ダイヤモンド流通倶楽部で7月に講演!
来月、7/13(水)、ダイヤモンド流通倶楽部での講演が決まった。先ほど、パンフレットが上がってきたばかりであり、主催は株式会社ダイヤモンド・フリードマン社、そして、共催として学習院マネジメントスクール、協賛が株式会社プラネットである。当日は私を含め、3名の講師となる。最初が株式会社R2リンクの鈴木敏仁氏、テーマは「巨大小売業が変える西友そして、日本の流通」、次が私であり、テーマは「震災後の全国POSデータを徹底分析、消費行動の激変を読む!」であり、最後が株式会社マルダの渡辺太郎氏、テーは「必要とされ続けた小売業と、これからの願い」である。また、全体のテーマは「震災後変わるマーケティング・マーチャンダイジング」であり、今回の東日本大震災後のマーケティング・マーチャンダイジングがメインの講演である。
そこで、私の講演内容であるが、テーマは先にあげたように「震災後の全国POSデータを徹底分析、消費行動の激変を読む!」である。震災後、すなわち、この3月度、4月度の全国約400店舗のPOSデータ、全カテゴリー約500、単品数では約20万件となる膨大なPOSデータを分析し、昨年の3月度、4月度と比較した中で、特にこの3月度、3/11の東日本大震災後の消費動向を明らかにし、消費がどのように激変したかを実証、今後の消費動向を占う内容である。その一部は、講演直前の7/1号のチェーンストアエイジ誌でも、公開することになる予定であるが、ほぼ、現在、POSデータの分析を終了し、テキスト作成に入っているところである。
POSデータ分析の良いところは、商品が単に売れた、売れないかがわかるだけでなく、どのくらい売れたかが数字で判断できることである。特に、今回の震災においては、売れる、売れないがわかるだけでなく、どのくらい売れるかが重要であり、それは、イコール、顧客のライフラインを確保することにつながるからである。したがって、この3月度、4月度のPOSデータの分析は、すべての食品スーパーマーケットが自社で実施して欲しい分析であり、今回のセミナーで公開する予定のPOS分析結果と自社のPOSデータの分析結果を突き合わせ、有事の際の対応マニュアルを作成しておくことが重要な課題といえよう。今回は全国平均のPOS分析データはもちろん、被災地の東北、関東をはじめ、全国地区別に集計しているので、直接の被災地以外でもどのように消費構造が激変したかもわかるように工夫している。
また、今回は震災後、食品スーパーマーケットで何がどのくらい売れたかという小売業側の視点に加え、消費者側の視点として、家計調査データも参考に解説したいと思っている。特に、家計調査データは月別、日別のデータが公開されており、しかも、主要都市別の集計も公表されているので、3月度、4月度のこれらの家計調査データを見ることで、「震災後変わるマーケティング・マーチャンダイジング」がより、鮮明になるからである。ただ、残念なことに、さすがに、被災地、仙台市、福島市のデータは3月度はなく、4月度は仙台市の家計調査データがあるのみであるが、それでもそれ以外の都市のデータはあり、参考になると思う。
さらに、今回の講演ではもうひとつ別の視点、企業経営、すなわち、食品スーパーマーケットの経営面へ震災が与えた影響も取り上げる予定である。残念ながら、食品スーパーマーケットの決算は大半が2月度決算であるので、今回の震災の影響はこれらの決算には反映されていないが、3月度決算、それ以降の決算企業には、震災の影響が反映されており、これを見ることで、食品スーパーマーケットの経営への影響が明らかになる。また、1月度決算企業の第1四半期決算、そして、一部2月度の決算企業も第1四半期決算に関しては、この講演前に公開されるものもあり、間に合う限り、その結果を加えたいと思う。実際、すでに、公表された3月度決算の結果を見てみると、すでに、本ブログでも取り上げたが、特別損失への計上、原価への影響、経費への影響が見られ、さらに、資産では現預金の増加が明かに増加している。有事=キャッシュがポイントであり、在庫確保、すなわち、POS分析の結果とも結び付くともいえる。
このように、この7/13のダイヤモンド流通倶楽部での私の講演テーマは「震災後の全国POSデータを徹底分析、消費行動の激変を読む!」であり、全国の震災時の3月度、そして、4月度のPOSデータを地域ごと分析し、その違いを明らかにし、消費行動の激変を読み解くものである。ただ、それだけに終わらず、震災にかかわる消費実態を家計調査データから、さらに、食品スーパーマーケットの経営へ与える影響を決算書から読み取り、POS分析をメインとしつつも、多角度から、今回の震災の影響を読み解いてみたいと思う。講演時間はわずか1時間であるが、データは膨大、内容は豊富であるので、講演だけでなく、本ブログはもちろん、チェーンストアエイジ誌も含め、この講演を基点に様々な手法を駆使し、内容を補えればと思う。
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