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November 24, 2011

コンビニ、2011年10月度、大幅増収、16.6%増!

   11/21、(社)日本フランチャイズチェーン協会から、2011年10月度の売上速報が公表された。結果は、昨年対比16.6%増、既存店14.1%増となる、大幅増収、異常値となった。店舗数は44,062店舗(1.8%増)であるので、既存店の大幅増が要因であり、明らかに異常値である。また、客数8.9%増(既存店6.2%増)、客単価7.1%増(既存店7.5%増)であるので、客数、客単価ともに、バランスよく、売上げを押し上げており、この10月度のコンビニ業界は昨対で見る限り、絶好調となった。

   これについて、(社)日本フランチャイズチェーン協会は「先月は、昨年10月のたばこ値上げ前の駆込み需要の反動から、全店、既存店とも売上高が11ヶ月振りにマイナスとなったが、今月は、昨年のたばこ値上げ後の買い控えの影響により、全店、既存店ともに大幅なプラスとなった。その他日配食品の調理パン、惣菜等が好調であった。既存店ベースの売上高は6,878億円(前年同月比+14.1%)で2ヶ月振りにプラスとなった。来店客数11億6,124万人(前年同月比+6.2%)、平均客単価も592.3円(前年同月比+7.5%)とプラスとなった。」とコメントしており、いかに、昨年10月度のたばこの値上げの反動が大きかったかがわかる。

   この統計数字は、ココストア、サークルKサンクス、スリーエフ、セイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、デイリーヤマザキ、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、ローソンの主要コンビニ10社を網羅した数字であり、店舗数も先に見たように44,062店舗の結果であり、コンビニ全体が、この10月度の売上高が大幅に上昇したといえる。ちなみに、9月度は-2.0%増(既存店-4.0%増)、8月度9.1%増(既存店7.9%増)、7月度11.5%増(既存店9.5%増)、6月度11.1%増(既存店9.0%増)、5月度7.5%増(既存店5.7%増)、4月度3.3%増(既存店1.6%増)、3月度9.2%増(既存店7.7%増)であり、3/11の東日本大震災以降、翌月4月度はやや伸び率は下がったが、9月度の昨年のたばこの値上げの影響以外はいずれも好調な数字であり、今期、2012度のコンビニの決算は空前の数字となる可能性が極めて高いといえよう。

   参考に、昨年の9月以降の数字であるが、2011年9月度15.0%増(既存店12.9%増)が、異常値であり、たばこの値上げが翌月、10月度であるので、駆け込み需要が発生しているといえる。特に、客数3.8%増(既存店2.1%増)、客単価10.8%増(既存店10.6%増)であるので、客単価が異常値であり、さらに、たばこを含む非食品が43.9%増の売上高であり、明らかにたばこの特需といえる。そして、翌月2010年10月度であるが、-3.7%増(既存店-5.9%増)と、その反動があり、売上高はマイナスとなった。したがって、今年の、この10月度が、その反動で16.6%増(既存店14.1%)の異常値となったといえよう。今年の10月度と昨年の9月度との差16.6%-(15.0%)=1.6%、今年の9月度と昨年10月度の差-2.0%-(-3.7%)=1.7%が、たばこだけでは説明できない伸び率であると思われ、これが3/11の東日本大震災の特需効果といえよう。

   さらに、2010年11月度3.1%増(既存店1.1%増)、2010年12月度5.6%増(3.3%増)、そして、2011年度に入り、1月度7.2%増(既存店5.1%増)、2月度8.7%増(6.5%増)であるので、3/11以降の方がやや伸び率が高めであるといえ、次回、11月、12月と好調な売上高増が予想される。

   なお、この好調な売上げを支えた商品構成であるが、いまや、コンビニの主力部門はファストフードを含む日配食品から、たばこ、乾電池、蛍光灯、紙製品、雑誌、新聞、ペットフード、医薬品等の非食品となりつつあり、この部門が昨年のたばこの値上げショックが落ち着く12月以降、そして、3/11の東日本大震災以降、加速度的に売上げを大きく伸ばし続けている。この10月度の数字は非食品48.6%増(構成比34.7%)となり、日配部門4.7%増(構成比33.5%)と、構成比が逆転しており、他の部門、加工食品2.6%増(構成比27.3%、サービス14.8%増(構成比4.5%)と比べても、非食品が圧倒しており、いかに、非食品を充実させるかが、コンビニにとって最重点課題となっているといえる。

   ちなみに、非食品と日配食品の関係であるが、昨年の9月度(構成比、非食品40.1%、日配食品29.9%)が10月度(構成比、非食品27.2%、日配食品37.2%)と、逆転、そして、11月度(構成比非食品31.0%、日配食品34.4%)、12月度(構成比、非食品33.7%、日配食品33.2%)、2011年に入り、1月度(構成比、非食品34.0%、日配食品33.1%)と、ここで再び、逆転、2月度(構成比、非食品34.6%、日配食品33.2%)、3月度(構成比、非食品36.4%、日配食品31.4%)と、差が広がる。そして、4月度(構成比、非食品31.9%、日配食品33.8%)と、再び逆転、5月度(構成比、非食品35.7%、日配食品32.4%)と、また、逆転、デットヒートを繰り広げている。6月度(構成比、非食品36.3%、日配食品32.1%)、7月度(構成比、非食品34.4%、日配食品33.1%)、8月度(構成比、非食品34.1%、日配食品33.5%)、9月度(構成比、非食品33.4%、日配食品33.5%)と、微妙に逆転、ほぼトントンとなった。そして、10月度の構成比、非食品34.7%、日配食品33.5%である。

   このように、2011年10月度のコンビニの売上速報は空前の伸び率となり、前回の9月度と対照的な結果となった。3月以降、8月度までの数字が好調に推移していることから、今後、安定的な伸びを示してゆくことになろう。また、これに伴い、コンビニの構造変化も起こっており、長年、コンビニ全体の売上げを牽引してきたファストフードを主力とする日配食品からたばこ、雑貨を主体とする非食品部門に構成比No.1の座を奪われようとしている。コンビニも、たばこと東日本大震災の影響により、大きな構造変化を余儀なくされる時代を迎えたといえよう。

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