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November 28, 2011

食品スーパーマーケット、売上速報、10月度、好調!

   食品スーパーマーケットの2011年10月度の売上速報をまとめた。今月からユニバースがアークスに統合されたため、売上速報を公開する企業が23社から22社となったが、総店舗数は2,000店舗を超えており、1社あたり約100店舗、食品スーパーマーケット業界の現状を反映しているといえよう。その結果であるが、単純集計で全体が102.7%(既存店99.8%)となり、好調な結果となった。9月度100.1%(既存店97.9%)、8月度100.5%(既存店98.5%)、7月度104.9%(既存店102.8%)、6月度102.0%(既存店100.2%)、5月度101.9%(既存店99.8%)、4月度105.0%(既存店100.8%)、そして、3月度110.2%(既存店105.0%)であるので、3/11の東日本大震災後の特需を除けば、7月度についで高い伸びであり、この10月度は好調な売上げといえよう。

   そこで、この好調な売上げを牽引している食品スーパーマーケットであるが、この10月度110%以上売上げを伸ばした食品スーパーマーケットが4社ある。アークランドサカモト115.8%(既存店108.4%)、ハローズ112.2%(既存店101.9%)、ヤマザワ111.5%(既存店109.2%)、バロー111.4%(既存店101.7%)である。アークランドサカモトはホームセンターが主体の小売業であるが、スーパーセンターも展開しているので、食品スーパーマーケットに含め集計している。それにしても、115.8%は異常値であるといえ、この数字を支えているのが新店よりも、既存店の伸び108.4%にあるといえ、いかに好調であるかがわかる。

   特に、アークランドサカモトは東日本大震災の被災地、東北にも数多く店舗展開をしている。宮城県に2店舗、山形県に6店舗を展開しており、これらの店舗が牽引しているものと思われる。また、ここ最近、コンビニでもたばこ以外の雑貨が好調であり、ホームセンターへの需要は増しているといえよう。PLANTも全体の数値は、この10月度97.6%とやや厳しい状況にあるが、福島の原子力発電所の影響で営業再開ができない大熊店(福島県双葉郡大熊町)を除くと、101.6%と堅調な数字であり、ホームセンター業界は追い風気味であるといえよう。

   一方、食品スーパーマーケット業界ではハローズ、ヤマザワ、バローが110%を超える好調な売上げであり、特に、ヤマザワは既存店も109.2%と絶好調である。ヤマザワのここ数ケ月の数字を見ると、9月度109.4%(既存店106.7%)、8月度110.2%(既存店108.2%)、7月度119.1%(既存店117.0%)、6月度114.2%(既存店112.3%)、5月度112.1%(既存店110.2%)、4月度104.7%(既存店103.6%)、3月度110.5%(既存店107.7%)という推移である。3/11の東日本大震災以降、4月度はやや数字が下がったが、それ以外は、ほぼ2桁で推移しており、しかも、いずれも既存店が好調であり、力強い売上げを維持し続けているといえる。

   この4社についで、103%以上の食品スーパーマーケットは、スーパーバリュー 109.2%、ヤオコー108.4%(既存店101.7%)、マックスバリュ北海道105.6%(既存店105.6%)、マックスバリュ中部105.6%(既存店101.2%)、マックスバリュ東海104.5%(既存店99.4%)、ダイイチ103.2%(既存店103.2%)である。特に、マックスバリュ北海道、ダイイチが既存店も好調であるが、逆に、新店が伸び悩んでおり、気になるところでもある。

   新店に関しては、先の110%以上の食品スーパーマーケットも含め、全体と既存店との差を見てみると、ハローズ10.3%、バロー9.7%、アークランドサカモト7.4%。ヤオコー6.7%、マックスバリュ東海5.1%が5%を超える差であり、新店を積極的に展開しているといえる。東日本大震災の影響もあり、一時、新店も抑制気味であったが、ここへ来て、攻めに転じる食品スーパーマーケットも出始めており、その差が出てきているといえ、後半はさらに差が広がるといえよう。

   これに対して、昨年を下回った食品スーパーマーケットであるが、PLANT 97.6%、エコス97.4%(既存店98.1%)、マルエツ93.3%(既存店91.1%)、トーホー91.8%(既存店95.4%)、Olympic:フード83.3%(既存店83.3%)であり、厳しい状況である。特に、新店開発が難航している上に、既存店の数字が伸び悩んでおり、ダブルで売上げが伸び悩んでいるといえる。

   なお、上記以外の食品スーパーマーケット、すなわち、昨対100%以上、103%未満であるが、マックスバリュ西日本102.8%(既存店98.3%)、オオゼキ102.1%(既存店99.9%) カスミ101.9%、アークス 101.0%(既存店99.4%)、イズミ(推定)101.0%(既存店101.0%)、マックスバリュ東北100.5%(既存店100.7%)、 いなげや100.1%(既存店97.6%)という状況である。

   このように、食品スーパーマーケット業界22社、約2,000店舗の10月度の売上げ速報は102.7%(既存店99.8%)であり、110%以上伸びた食品スーパーマーケットが4社、103%以上が6社と好調な食品スーパーマーケットが多いといえる。特に好調な要因としては、既存店の活性化が成果を上げている食品スーパーマーケットと新店開発を積極的に進めている食品スーパーマーケットに分かれており、どちらも十分に取り組めない食品スーパーマーケットの売上げが伸び悩んでいるという結果である。今年も年末が近づいてきたが、今期決算は2極化の様相を呈してきたといえ、各社、今後、どのような経営戦略を打ち出すか、注目である。

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