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January 01, 2012

あけましておめでとうございます!

   あけましておめでとうございます。今年も、食品スーパーマーケット最新情報をよろしくお願いします。このブログも足かけ6年、昨年の12/31で2,255件となり、文字数にして、約500万字、累計アクセス数も350万件を超えました。ブログがスタートして3日間はアクセス数が0、4日目に31件、5日目に42件と初アクセスがはじまり、200本目ではじめて1,000件のアクセスを超え、2,000件を超えたのが605本目でした。その後、昨日まで、安定して、日々2,000件前後でアクセスが続いています。

   これまで取り上げたブログの主なテーマですが、食品スーパーマーケットの最新情報というブログの趣旨にそうように、食品スーパーマーケットの決算速報、新規出店速報、売上速報、株価速報を中心に、マーチャンダイジング、マネジメントに関するテーマ、特に、ここ最近はID-POS分析に関する最新の研究成果について、いち早く本ブログで取り上げています。

   さて、1/1、2012年度、新年ということで、今年の抱負から入りたいと思います。今年は何といっても、ID-POS分析が食品スーパーマーケット業界にとって新たなマーチャンダイジング戦略を確立する上で、最も重要な課題になると思いますので、このテーマを積極的に取り上げたいと思います。すでに、12/12、2011のブログで「商品を洗え、磨け、輝かせ!」というテーマでID-POS分析の実践活用方法、製配販、協働マーチャンダイジング戦略について取り上げました。ID-POS分析は食品スーパーマーケットにとって極めて重要なマーチャンダイジング戦略を構築する上でなくてはならない技術となると確信していますが、これは、食品スーパーマーケットだけでは、実現が不可能といえ、メーカー、卸の協力を得て、進めてゆくべきものであると思います。

   これまでも通常のPOS分析でMD研究会などを通じて製配販の協働マーチャンダイジングに取り組んだ経緯はありますが、通常のPOS分析でマーチャンダイジングを検証しようとすると、売れた、売れないまではわかりますが、その中身が良く見えず、売れた原因、売れなかった要因をつかむことができなかったといえます。ID-POS分析はその原因、要因を顧客1人1人の購入履歴からつかむことが可能となり、マーチャンダイジングの検証はもちろん、仮説づくりにも大いに役立つ分析手法といえます。

   ただ、これまでのPOS分析と全く違う分析なのかというと、そうではなく、ID-POS分析はこれまでのPOS分析を100%包み込み、なおかつ、これまでのPOS分析では見えなかった顧客の購入履歴という世界を見せてくれる分析であるといえ、新たなマーチャンダイジング、顧客という視点を持ち、そこからこれまでのマーチャンダイジングをも捉え直すことができる分析であるといえます。したがって、環境が整っているのであれば、はじめに、ID-POS分析の視点をしっかり身に着け、その後、これまでのマーチャンダイジングを洗い直すことが、マーチャンダイジングそのものを大局的に理解することになるといえます。その意味で、「商品を洗え、磨け、輝かせ!」の順にID-POS分析を通じて、食品スーパーマーケット、メーカー卸が協働で取り組んでゆけば、無理なく、マーチャンダイジングの本質をつかむことができるものと思います。

   マーチャンダイジングは商品の動きだけから見ていたのではその本質がつかめません。顧客の視点が先であり、顧客視点からマーチャンダイジングを捉え直し、それがどう商品の動きに影響を与えているのかをつかむ必要があり、これがID-POS分析の役割といえます。したがって、ID-POS分析は商品と顧客との関係を、顧客視点から見直す分析であるといえ、食品スーパーマーケットにとっては、これまで見えなかった顧客の姿を、メーカー、卸にとっては、自ら開発した、あるいは取り扱っている商品がどのような顧客に、どのように購入されているのかを見ることができる分析といえます。

   そして、ID-POS分析の目指すべきものは、昨年の象徴的な漢字、「絆」、すなわち、商品と顧客の「絆」を、食品スーパーマーケットとメーカー、卸が協働して深めることであるといえ、これがID-POS分析におけるマーチャンダイジングの本質であるといえます。今年は、この「絆」をテーマにID-POS分析のさらなる研究開発を行い、食品スーパーマーケットのマーチャンダイジングはもちろん、メーカー、卸の食品スーパーマーケットへの支援、マーケティングの強化につながる仕組みづくりに取り組んでゆきたいと思います。

   ID-POS分析は日進月歩、世界中で次世代のマーチャンダイジング戦略の決め手として取り組まれている分析手法ですが、現時点ではイギリスのテスコが確かに先行しているとはいえますが、日本には、江戸時代以前から綿々と続いている商いの歴史があります。ID-POS分析は商いのノウハウだけでは成り立たず、最新のIT技術との融合が必須となります。日本にはその双方があるといえ、その意味で、本来、ID-POS分析は日本での研究開発が最も適しているといえます。テスコのID-POS分析を参考にしつつも、日本独自のID-POS分析を作り上げる、今年はこのテーマに全力を挙げて取り組んでゆきたいと思います。

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