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December 24, 2011

コンビニ、売上速報、2011年11月度、10.4%、好調!

   コンビニの好調な売上げが止まらない。12/20、2011年11月度の売上速報が(社)日本フランチャイズチェーン協会から公表された。この数字は、同協会の正会員、ココストア、サークルKサンクス、スリーエフ、セイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、デイリーヤマザキ、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、ローソンの10社、44,250店舗の集計データであり、ほぼ、日本全国を網羅し、信頼性の高い数値である。その結果であるが、全体の売上げは10.4%(既存店7.5%)となり、新店よりも、既存店の伸びに支えられた結果であり、この11月度も依然、コンビニは好調な売上げを維持しているといえる。

   同協会も、「今月は平年に比べ気温が高く、全店既存とも今月は平年に比べ気温が高く、売上高が2ヶ月連続プラスとなった。天候にも恵まれ、特に惣菜、嗜好品が好調であった。また、たばこの売上げは依然として伸長している。」とコメントしており、暖冬に加え、たばこの効果が大きいとのことである。たばこは、コンビニでは非食品に分類されるが、その非食品の売上げは24.8%(構成比35.0%)であり、全体を大きく牽引していることがわかる。以前のコンビニは、非食品の構成比がここまで高くはなかったが、たばこの値上げ、そして、3/11の東日本大震災後は非食品の伸び率が異常値となり、いまや、コンビニの主力、ファストフードを含む日配食品4.0%(構成比32.5%)を伸び率、構成比ともに上回り、コンビニ=非食品といってもよいくらいの地位を占めたといえる。ちなみに、残りの部門であるが、加工食品1.5%(構成比27.7%)、サービス18.0%(構成比4.8%)であり、いかに、非食品が重要な部門となったかがわかる。

   そこで、非食品について、構成比を中心に、昨年10月の値上げ前から、現在、11月までどのような推移をたどってきたのかを見てみたい。2008年度、非食品30.2%(日配食品34.9%)、2009年度、非食品31.9%(日配食品33.9%)である。そして、たばこの値上げ直前の2010年8月、非食品30.1%(日配食品34.5%)、2010年9月、非食品40.1%(日配食品29.9%)、たばこ値上げ後の2010年10月、非食品27.2%(日配食品37.2%)、2010年11月、非食品31.0%(日配食品34.4%)、2010年12月、非食品33.7%(日配食品34.4%)であり、2010年度累計では、非食品32.1%(日食品33.8%)という状況である。2010年9月度だけ、非食品が日配食品を逆転したが、年間では日配食品が依然として、コンビニの主力部門であったといえる。

   そして、2011年度に入り、1月、非食品34.0%(日配食品33.1%)と、ここで再逆転、非食品が日配食品を上回る。2月、非食品34.6%(日配食品33.2%)、3/11の東日本大震災の起こった3月、非食品36.4%(日配食品31.4%)と、その差がさらに広がる。4月、非食品31.9%(日配食品33.8%)と、また逆転、5月、非食品35.7%(日配食品32.4%)と再逆転、6月、非食品36.3%(日配食品32.1%)と、その差が広がる。7月、非食品34.4%(日配食品33.1%)、8月、非食品34.1%(日配食品33.5%)と、また、その差が縮まる。9月、非食品33.4%(日配食品33.5%)と微妙に逆転、10月、非食品34.7%(日配食品33.5%)と、再逆転、そして、11月、非食品35.0%(32.5%)と、突き放したといえる。なお、9月度は、前年が非食品40.1%であったので、その反動といえ、実質、非食品が日配食品を上回っているといえ、2011年度は4月を除き、非食品が日配食品を上回ったといえ、恐らく、通年でも非食品が日配食品を上回り、コンビニにとっては、歴史的な1年となろう。

   さて、商品面では、非食品、すなわち、雑誌、書籍、新聞、衣料品、袋物類、文房具、ブラシ、玩具、雑貨、たばこ、ペットフード、乾電池、テープ、CD、電球・蛍光灯、電卓、燃料、人形、サングラス、履物、園芸用品等がコンビニの売上げを支えたが、これを客数、客単価で見てみたい。この11月度は客数4.6%(既存店2.1%)、客単価5.5%(既存店5.3%)であり、客数よりも、客単価、しかも、既存店の客単価が大きく伸びているのが特徴である。したがって、まさに、既存店の非食品が客単価を上昇させ、結果、コンビニ全体の売上げを力強く引き上げたといえよう。

   ちなみに、非食品に関しては、これを専門に取り扱うホームセンターの数字も現在好調に推移しており、特に、被災地、東北地方で展開しているホームセンターの業績は好調である。その意味で、今年は、非食品、すなわち、雑貨が売上げのキーとなっているといえ、食品スーパーマーケット業界としても、改めて、今後、雑貨を見なおす必要があろう。

   このように、2011年11月度のコンビニの売上速報は10.4%(既存店7.5%)となり、好調さが続いており、小売業の中でもずば抜けて高い成長率を維持している。しかも、新店よりも既存店の数字が好調であるのが特徴であり、その要因がたばこを含む非食品、すなわち、雑貨にあるといえる。コンビニはおにぎり、弁当、パン、おでん、デザートなどの日配食品が長らくメインであったが、今期、2011年度はその座を非食品に明け渡し、コンビニ、非食品の時代が到来したといえよう。来期、再度、日配食品が盛り返すのか、それとも、その差がさらに開いてゆくのか、コンビニの今後の動向に注目である。

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