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January 13, 2012

三越伊勢丹H、伊勢丹新宿本店メンズ館に行く!

   先日、昨年10月に有楽町マリオンの有楽町阪急が全面改装し、新たに誕生したメンズ専門館「阪急MEN'S TOKYO」に行く機会があった。この「阪急MEN'S TOKYO」は、2008年に大阪の阪急百貨店メンズ館の成功を受け、有楽町阪急がこれまでのスタイルを一新、メンズに照準を絞り、全面改装した店舗である。リニューアルの狙いは、「店舗面積は、11,000㎡と総合百貨店としては競合他店に比べて狭隘であり、激しい競合の中で生き残るには、独自のポジションが必要と考えております。」とのことで、独自のポジションの確保として、メンズを選択したとのことである。大阪の阪急百貨店メンズ館は1万6,000平米であるので、これと比べると、やや狭く、目標年商120億円を掲げてのスタートであるという。

   全体は、地下1階から8階までの9フロアであり、ざっと、全体を見て、ためしに、スーツ売場にいって、試着をしてみた。いくつかのショップを回ってみたが、残念ながら、体に合うスーツがなかった。私自身は、けっしてキングサイズではないが、大きめのゆったりしたスーツまでは対応していないとのことで、残念だった。メンズ館といってもスーツだけが専門ではないので、仕方ないといえば仕方ないといえよう。

   そこで、ついでと思い、思い切って、伊勢丹新宿本店のメンズ館にいってみようと思い立ち、有楽町から新宿に向かった。伊勢丹新宿本店のメンズ館は1968年の男性ファッション専門館のオープン以来、綿々と続く、日本のメンズの中心ともいうべき拠点である。2003年に全面リニューアルし、メンズ館となり、当時は斬新な伊勢丹特有の自主マーチャンダイジングのコンセプトを入れ、各ブランド間の垣根を取っ払ったことで有名である。その後も、進化を続け、2008年に先に言及した大阪の阪急百貨店のメンズ館がオープンしても、面積はやや小さいが、売上げでは依然として、メンズでは日本一を維持しているという。

   余談だが、約20年以上前であるが、私が船井総研に入社し、はじめて教育研修を受けもった経営コンサルタントが伊勢丹出身の方であり、自主マーチャンダイジングについての話を伺い、その時、はじめて本格的なマーチャンダイジングに触れた。大学ではマーケティングを勉強していたので、マーチャンダイジングは新鮮であり、その後も現在まで、伊勢丹の自主マーチャンダイジングについては、興味をもっている。が、私の専門分野、食品スーパーマーケットとは、これまで残念ながら接点がなく、一消費者として伊勢丹の自主マーチャンダイジングを見てきた。

   さて、伊勢丹新宿本店のメンズ館にゆき、「阪急MEN'S TOKYO」で試着した同じブランドがあったので、試着してみた。驚くべきことに、私にぴったりあったスーツがいくつもあった。品揃えが同じブランドでも、恐らく、明らかに、ライバルとなるであろう同じコンセプトのメンズ館で、ここまで違うのかとびっくりした。

   そこで、伊勢丹新宿本店のメンズについて興味が湧き、少し調べて見た。昨年の12/15に、11月現在の三越伊勢丹Hの店舗別、部門別の売上げが公表されているが、それを見ると、新宿伊勢丹本店の紳士服・洋品は34.19億円(構成比16.49%)で、百貨店の主力部門、婦人服・洋品の47.63億円(構成比22.98%)に迫る数字である。しかも、伸び率104.4%(婦人服・洋品98.0%)、堅調な伸びであり、「阪急MEN'S TOKYO」オープン後、1ケ月後の数字であるが、この時点では、その影響がでていないといえよう。伊勢丹全体の紳士服・洋品が46.36億円(構成比13.38%)であるので、新宿伊勢丹本店の紳士服・洋品は伊勢丹全体の実に73.74%となる。いかに、新宿伊勢丹本店のメンズ館に伊勢丹全体の顧客が集中しているかがわかる。さらに、同グループの三越を見て見ると、三越日本橋本店の紳士服・洋品は11.06億円(構成比6.95%)であり、婦人服・洋品は27.79億円(構成比17.48%)、新宿伊勢丹本店とは大きな差がある。しかも、伸び率は76.2%(婦人服・洋品79.0%)であるので、厳しい状況にある。三越全体の紳士服・洋品も16.13億円(構成比6.85%)であり、ほぼ三越日本橋本店と同様な数値である。

   したがって、新宿伊勢丹本店の紳士服・洋品はずば抜けた数値であり、百貨店としては、異常値といえ、東京全体の紳士服・洋品の中でも大きなシェアをとっているものと想定される。当然のことながら、同じブランドであれば、最高の品揃えが、新宿伊勢丹本店のメンズ館では実現されている可能性が高いといえ、今回のような貴重な体験となったのではないかと思う。

   今後、伊勢丹三越Hは、昨年、2010年9月(「阪急MEN'S TOKYO」オープン前)の三越銀座店増床リモデルを終え、2012年、すなわち、今年、伊勢丹新宿本店リモデルを実施し、「“真の顧客起点の店、世界最高のファッションストア確立”」を80億円から90億円の投資を行い目指すという。このメンズ館もさらに進化することになろう。そして、その後、2013年から2014年度には、三越日本橋本店リモデルを、投資額80億円から90億円で実施するとのことである。いずれも基幹店舗であり、ここに持てる経営資源を、この数年間に集中するとのことである。その結果、三越伊勢丹Hがどのような百貨店グループになるのか、特に、新宿伊勢丹本店のメンズ館がどのように自主マーチャンダイジングを進化させてゆくのか気になることころである。

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