« メーカーとID-POS分析、何ができるか! | Main | 商品を洗え、磨け、輝かせ! »

December 11, 2011

ホームセンター絶好調、2012年度、中間決算!

   ホームセンターが、3/11の東日本大震災以降、業績が絶好調である。主要上場企業3社の2012年度の中間決算、コメリ、DCMホールディングス、アークランドサカモトを見ると、いずれも増収増益、特に、利益が大幅増益であり、その好調さが伺える。また、(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会が12/1に公表したホームセンター40社、3,271店舗の2011年10月度の最新の数字を見ると、売上高105.2%(既存店102.2%)であり、ホームセンター業界全体の売上高も堅調な数字であり、小売業界の中でも、好調さが際立っているといえよう。

   そこで、その好調さの要因であるが、まずは、(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会の集計値で全体像を確認してみたい。ちなみに、この統計数値は40社のホームセンターであるが、その40社とは、アイリスプラザ、アークランドサカモト、アヤハディオ、イオン九州、エンチョー、カインズ、カーマ、カンセキ、菅文、ケーヨー、コーナン商事、コメリ、サンデー、サンワドー、Jマート、ジュンテンドー、セキチュー、ダイキ、ダイユーエイト、チャンピオン、東急ハンズ、ナフコ、ナンバ、西村ジョイ、ハイエース、服部タイヨー、バロー、ハンズマン、フタガミ、ホーマック、ホームインプルーブメントひろせ、ホームセンターアグロ、ムラウチホビー、メイクマン、山新、ユニー、ユニリビング、ユーホー、LIXIL ビバ、ロイヤルホームセンターである。

   特に、この10月度に伸びている部門は、構成比25.3%を占めるDIY 素材・用品112.5%、構成比5.0%のカルチャー113.3%、構成比2.5%のサービス111.8%、構成比9.9%の電気110.7%であり、この4部門の伸びが顕著である。特に、電気は3/11の東日本大震災以降、異常値となっており、3月度148.7%、4月度123.5%、5月度130.7%、6月度139.2%、7月度134.6%、8月度102.2%、9月度112.7%、そして、10月度 110.7%と、8月度は昨年の猛暑の影響があると思われるが、それ以外は高い伸び率を維持しており、ホームセンター全体を力強く牽引している。また、ホームセンターの中核、DIY素材・用品であるが、3月度113.9%、4月度112.3%、5月度106.9%、6月度111.3%、7月度112.4%、8月度108.2%、9月度114.5%、そして、10月度 112.5%であり、好調である。

   このような追い風を受けて、主要3社の2012年度の中間決算の結果であるが、コメリ営業収益1,601.32億円(6.9%)、 営業利益134.26億円(37.1%)、DCMホールディングス営業収益2,311.24 億円(6.1%)、営業利益143.09億円(49.7%)、アークランドサカモト売上高491.56億円(8.4%)、営業利益49.93億円(42.8%)と、いずれも好調な決算であり、特に、営業利益が異常値となっているのが特徴である。これは小売業界全体の傾向でもあるが、売上げよりも、今期は特に利益が好調であるといえ、ホームセンターはその中でも際立っているといえよう。

   では、営業利益が好調である要因を原価、経費面から見てみたい。まずは、原価であるが、コメリ67.01%(昨年68.28%)、1.27ポイントの改善、結果、売上総利益は32.99%(昨年31.72%)、DCMホールディングス69.55%(昨年69.72%)、0.17ポイントの改善、結果、売上総利益は30.45%(昨年30.28%)、アークランドサカモト65.84%(昨年66.71%)、0.87ポイントの改善、結果、売上総利益は34.16%(昨年33.29%)となった。

   一方、経費の方であるが、コメリ27.66%(昨年28.23%)、0.57ポイント改善、DCMホールディングス25.21%(昨年26.93%)、1.72ポイント改善、アークランドサカモト23.99%(昨年25.57%)、1.58ポイント改善という結果である。こう見ると、コメリは原価、DCMホールディングスは経費、アークランドサカモトは経費と、改善ポイントが異なるが、いずれも、原価、経費双方が改善して、利益を押し上げていることがわかる。

   結果、商品売買から得られる利益、マーチャンダイジング力はコメリ5.33%(昨年3.49%)、DCMホールディングス5.24%(昨年3.35%)、アークランドサカモト10.17%(昨年7.72%)と、いずれも大幅増益となった。また、これに、不動産収入、物流収入等のその他営業収入を加えた営業利益は、コメリ8.66%(昨年6.74%)、DCMホールディングス6.25%(昨年4.43%)、アークランドサカモト10.17%(昨年7.72%)となった。いずれも、大幅増益であり、小売業界の中でも極めて高い収益率である。

   そして、この好調さを受けて、今後の各社の経営戦略であるが、キャッシュフローを見ると、コメリは投資を増加し、攻め、DCMホールディングスは財務を強化し、守り、アークランドサカモトも財務を強化し守りを固めるようである。ちなみに、自己資本比率はコメリ46.0%、DCMホールディングス45.6%、アークランドサカモト59.7%であり、アークランドサカモトは財務基盤が安定している中での、さらに守りの戦略であり、堅実な経営戦略をとっているといえよう。

   このように、ホームセンター業界は、3/11の東日本大震災以降、好調を維持しており、この10月度を見ても、売上げが既存店を含め好調な結果である。また主要3社、コメリ、DCMホールディングス、アークランドサカモトの2012年度の中間決算を見ると、売上げもさることながら、利益が大幅増益であり、しかも、原価、経費双方が改善しており、好調な決算結果となった。おそらく、このまま年末、年始を迎え、通期は例年になく、増収大幅増益の好決算となるものといえよう。ホームセンター業界が、この好調さを受け、来期、どのような経営戦略を打ち出すか、注目である。

New、紙上ID-POS分析セミナースタート、お申し込みは、こちら、まぐまぐプレミアム版!
販売スタート!食品スーパー2011財務3表連環分析、vol1!
菓子パン無料診断!(POS-RDS菓子パン無料診断受付中!)
週間!食品スーパーマーケット最新情報、まぐまぐ! 資料集

December 11, 2011 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ホームセンター絶好調、2012年度、中間決算!:

Comments

Post a comment