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June 22, 2011

コンビニ、売上速報、2011年5月度、107.5%、好調!

   6/20、(社)日本フランチャイズチェーン協会が2011年5月度のコンビニの売上速報を公表した。結果は全体が107.5%、既存店も105.7%となり、好調な売上げとなった。特に既存店の売上げが好調であり、3/11の東日本大震災以降、好調な売上げが続いている。この売上速報は、ココストア、サークルKサンクス、スリーエフ、セイコー%、セブン-イレブン・ジャパン、デイリーヤマザキ、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、ローソンの10社の集計であり、総店舗数は43,560店舗、ほぼ日本のコンビニ全体を網羅しており、信頼度の高い数字である。

   ちなみに、前月4月度、そして、大震災のあった3月度の売上速報も見てみると、4月度は全体が3.3%、既存店が1.6%であり、3月度は全体が9.2%、既存店が7.7%であるので、この5月度の全体が107.5%、既存店が105.7%は、4月度を上回り、3月度に近い数字であり、コンビニの売上げがいかに好調な数字であるかがわかる。そこで、この5月度、コンビニの売上げが好調な要因を客数、客単価、そして、商品部門から、特に、3月度と比較してみたい。

   まずは、客数、客単価であるが、この5月度の客数は全体2.4%(既存店1.1%)、客単価は全体5.0%(既存店4.5%)であるので、客数よりも客単価の伸びが大きいといえる。これに対して、震災のあった3月度であるが、客数は全体0.5%(既存店-0.6%)、客単価は全体8.7%(既存店8.3%)であるので、傾向は同じであるが、5月度は客数の伸びも見られ、バランスよく売上げが伸びているのが特徴である。それにしても、3月度の大震災のあった月はコンビニ全体の客単価を大きく引き上げているのが特徴である。

   では、その客単価が大きく伸びた要因を商品面から見てみたい。コンビニは大きく商品構成が4つにわかれる。この5月度で見ると、構成比32.4%の日配、構成比27.8%の加工食品、構成比35.7%の非食品、そして、構成比4.1%のサービスである。この中で、コンビニの中核商品はファストフードを含む日配食品であるが、この5月度の構成比を見てもわかるように、この数ケ月、異変が起きており、非食品の構成比が重みを増し、構成比で見る限り、いまや、コンビニの中核部門となりつつあるといえる。

   そこで、それぞれの売上げ伸び率を見ると、この5月度は日配食品1.4%、加工食品-0.6%、非食品22.9%、サービス-3.5%であり、合計7.5%という結果である。非食品の一人勝ちといってもよく、非食品がコンビニ全体を力強く牽引しているといえる。ちなみに、3月度の結果であるが、日配食品1.0%(構成比31.45)、加工食品3.7%(構成比28.3%)、非食品23.8%(構成比36.4%)、サービス-2.4%(構成比3.9%)であり、良く似た構造であることがわかる。

   こう見ると、この5月度の107.5%という好調な売上げの要因は、客数ではなく、客単価が伸びたことであり、商品では非食品が異常な伸びとなったことであることがわかる。したがって、非食品が客数ではなく、客単価を大きく押し上げたことが、コンビニが好調な要因であるといえ、これは3月度も同様な傾向であったといえる。コンビニにとって、非食品はいまや伸び悩む日配食品にかわり、全体の売上げ、特に、客単価を大きく伸ばす戦略部門となったといえよう。

   そこで、改めて、コンビニの非食品であるが、雑誌、書籍、新聞、衣料品、袋物類、文房具、ブラシ、玩具、雑貨、たばこ、ペットフード、乾電池、テープ、CD、電球・蛍光灯、電卓、燃料、人形、サングラス、履物、園芸用品、ゲームソフト、花火、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、陶磁器・ガラス器、金物、紙製品、フィルム、切手、はがき、収入印紙、装身具等である。この中で、注目は何といってもたばこであるといえ、このたばこの動向が特に、この数ケ月は大きかったといえよう。これについで、電力関連の乾電池、電球・蛍光灯が続くといえ、3月度はたばこに加え、これら電力関連が全体を大きく押し上げた要因といえよう。

   ちなみに、コンビニにおける非食品の動向を過去3年間で見てみると、平成20年度は構成比が30.2%であり、伸び率は17.1%と、異常な伸びを示した時期であった。翌、平成21年度は構成比が31.9%と上がり、伸び率は6.0%と落ち着いたが、堅調な成長となった。そして、昨年、平成22年度は構成比が32.1%となり、伸び率が2.2%と低成長であった。ただ、9月度はたばこの値上げ前であり、構成比40.1%、伸び率が43.9%と異常値となり、たばこのコンビニへのインパクトがいかに大きかったかを示したといえる。そして、たばこの値上げが落ち着いた12月以降、再び、構成比が上がりはじめ、先に見たように、この5月度は構成比が35.7%となり、過去3年間と比べても、異常な伸びであることがわかる。

    このように、2011年5月のコンビニの売上げは107.5%と好調な数字となったが、その要因は3月度の東日本大震災以降、特に、大きく伸びた非食品の客単価が大きく伸びたことにあるといえる。この非食品の伸びは中長期的にも伸びてきており、それが、昨年のたばこの値上げ問題、そして、この3月度の東日本大震災の影響により、一気に加速したともいえる。その意味で、今後、コンビニはこの非食品を軸に、構造変化が起こってゆくものといえ、当面、非食品の動向に注目である。

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June 22, 2011 in 経済・政治・国際 |

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