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April 09, 2011

東京都中央卸売市場、4月第1週の青果の相場!

   東京都中央卸売市場が4/1から4/7までの、4月度、第1週の青果物の週間市況を公表した。結果は、「今週の1日の平均入荷量は、4,909トンで、前週比は2%減で前年同期比は4%減となった。今週も出荷制限要請等から野菜の入荷は少なかった前週より微減した、前年比は異常低温・日照不足等で前年も少なかったが今年は更に少ないため減少となった。」とのことで、昨年も入荷が少なかったことを考慮する必要もあるが、量的には微減という結果となった。また、相場に関しては、「相場は量販店の茨城応援セール等もあり葉物野菜中心に安値から反発したが、前年同期比を見れば分かるとおり安値基調は変わらず。」とのことで、前年同期比は半値を下回る野菜も続出しており、厳しい相場となった。

   そこで、まずは、主要品目の入荷状況、そして相場について見てみたい。「「だいこん」は神奈川県産後半で千葉県産は内陸の東葛飾物が本格化している、入荷は減少し価格は産地変わり強含んだが平年並みかやや下回っている。」とのことで、入荷は千葉産を中心に前年比111%と増加しているが、相場は前年比残念ながらせり62%、相対65%と厳しい状況で推移している。「「にんじん」は前週と同じで春物の徳島県産が増えてきたがやや小振り傾向、入荷は増加したが価格は産地変わり強含んだ。」とのことで、徳島県産が中心となっており、入荷は前年比75%と少なく、相場は相対131%と高値であり、大根とは対照的な動きである。ちなみに、今週の相場では、このにんじんが最も高く、入荷不足が大きいといえる。

   ついで、「「たけのこ」も前週と同じで全般には裏年で寒の戻りもあり大幅に遅れている、引き続き少なくて高い状況で自粛ムードから売れ行きは良くない。」とのことで、今年のたけのこは厳しい状況である。入荷は福岡県産が中心で前年比23%と極端に少なく、相場は前年比が出ていない状況である。「「キャベツ」は春物が中心で愛知県産は終盤を迎えた、入荷は前週並みで価格は産地変わり強含んだ。」とのことで、春物が神奈川県産を中心に入荷しているが、前年比は94%とほぼ昨年並みの入荷であるが、相場はせり63%、相対60%と、だいこん同様、厳しい状況である。

   さて、レタスであるが、「「レタス」は量的に中心の茨城県産が前週は風評被害で低迷した、入荷は減少し価格は安値から大幅に反発した。」とのことで、入荷は茨城県産を中心に前年比99%とほぼ昨年並みであるが、何といっても相場がせり34%、相対39%と、値がつかない状況であり、今週の全野菜の中でも最も低い相場となった。それでも、前週比はせり202%、相対178%であり、大きく反発しており、今後の動向が最も注目される野菜である。また、ほうれんそうであるが、「「ほうれんそう」は主力産地が抜けて鹿児島県産が例年の4倍以上入荷している、入荷は激減した前週より更に減少し価格は安値から徐々に上昇している。」とのことで、関東産の主力産地が抜けるという異変が起こっており、今週は鹿児島産を中心に、各地のほうれんそうが入荷している。入荷量は前年比45%であり、相場は前年比が算出されていない状況である。

   ちなみに、前週、3/25から3/31の東京中央卸売市場のほうれんそうであるが、「「ほうれんそう」の入荷は市場の6割を占める茨城・群馬・栃木県産が出荷停止となり入荷は激減した、価格は大幅な品薄にもかかわらず他県産も上昇しなかった。」とのことで、入荷は、群馬県産を中心に前年比59%、相場は前年比がやはり算出されない状況であった。この週は、レタスも厳しい状況であり、茨木県産を中心に入荷は前年比124%となったが、相場はせり19%、相対23%と値がつかない状況であり、まさに、「福島原子力発電所の事故による計画停電や自粛ムードから買い控えられ、・・」という厳しい結果となった。

   これ以外の主要野菜では、「「ねぎ」は埼玉県産の不作が目立っている、業務需要の不振から4月上旬までは動きが悪かった、入荷は増加し価格はまちまちだが学校も始まり徐々に上向こう。」、「「きゅうり」は茨城県産回復し作柄は全国的に良好となっている、入荷は増加し価格は産地変わったが今週も弱含んだ。」、「「トマト」は不作だった前年より多めの入荷が続いている、入荷は増加し価格は産地変わり春物セールも始まり後半強含んだ。」 そして、その他では、「「アスパラガス」は九州産がピークを過ぎ本来なら東北や長野県産が本格化するところだがやや遅れている、引き続き入荷少なめで価格も高め推移となっており平年比もやや高い。」という状況であり、いずれも、厳しい相場となった。

   このように、東京中央卸売市場の野菜の相場は、この数週間、入荷は昨年並の入荷があるが、相場が異常な状況であり、半値、八掛、あるいは、それ以下となる野菜が続出しており、極めて厳しい相場状況にあるといえる。主力産地も大きくかわりつつあり、各地から野菜が入荷し、何とか絶対量を確保している状況といえよう。当面、この状況は続くと思われ、来週以降も不安定な入荷、そして、相場が続くと予想され、野菜の相場動向を注視する必要がある。

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