損に係る会計基準」の適用に伴い、「減損損失」24百万円を計上しております。」とのことで、減益となった。

   そこで、まずは、営業、経常段階で増収増益になった要因を増収面から見てみたい。売上高が5.0%となった要因であるが、「店舗開発面では、いずれも24時間営業の店舗として、平成22年10月に栗林公園店(香川県高松市、450坪型)、12月に観音寺店(同観音寺市、600坪型)、平成23年2月に高松春日店(同高松市、600坪型)を開店し、店舗数は広島県19店舗、岡山県22店舗、香川県7店舗の合計48店舗となりました。」とのことで、3店舗の新店をオープンしたことが大きいといえる。ハローズは現在48店舗であるの、3店舗は6.25%に当たるが、いずれの店舗も決算期後半でのオープンであるため、新店効果としては、今期も貢献したといえるが、来期の方がより、大きく貢献するものといえよう。

   一方、営業利益が増益となった要因であるが、原価は76.62%(昨年76.75%)と、0.13ポイント改善しており、結果、売上総利益は23.38%(昨年23.25%)となった。これについてハローズは、「当社プライベート・ブランド商品の「ハローズセレクション」の開発にも注力し、売上高構成比は前事業年度末の7.6%から8.0%に増加いたしました。」とのことであり、原価改善につながるPB戦略を強化したことが大きかったといえよう。

   これに対して、経費の方であるが、22.99%(昨年22.70%)と0.29ポイント上昇している。ハローズ自身は、「経費面では、ローコストオペレーション確立の一環として生産性向上対策、電気使用量の抑制策の継続、効果的な広告による販促費抑制などに取り組みました。」とのことであるが、残念ながら、原価の改善を上回る経費の上昇が見られる。結果、差し引き、商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力は0.39%(昨年0.55%)と、プラスではあるが、昨年を下回った。そして、これに、賃貸収入等のその他営業収入が2.99%(昨年2.82%)加わり、結果、営業利益は3.38%(昨年3.37%)と、増益となった。ただ、増益率はわずかであり、特に、経費増が気になるところである。

   以上がハローズの2011年2月期の営業結果であるが、ここでハローズの財務面における経営目標について見てみたい。その経営目標数値であるが、ROA(総資産経常利益率)10%である。今期のハローズの経常利益は23.14億円(昨年22.05億円)であり、率では3.23%(昨年3.23%)と、奇しくも昨年同様の数字となった。一方、総資産は378.03億円(昨年354.03億円)であるので、結果、ROAは6.12%(昨年6.22%)と、若干下がっており、目標の10%までは、まだ差があるといえる。

   では、ハローズはどのように、この目標のROA10%の達成を目ざしているかを見てみたい。ハローズは、ROA=経常利益率×総資産回転率という数式をもとに、経常利益率4.0%、総資産回転率2.5回転を目指すとのことである。この数式は(経常利益高/売上高)×(売上高/総資産)となるので、売上高が約分され、結果、経常利益/総資産となり、ROAとなる。また、その具体策は、経常利益率4.0%達成のために、「高収益商品の開発、情報システム及び物流システムの改革並びに固定費の削減等に取り組み、・・」とのことであり、総資産回転率2.5回転を達成するために、「用地の取得形態を賃借物件3に対し、取得物件1の割合を基準とし、主に事業用定期借地契約を行うことにより、新規出店に伴う設備投資額を抑え、・・」とのことである。

   ただ、一方で、ROA=純資産比率×ROEでもある。したがって、ハローズの今期の純資産比率は30.96%、ROEは19.76%であるので、ROEは食品スーパーマーケット業界の中ではトップクラスであるが、純資産比率が低く、負債に大きく依存する経営構造となっているといえる。したがって、この数式から見る限り、負債を削減し、純資産比率を引き上げることがROA10%を達成するための最優先課題といえよう。そのためにも、有利子負債157.28億円、総資産の41.60%の削減を今後どのように図ってゆくかが経営目標の鍵を握っているともいえる。

   このように、ハローズの2011年2月期の決算は営業、経常段階では堅調な決算となったが、今期は先行投資としての物流センターへの投資等がかさみ、当期純利益は減益となった。また、ハローズの経営目標であるROA10%を達成するためには、もう一歩、純資産比率を引きあげる必要があるといえるが、現段階では負債、特に、有利子負債が重く経営にのしかかっているといえる。ただ、今後、最新の物流センターがこの3月から本格稼働し、さらに、今期は、その物流センターに支えられた新店3店舗をはじめ、既存の店舗が本格的に寄与するため、経営効率が格段と改善するものといえよう。今後、この物流センターをもとに、ハローズの経営がどこまで改善するか、その結果に注目である。

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April 26, 2011 in 経済・政治・国際 |

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