「ドラッグストアでの商品購入」に関する調査、公表!
10/31、(株)クロス・マーケティングから、「ドラッグストアでの商品購入に関する調査」、サブタイトル、「~その商品は目的買い?それともついで買い? ~」が公表され、プレスリリースされた。この調査は(株)クロス・マーケティングが独自にネットアンケート調査した結果を公表したものであり、過去一週間以内にドラッグストアで買い物をした、関東1都6県に居住する20~69歳の男女2,000人を対象にしたものであり、ドラックストアで買い物をする消費者の実態を捉えているといえ、興味深い内容である。
(株)クロス・マーケティングは、今回の調査の目的を、「本調査では、商品カテゴリ毎に「目的買い」か「ついで買い」かを調査しました。また、商品決定のタイミングや店頭検討時のポイントを把握することで、ドラッグストアの利用実態を明らかにしました。」としており、サブタイトルにもあるように、目的買いか、ついで買いかに焦点が当てられているのが特徴である。
調査カテゴリーであるが、ヘアケア用品(n=685)、食料品(n=596)、市販薬(n=573)、洗濯用洗剤、柔軟剤、仕上げ剤(n=485)、オーラルケア用品(n=477)、ティッシュ、トイレットペーパー(n=391)、ソフトドリンク(n=339)、日用雑貨(n=323)、ボディー・ハンドソープ、石鹸(n=311)、台所用洗剤(n=309)、スキンケア化粧品(n=271)、台所、風呂、洗濯などの家事用品(n=238)、生理用品(n=212)、栄養ドリンク(n=200)、住居用洗剤(n=178)、健康食品(n=165)、サプリメント(n=159)、メイクアップ化粧品(n=141)、アルコール飲料(n=127)、シェービング用品(n=84)、ベビー用品(n=72)、コンタクトレンズ用品(n=67)、ペットフード・ペット用品(n=49)の23項目であり、ドラックストアの取り扱いカテゴリーを網羅している。nの数字が示すように、上から直近購入者が多い順であり、ヘルスケア、食料品、市販薬が500人を超え、トップ3である。
さて、目的買いか、ついで買いかの結論であるが、「全ての商品カテゴリーで、「目的買い」が「ついで買い」を上回る。「ついで買い」が多いのは、「食料品」「ソフトドリンク」「栄養ドリンク」「健康食品」などの食品類と「日用雑貨」」とのことである。特に、目的買いが多い項目は市販薬89.7%、ペットフード・ペット用品84.0%、コンタクトレンズ用品80.1%であり、この3つが80%を超える指名買いの高い商品である。ドラックストアだけあって、市販薬が圧倒的な指名買いであるといえ、来店動機そのものといえよう。以外なのは、ペットフード・ペット用品であり、市販薬に次ぐ来店動機を形成している可能性が高いといえる。
また、「銘柄決定のタイミングで「指名買い」が多いのは、「コンタクトレンズ用品」「サプリメント」「洗濯用洗剤、柔軟剤、仕上げ剤」。「候補の中から店頭決定」が多いのは、「ボディ・ハンドソープ、石鹸」「生理用品」「住宅用洗剤」など。「候補なく店頭決定」が多いのは、「食料品」「ソフトドリンク」「日用雑貨」」とのことである。意外なのは、先にあげた目的外ベスト3の内、No.1、No.2の市販薬、ペットフード・ペット用品は複数候補をもって来店しているとのことで、興味深い結果である。
もうひとつ興味深い調査結果であるポイントについても見てみたい。結論としては、「約6割の利用者が「ポイントカード」を2枚以上所有。「ポイントアップの日」や「ポイントが高い商品」を意識する者(6割)は、 意識しない者(3割)の約2倍」とのことである。ポイントカードを2枚以上が約6割であるので、ドラックストアのポイントカードを複数持っている方が大半であり、しかも、ポイントへの意識が高いといえ、ドラックストアにとって、ポイントの重要性が浮かび上がったといえよう。
この調査は多岐に渡った調査であり、1.目的買いvsついで買い。指名買いvs店頭決定、2.店内での買い回り行動、3.直近利用店舗、4.利用の経緯、5.所要時間と購入金額、6.ポイントについて、7.購入商品カテゴリー、8.商品カテゴリー別購入実態、9.ついで買い理由(商品カテゴリー別)、10.指名買い理由(商品カテゴリー別)、11.候補にしている理由(商品カテゴリー別)、12.店頭決定時の参考情報・重視点(商品カテゴリー別)と、全部で12項目にまとめられ、ドラックストアでの消費者の購入実態がよくわかる内容である。
改めて、ドラックストアはまさに、ドラック、市販薬の購入を目的としていることが鮮明に浮かび上がったといえる。さらに、ペットフード・ペット用品、コンタクトレンズ用品が、市販薬同様、重要な来店目的となっており、この3つをしっかりおさえることがドラックストアのマーチャンダイジングのポイントであるといえよう。一方、食料品、雑貨は目的買いではなく、典型的なついで買い商品であり、食品スーパーマーケットとの違いが鮮明である。こう見ると、食品スーパーマーケットとドラックストアは相性が良い業態といえ、ドラックストアがNSC(近隣型ショッピングセンター)の中核となるのは、この調査結果からも、うなづける。
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