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January 23, 2012

ホームセンター、絶好調、2012年度決算、最高益か?

    3/11の東日本大震災以降、小売業界は全般的に好調であるが、その中でも特に好調な業種がホームセンターである。1/21の日経新聞でも、「ホームセンター6社最高益、今期経常、東北での販売増加」、「節電関連商品も伸びる」との記事が取り上げられた。記事の中では、「ホームセンター8社の今期連結業績」の一覧表が取り上げられており、これを見ると、DCM、コメリ、コーナン、ナフコ、アークランド、サンデー、ジュンテン、ダイユー8の8社の売上高、経常利益が掲載されている。その結果は、まさに、記事の見出し通り、すべてが増収増益、特に、経常利益は2桁はおろか、130%、150%、さらには、数倍の伸び率となっており、空前の増益予想である。

    実際、記事に掲載された売上高と経常利益であるが、DCM売上高4,386億円(104%)、経常利益198億円(150%、対売上高4.51%)、コメリ売上高3,160億円(106%)、経常利益202億円(132%、対売上高6.39%)、コーナン売上高2,980億円(103%)、経常利益177億円(135%、対売上高5.93%)、ナフコ売上高2,250億円(104%)、経常利益126億円(107%、対売上高5.60%)、アークランド売上高950億円(107%)、経常利益90億円(138%、対売上高9.47%)、サンデー売上高507億円(108%)、経常利益16億円(9倍、対売上高3.15%)、ジュンデン売上高475億円(101%)、経常利益9.2億円(2.5倍、対売上高1.93%)、ダイユー8売上高370億円(110%)、経常利益15億円(6.3倍、対売上高4.05%)という状況である。

    これを見ると、いずれも増収ではあるが、増収幅は少なく、唯一、被災地に展開しているダイユー8が110%である。これに対して、経常利益はいずれも大幅増益、昨年の状況にもよるが、2桁は当たり前、130%、150%、中には9倍などの伸び率であり、明らかに異常値である。また、対売上高対比では、アークランドサカモトが2桁近い比率であり、これも、ホームセンターとしては限界に近い数値といえ、それ以外の各社も軒並み高い経常利益率である。

    記事の中では、その要因を解説しているが、「東日本大震災後の復興需要拡大に加えて節電関連商品の販売が好調に推移。売上高総利益率の高い自主企画商品が伸びるほか、一時的な広告自粛などで販売費・一般管理費を抑制したことも寄与する。」とのことである。特に、福島県内に約7割があるダイユー8は、「木材やシートなど復興関連資材のほか、放射性物質の除染需要の増加で、住宅外壁などを水流で洗浄する販売単価が2万~5万円程度の洗浄機の販売が拡大。」とのことである。また、DCM傘下のホーマックは、「昨年秋以降、コタツや石油ストーブ、湯たんぽなど冬場の暖房・節電関連商品の販売が増加。」とのことである。さらに、西日本のホームセンター、コーナン商事も、「夏場に扇風機やすだれなどの販売が拡大したほか、消費電力の少ない発光ダイオード(LED)電球などの販売が好調に推移。」とのことである。

    そこで、実際、この記事の中でも、経常利益率が売上高対比9.47%と高い数値を示したアークランドサカモトの直近の決算、2012年2月期、第3四半期決算を見てみたい。その結果であるが、売上高725.56億円(7.9%)、営業利益68.59億円(41.7%)、経常利益72.86億円(41.8%)、当期純利益36.39億円(34.2%)となり、増収増益、特に、利益がいずれの段階でも大幅な伸びとなり、好決算となった。今回、日経で掲載された通期予想も、売上高950.00億円(7.0%)、営業利益85.00億円(37.8%)、経常利益90.00億円(37.6%)、当期純利益43.00億円(31.2%)であり、好決算の予想である。

    では、特に営業利益が大きく伸びた要因を原価、経費面から見てみたい。まずは、原価であるが65.83%(昨年66.79%)と、0.96ポイント改善している。結果、売上総利益は34.17%(昨年33.21%)となった。一方、経費の方であるが、24.70%(昨年26.00%)と、1.30ポイントと、大きく削減した。結果、差し引き、マーチャンダイジング力は9.47%(昨年7.21%)と、大幅な利益改善となった。アークランドサカモトはその他営業収入が計上されていないので、結果、マーチャンダイジング力=営業利益となり、増益となった。原価、経費、双方が大きく改善されたことが大きく、ダブルで利益を押し上げているといえる。概ね、今期のホームセンター業界は、ほぼ、このような傾向であるといえ、東日本大震災が経営構造をプラスの方向に激変させたといえよう。

    このように、日経新聞1/21で取り上げられたように、ホームセンター業界は、小売業の中でも、今期の決算が特に好調な結果が予想され、過去最高となる企業が大半となる予想である。実際、アークランドサカモトの直近の第3四半期決算を見ても、大幅な増収増益となり、特に、利益が異常値となっている。その中身も、原価、経費、双方がバランスよく改善されての増益であり、好調さを裏付ける決算といえよう。東日本大震災は、その意味で小売業全体の構造改革をもたらしたといえ、特に、利益構造を大きく変革したといえよう。これを踏まえ、来期、ホームセンター業界がどのような経営戦略を打ち出すか、注目である。

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